相手を問い詰めるとき、はぐらかされたときの英語|『モダンファミリー』S07E20で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 相手を問い詰めるとき、はぐらかされたときの英語|『モダンファミリー』S07E20で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン7第20話で、グロリアは自分のホットソースのレシピがアリスおばさんに盗まれたと考え、フィルと二人で本人を問いただしに向かいます。グロリアの言い分に、フィルも加勢する形です。

説明を求める言葉は、相手にうまくかわされたとたん、次の一手を考えなければならなくなるものです。この回には、問い詰める側の言い方と、矛先をそらす側・開き直る側の言い方が、短いやり取りの中に並びます。

目次

「How are you going to explain that?」——説明を迫る

グロリアとフィルは市場で、アリスおばさんの新しいソースについて本人に迫ります。

Gloria: It’s her new sauce, the one that tastes just like mine.
(これがあの人の新しいソース。私のとそっくり同じ味のやつよ。)

Gloria: How are you going to explain that?
(これをどう説明するつもり?)

Phil: Yeah, we want answers and a little bread.
(そうだ、答えを聞かせてもらおうか。あとパンも少し。)

Auntie Alice: Your fight’s not with me.
(あんたたちが戦う相手は私じゃないよ。)

Auntie Alice: I’m not really Auntie Alice.
(私は本当のアリスおばさんじゃないの。)

Modern Family Season7 Episode20 (Promposal)

How are you going to explain that? は「それをどう説明するつもり?」と、証拠を突きつけたうえで相手に答えを迫る問いです。explain の目的語に that を置くことで、目の前の事実をまっすぐ指し示せます。

フィルの we want answers は「答えを聞かせてもらいたい」という要求で、複数形の answers にすると、いくつもある疑問にまとめて答えろという響きが加わります。最後の and a little bread は、ソースの話の途中に差し込んだ、冗談まじりの付け足しです。

これに対する Your fight’s not with me. は「あなたが争うべき相手は私ではない」という意味で、責める相手が違うと矛先をそらす言い方です。続けて相手は、自分は本当のアリスおばさんではないと言い出します。問い詰める側が勢いよく迫っても、相手が「話の前提が違う」と返せば、やり取りは振り出しに戻ってしまう、という場面です。

「I’m sure we can work something out」——認めたあとの切り返し

その後、二人は相手の家で再び向き合います。ここで相手は、自分がアリスおばさんだと認めます。

Auntie Alice: I’m Auntie Alice.
(私がアリスおばさんよ。)

Phil: Auntie Thief and Auntie Liar.
(泥棒おばさんで、嘘つきおばさんだろ。)

Auntie Alice: Yeah, yeah.
(はいはい。)

Auntie Alice: I’m sure we can work something out.
(きっと何か話をつけられるわよ。)

Modern Family Season7 Episode20 (Promposal)

フィルの Auntie Thief and Auntie Liar. は、相手の名乗った呼び名をもじって非難に変えた返しです。Thief(泥棒)と Liar(嘘つき)を「Auntie」に続けることで、レシピの件と、本物ではないと言っていた件の両方をまとめて責める言い方と読み取れます。

相手の Yeah, yeah. は、相手の言葉をまともに受け止めずに流す相づちです。同じ yeah でも、2回重ねて軽く言うと「はいはい、分かったから」という聞き流しの響きが出ます。

続く I’m sure we can work something out. の work something out は「何とか話をまとめる、解決策を見つける」という句動詞です。I’m sure を前に置くと、自分から歩み寄る姿勢を見せつつ、話を交渉の方向へ切り替える働きを持ちます。責められている側がこの一言を出すと、話題は「誰が悪いか」から「どう収めるか」へ移ります。言い返さずに条件の話へ持ち込む、という切り返しの型として覚えておくと、聞き手の側に回ったときにも相手の意図が読み取りやすくなるはずです。

「Just out of curiosity」——遠回しに核心を突く

同じ家でのやり取りの中で、グロリアが相手の車のことを口にすると、フィルはこう続けます。

Phil: Gloria, we’re above that.
(グロリア、俺たちはそんなことはしないよ。)

Phil: But not everyone would be.
(でも、みんながそうとは限らない。)

Phil: You should put that beauty in your garage.
(あの立派な車は、ガレージにしまっておいたほうがいいですよ。)

Auntie Alice: I don’t have one.
(ないわよ、そんなの。)

Modern Family Season7 Episode20 (Promposal)

we’re above that は「自分たちはそんなことをするほど落ちぶれていない」という意味です。そこに But not everyone would be. を足すと、「自分たちはしないが、ほかの人は分からない」という含みが生まれます。車をしまっておけという助言も、この含みを受けて聞くと穏やかな忠告とは言い切れません。ガレージはないという答えを受けて、フィルの質問が続きます。

Phil: Oh, really? Just out of curiosity, do you not have a garage because you converted it into the guesthouse where your grandson’s currently showering?
(へえ、そうなんですか? ちょっと気になったんですけど、ガレージがないのは、お孫さんが今シャワーを浴びてる離れに改装したからですか?)

Auntie Alice: What’s your game, mister?
(何をたくらんでるの、あんた?)

Phil: I just find it interesting that you have a fully plumbed stand-alone dwelling on your property.
(いや、敷地内に水回りの完備した独立した住まいがあるのが、興味深いなと思って。)

Auntie Alice: That’s none of your business.
(あんたには関係ないでしょ。)

Modern Family Season7 Episode20 (Promposal)

Just out of curiosity は「ちょっと気になったんだけど」と質問を軽く見せる前置きで、本来は相手の気分を害さないための言葉です。フィルはこれを、核心に近い質問の入り口に転用しています。I just find it interesting that ~ も同じく、表向きは感想の形を取りながら、相手が触れられたくない点を指し示す言い方です。

相手の What’s your game? は「何をたくらんでいる?」と相手の狙いを問い返す口語で、mister は見知らぬ男性への少しぶっきらぼうな呼びかけです。最後の That’s none of your business. は「あなたには関係ない」と、質問に答えることそのものを拒む一言です。

まとめ|問い詰める言葉と、かわす言葉

How are you going to explain that? と we want answers で迫る側、Your fight’s not with me. と I’m sure we can work something out. で矛先をずらす側。後半の Just out of curiosity まで、言葉の攻防が一続きで見えてきます。

これからも『モダンファミリー』のやり取りを観ながら、場面ごとの英語を拾っていきましょう。

社内の情報漏れを疑う言葉や、素直に助けを求める言い方は、同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも取り上げています。

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