海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『モダンファミリー』シーズン2第13話では、ミッチェルとキャメロンが、近所にできた人気レストランの経営者アメリアと親しくなろうとする姿が描かれます。予約の取りにくい店に顔が利くかもしれない、という期待に2人の会話はどんどん膨らんでいきます。
今回は、相手にいい印象を残したいときの一言や、先の特別扱いを思い描いて浮かれる言い方を、ミッチェルとキャメロンの会話から見ていきます。
「sparkle」で最高の自分を見せてほしいと頼む
近所に開いた人気の店 Amelia’s は、ミッチェルによれば、入れてもらえる時間が5時15分か10時45分しかない状態です。そんな中、リリーのプリスクールの保護者にアメリア本人がいると分かり、息子のジャクソンとのプレイデートが組まれます。ミッチェルはこう言います。
Mitchell: The most important playdate ever.
(今までで一番大事なプレイデートだ。)
Mitchell: So I’m really gonna need you to sparkle, sweetie.
(だから、思いっきりキラキラしてもらわないとね、かわいこちゃん。)
Cameron: Oh, I’m gonna sparkle like it’s the Fourth of July.
(任せて、独立記念日みたいにキラキラしてみせるよ。)
Mitchell: I was talking to Lily.
(リリーに言ったんだよ。)
Cameron: Hmm?
(ん?)
Modern Family Season2 Episode13 (Caught in the Act)
sparkle はもともと「きらめく」という意味で、人について使うと「生き生きと魅力を発揮する」「場を明るくする」というニュアンスになります。I need you to ~ は「〜してもらう必要がある」と相手に役割をはっきり頼む形で、大事な場面を前にした意気込みが伝わってきます。
キャメロンの like it’s the Fourth of July は、7月4日の独立記念日を引き合いに出したたとえです。独立記念日には各地で花火が上がることが多く、「花火のように派手に輝く」というイメージを重ねた言い方と読み取れます。ところがミッチェルの呼びかけ sweetie はリリーに向けたもので、キャメロンが自分への言葉だと受け取っていたことが、ミッチェルの次の一言で分かります。呼びかけの相手を取り違える小さなすれ違いが、会話の笑いどころになっています。
「greet us at the door by our names」で特別扱いを思い描く
アメリアの家で、店に電話するときに伝えればいい言葉がある、という話が出たところで、アメリアに電話が入って話が途切れます。アメリアが電話で席を外している間、2人は先の話で盛り上がります。
Cameron: Did you hear that? When we know what to say, we’re in.
(聞いた?何て言えばいいか分かれば、僕らも入れるってことだよ。)
Mitchell: Oh, this is very exciting.
(ああ、これはわくわくするな。)
Mitchell: I’ve never had an in at a restaurant before.
(レストランに顔が利くなんて初めてだよ。)
Mitchell: They’ll probably greet us at the door by our names, show us to our favorite table.
(きっと入口で名前を呼んで迎えてくれて、いつもの席に案内してくれるんだ。)
Cameron: Let us play fast and loose with the menu order lunch things for dinner, dinner things for lunch.
(メニューも好きにさせてくれるよ。夜にランチのメニュー、昼にディナーのメニューを頼んだりね。)
Modern Family Season2 Episode13 (Caught in the Act)
greet ~ at the door by name は「入口で名前を呼んで出迎える」、show ~ to one’s favorite table は「いつもの席に案内する」という意味で、どちらも店の常連として扱われる様子を表しています。文頭の They’ll probably は「きっと〜だろう」という見込みで、まだ起きていないことを楽しそうに思い描く言い方になっています。
キャメロンの play fast and loose with ~ は「〜をいいかげんに扱う」「決まりを気にせず好きにする」という意味の表現です。昼のメニューを夜に、夜のメニューを昼にという具体例が続き、2人の想像がどんどん細かくなっていく流れが見どころです。
we’re in は「中に入れる」から転じて「うまくいった」「仲間入りできた」という意味でも使われます。ミッチェルの have an in も同じ in を使った言い方で、同じエピソードのフレーズ記事で詳しく扱っています。
「He knows your name!」で思わぬ形の常連扱い
この回の終盤、2人は番号で客を呼ぶ店にいます。ミッチェルが店員にナプキンを頼む場面です。
Waiter: Number 19!
(19番!)
Mitchell: Oh, could we have some napkins please?
(あの、ナプキンをもらえますか?)
Waiter: All out of napkins.
(ナプキンは切らしてるよ。)
Waiter: Paper towels in bathroom, Mitchell.
(ペーパータオルならトイレにあるよ、ミッチェル。)
Cameron: He knows your name!
(君の名前を知ってる!)
Modern Family Season2 Episode13 (Caught in the Act)
He knows your name! は「あなたの名前を知っている」という単純な文ですが、アメリアの家で思い描いた greet us at the door by our names と重なる一言です。名前で呼ばれることが常連扱いの目印になる、という感覚が、番号で呼ばれる店で思いがけず形になっている場面と言えます。
Could we have some ~ please? は、店で何かを頼むときの丁寧な定番表現です。All out of ~ は「〜を切らしている」という意味で、We’re all out of napkins. の主語と動詞が省かれた短い形として覚えておくと便利です。
店の人に顔や名前を覚えてもらっていることは、英語では They know me there.(あの店では顔を覚えてもらっている)のようにも言い表せます。常連として迎えられる場面では、次のようなやり取りがよく聞かれます。
- A: Good evening! Your usual table?
(こんばんは!いつものお席になさいますか?) - B: Wow, they remember us!
(わあ、覚えててくれたんだ!)
まとめ|期待が膨らむ会話の英語
sparkle で意気込みを伝え、They’ll probably greet us at the door by our names で先の特別扱いを思い描き、He knows your name! で常連扱いの感覚を一言で表す。期待に浮かれる会話の流れが見えてきます。
ミッチェルとキャメロンのやり取りを観ながら、場面ごとの英語の弾み方を味わってみる楽しみがあります。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事と合わせて読むと、この回の英語がつながって見えてきます。


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