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『モダンファミリー』シーズン7第3話では、ヘイリーとディランが、ディランをしばらく地下に住まわせてほしいとフィルに頼みます。了承はフィルからクレアへと順に取りつけられ、やがてその取り決めが見直されます。
家族のあいだでも、住まいの頼みごとは切り出し方ひとつで印象が変わります。お願いの形、了承の取りつけ方、取り決めを変えるときの宣言まで、順に見ていきます。
「we were kind of hoping」で同居を頼む
話の始まりは、ディランがフィルに声をかける一言です。
Dylan: Hey, Mr. Dunphy, can we have just a moment of your time?
(あの、ダンフィーさん、ちょっとだけお時間いいですか?)Modern Family Season7 Episode3 (The Closet Case)
can we have a moment of your time? は「少しお時間をいただけますか」という改まった前置きです。just が入ると「ほんの少しだけ」と負担の小ささが強調されます。相手の時間をもらう形なので、目上の人に話を切り出す前によく置かれます。
続いて、ヘイリーが本題を切り出します。
Haley: Also, we were kind of hoping that Dylan could stay in the basement with me for a little while.
(それとね、ディランがしばらく地下で私と一緒に住めたらなって思ってて。)Phil: Oh.
(え。)Haley: He’s trying to save up to build inventory, and rent is killing him.
(在庫をそろえるためにお金を貯めようとしてるんだけど、家賃がきついんだよね。)Dylan: It feels like they’re asking for money, like, every six weeks.
(なんか、6週間おきくらいにお金を払えって言われてる気がするんだよ。)Modern Family Season7 Episode3 (The Closet Case)
we were kind of hoping that ~ could ~ は、頼みごとをやわらかく伝える組み立てです。過去進行形の were hoping は「〜できたらと思っていた」と一歩引いた響きになり、kind of がさらに角を取ります。I want ~ と言い切るより、断る余地が相手に残ります。
for a little while は「しばらくのあいだ」で、期間が短いことを示して受け入れやすくする働きがあります。理由を添える rent is killing him は「家賃に苦しめられている」というくだけた誇張で、~ is killing me は負担の大きさを伝える口語として使われます。
「if your mom’s okay with it」で了承を取りつける
ヘイリーの頼みに、フィルは条件付きで答えます。
Phil: I guess if your mom’s okay with it, I’m okay with it.
(まあ、ママがいいなら、俺もいいよ。)Haley: Oh, um, and could you ask her for us?
(あ、えっと、それで、私たちの代わりにママに聞いてくれない?)Modern Family Season7 Episode3 (The Closet Case)
if ~ is okay with it, I’m okay with it は、判断をもう一人にゆだねつつ、自分は反対しないと示す組み立てです。could you ask her for us? の for us は「私たちの代わりに」を表し、取り次ぎを頼む形になっています。
こうしてフィルがクレアに話を持っていきます。
Phil: Hey, hon.
(ねえ、ハニー。)Phil: Do you have a minute?
(ちょっといいかな?)Claire: Just.
(ちょっとだけね。)Claire: I can’t be late to work.
(仕事に遅れられないの。)Modern Family Season7 Episode3 (The Closet Case)
Do you have a minute? は家族や同僚に気軽に声をかける前置きで、ディランの a moment of your time より打ち解けた響きです。クレアの Just. は「ぎりぎり少しなら」という短い返しと読み取れます。
フィルは They want to know if he can stay in the basement for a few weeks.(ディランを2、3週間地下に泊めてもいいかって)と、2人の頼みを伝えます。クレアが I think that’s a bad idea. と反対すると、フィルは They’re adults と説得します。
さらに I don’t enjoy having to get your approval for everything, but that’s the deal I made.(何でも君の承認が要るのは楽しくないけど、そういう約束だから)とも口にします。最終的にクレアは Fine. と応じ、了承が取りつけられます。
「not working out」で取り決めを見直す
ところが、事情は変わっていきます。クレアはこう言います。
Claire: As bad as I wanted Dylan out, I wasn’t gonna flinch.
(ディランに出ていってほしいのは山々だったけど、私は折れるつもりはなかった。)Claire: Phil needed to do it.
(やるのはフィルじゃなきゃダメだったの。)Modern Family Season7 Episode3 (The Closet Case)
want ~ out は「〜に出ていってほしい」で、as bad as ~ は「〜なのは山々だが」という譲歩の前置きです。flinch は「ひるむ、たじろぐ」という動詞で、ここでは自分から言い出さないという意味合いで使われています。出ていってほしい気持ちと、それを告げる役目は別だというクレアの立場が分かります。
そしてフィルが、とうとうこう告げます。
Phil: That’s it!
(もう限界!)Phil: I’m done!
(やってられない!)Phil: Oh! Haley, Dylan, this little living arrangement of yours, it’s not working out and it’s about to change.
(ああ! ヘイリー、ディラン、君たちのこのちょっとした同居生活だけど、うまくいってないから、これから変えるよ。)Haley: Dad, why are you freaking out?
(パパ、なんでキレてんの?)Modern Family Season7 Episode3 (The Closet Case)
living arrangement は「住まい方の取り決め、同居の形」を指す言葉です。it’s not working out は「うまくいっていない」と結果を穏やかに伝える一言で、人間関係や仕事の取り決めにも使われます。it’s about to change は「これから変わる」と、変更が目前であることを示します。That’s it! I’m done! は我慢の限界を宣言する決まり文句と言えます。最終的に、ディランは家を出ていくよう告げられます。
まとめ|頼む・通す・見直す
we were kind of hoping that ~ could ~ でやわらかく頼み、if your mom’s okay with it で判断をつなぎ、it’s not working out で取り決めを見直す。住まいをめぐる英語が、ひとつの流れの中に並んでいます。
次回も『モダンファミリー』と一緒に、暮らしの英語を学んでいきましょう。
同じ回の別のコラムでは、ミッチェルとジェイをめぐる英語も取り上げており、個々の言い回しはフレーズ記事でも確認できます。


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