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『モダンファミリー』シーズン1第8話では、祖父ジェイが孫たちを迎える「Jay’s Night(ジェイズ・ナイト)」という家族の恒例行事が、名物料理と映画鑑賞のセットとともに描かれています。祖父の名前にちなんだ料理名が、家族の中でどう受け止められているかが分かる場面です。
作る人の名前にちなんだ料理名の言葉遊びと、祖父母と孫が定期的に集まる行事の文化を、この場面に描かれた範囲で見ていきます。
「〇〇ナイト」という名前の付いた家族の恒例行事
ジェイは、孫たち全員が自分の家に集まってくる夜のことを、こう語っています。
Jay: All the grandkids are coming over for Jay’s Night.
(孫たち全員が Jay’s Night のために集まってくるんだ。)Jay: Family tradition.
(家族の恒例行事だよ。)Modern Family Season1 Episode8 (Great Expectations)
ジェイ自身が family tradition(家族の恒例行事)と呼んでいるとおり、この一家では「ジェイズ・ナイト」という名前の付いた集まりが開かれています。祖父母の家に孫たち全員が集まる、という形の家族行事がこの場面ではっきりと描かれています。孫たち全員という言い方から、複数の家庭の子どもたちがまとめて祖父の家に集まる規模の行事であることも読み取れます。come over は「(相手の家へ)やって来る」を表す口語で、ここでは孫たちが祖父の家に遊びに来ることを指しています。
このような、家庭ごとに名前の付いた恒例行事が存在すること自体は、この一家に固有の描写であり、すべての家庭に同様の行事があるとは限りません。手作り料理と映画鑑賞を組み合わせた夜を家族で過ごす家庭がある、という一例として捉えるのが自然です。
名前にちなんだ料理名の言葉遊び
「ジェイズ・ナイト」の目玉は、ジェイが作る名物料理です。
Jay: I make my famous sloppy jays, which are really sloppy joes but made by Jay, which they love.
(自分の名物の sloppy jays を作るんだ。実際は sloppy joes(挽き肉のサンドイッチ)なんだけど、俺が作るから sloppy jays って呼んでて、みんな気に入ってる。)Jay: And then we all watch a Western together, which they don’t really care for, but hey, it’s Jay’s Night.
(それからみんなで一緒に西部劇を観るんだ。孫たちはあまり好きじゃないけど、それが Jay’s Night っていうものだから。)Modern Family Season1 Episode8 (Great Expectations)
sloppy joes(挽き肉をパンに挟んだ家庭料理)という一般的な料理名を、作る人の名前(ジェイ)にかけて sloppy jays と呼ぶ言葉遊びが、この場面で明示されています。名前にちなんだ愛称を料理に付ける、という遊び心が行事に彩りを添えている形です。
その後の場面では、ヘイリーの相手であるディランが家に到着し、この料理名に気づきます。
Jay: Sloppy jays.
(Sloppy jays だよ。)Jay: Help yourself.
(遠慮なく食べていいよ。)Jay: There’s plenty left.
(まだたくさんあるから。)Modern Family Season1 Episode8 (Great Expectations)
Dylan: Sloppy jays because your name’s Jay.
(Sloppy jays、あなたの名前がジェイだからか。)Dylan: Right on.
(いいね。)Modern Family Season1 Episode8 (Great Expectations)
ディランが料理名の由来にすぐ気づく短いやり取りからも、この言葉遊びが家族以外の人にも伝わる分かりやすいものであることが読み取れます。ジェイの説明にあるとおり、孫たちが西部劇を必ずしも好んでいるわけではない点もこの場面で描かれており、行事の中身が家族全員の好みで完全に一致しているわけではないことも見えてきます。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 行事の名前 | ジェイズ・ナイト(祖父の名前を冠した集まり) |
| 名物料理 | sloppy jays(sloppy joes をジェイの名前にかけた呼び方) |
| 過ごし方 | 手作り料理+西部劇鑑賞 |
| 頻度 | 家族の恒例行事として定期的に開催 |
こうした、料理名の言葉遊びや「〇〇ナイト」という呼び名を持つ家族の集まりが描かれることがある、という水準で捉えるのが実情に近いと言えます。
定番料理を軸にした家族の時間
sloppy joes は、挽き肉をトマトベースのソースで煮込み、バンズに挟んで食べる家庭料理として、アメリカの食卓でよく見られる一品です。作り方や味付けは家庭ごとに違いがあり、決まった正式なレシピがあるわけではなく、家庭料理として自由にアレンジされる性格を持っています。
そうした、いわば「誰の家庭にもある定番料理」に、自分の名前をかけた呼び名を付けるという遊び心が、この一家のジェイズ・ナイトを特徴づけています。同じ料理でも、呼び方一つで家族だけの合言葉のようなものになる、という様子がこの場面から見えてきます。呼び名を通じて、作る人と料理そのものが結びつき、その家庭だけで通じる小さな符丁が生まれている点も興味深いところです。
映画鑑賞を組み合わせる点も見逃せません。ジェイが選ぶのは西部劇というジャンルで、孫たちの好みとは必ずしも一致していませんが、それでも「ジェイズ・ナイトだから」という理由で毎回続けられている様子がこの場面で描かれています。行事を続けること自体に意味がある、という捉え方が伝わってくる場面です。
まとめ|名前にちなんだ料理と祖父母の家に集まる時間
ジェイズ・ナイトは、祖父の名前にちなんだ料理名の言葉遊びと、孫たちが定期的に集まる恒例行事が組み合わさった、この一家ならではの過ごし方です。sloppy jays という呼び方一つからも、家族の結びつきが垣間見えます。
手作り料理と映画鑑賞という組み合わせ自体は目新しいものではありませんが、それを決まった名前で呼ぶことで、家族の中の小さな習慣として根付いている様子が、この場面からは伝わってきます。名前を付けて繰り返す、というシンプルな工夫が、行事に対する愛着を生み出しているとも言え、料理の中身以上に、続けてきた時間そのものが家族の記憶として積み重なっていく様子がうかがえます。
次回も『モダンファミリー』の一場面から、アメリカの家庭の過ごし方を見ていきましょう。
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