「I hope you’re not beating yourself up.」に見る、頑張りすぎる子どもに休むよう声をかける英語表現|『モダンファミリー』S02E12で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「I hope you're not beating yourself up.」に見る、頑張りすぎる子どもに休むよう声をかける英語表現|『モダンファミリー』S02E12で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン2第12話では、テストに向けて勉強をやめようとしないアレックスに、フィルとクレアが休むよう声をかけます。クラスのライバルに負けたくない一心の娘と、それを心配する両親という、家庭でもよく見かける構図と言えます。

休憩を促す決まり文句から、結果を気にしすぎる相手をいたわる一言まで、親子の会話に出てくる英語を場面の順に見ていきます。

目次

勉強をやめさせ、休ませるための言い方

まずは、フィルがアレックスの勉強を止める場面です。

Phil: Okay, pencils down.
(はい、鉛筆を置いて。)
Phil: You’re taking a break.
(休憩の時間だ。)
Alex: No, I-I can’t afford to take a break.
(ダメ、休んでる余裕なんてないの。)
Alex: Sanjay Patel’s not taking a break.
(サンジェイ・パテルは休んでないんだから。)
Modern Family Season2 Episode12 (Our Children, Ourselves)

pencils down は、もともと試験の終了時に「鉛筆を置いて」と告げる合図です。フィルはこれを家庭の場面に持ち込み、勉強を切り上げさせる一言として使っています。続く You’re taking a break. は現在進行形ですが、「休憩しなさい」という命令に近い響きを持ちます。相手の予定がもう決まっているかのように言い切ることで、断る余地を残さない言い方になっています。

アレックスの can’t afford to ~ は「〜する余裕がない」という表現です。お金の話に限らず、時間や立場の上で許されないことにも使えます。I can’t afford to lose this game.(この試合は負けられない)のように、切羽詰まった気持ちを表すときによく出てきます。

アレックスはさらに、サンジェイ・パテルがどういう相手なのかを説明します。

Alex: Sanjay’s the only one in class who might do better than me, and I cannot let that happen.
(クラスで私より良い点を取るかもしれないのはサンジェイだけ。そんなこと絶対させられない。)
Claire: Honey, listen to yourself.
(ねえ、自分が何を言ってるか聞いてごらんなさい。)
Claire: It’s just not healthy.
(そんなの健全じゃないわ。)
Modern Family Season2 Episode12 (Our Children, Ourselves)

listen to yourself は直訳すると「自分の言うことを聞きなさい」ですが、実際には「自分がどんなことを言っているか、客観的に聞いてみて」と相手に言動を振り返らせる言い方です。I cannot let that happen. のように強い言葉を重ねるアレックスに対して、クレアは内容に反論するより先に、その言い方自体に目を向けさせています。

It’s just not healthy. の healthy は、体の健康だけでなく「心の持ち方や生活が健全である」という意味でも使われます。just が加わると「とにかく」「どう考えても」と言い切る調子が出ます。頑張りすぎる相手を止めたいときに、責める言葉を使わずに懸念を伝えられる組み合わせと言えます。

  • A: I’ll just skip lunch and keep working.
    (昼ごはんは抜いて、このまま仕事を続けるよ。)
  • B: Listen to yourself. That’s not healthy.
    (自分の言ってること聞いてみて。それは体に良くないよ。)

このように、家族や同僚が無理をしているときにもそのまま応用できます。

結果を気にしすぎないよう励ます一言

テストが終わった後の場面では、クレアが結果を尋ねます。

Claire: Hey, honey, how’d your test go?
(ねえ、テストはどうだった?)
Alex: Second highest in the class.
(クラスで2番目。)
Phil: Hey.
(おお。)
Phil: That’s great.
(すごいじゃないか。)
Modern Family Season2 Episode12 (Our Children, Ourselves)

How’d ~ go? は How did ~ go? の短縮形で、試験や面接、発表などの出来を尋ねる定番の聞き方です。second highest は「2番目に高い」で、second と最上級を組み合わせて順位を表します。フィルは That’s great. と素直にほめますが、アレックスはこの後、サンジェイ・パテルに12点差で抜かれたことを付け加えます。

Claire: Sweetheart, it’s still a great score.
(ねえ、それでも立派な点数よ。)
Claire: I hope you’re not beating yourself up.
(自分を責めてないといいんだけど。)
Alex: I’m not.
(責めてない。)
Phil: That’s our girl.
(さすがうちの娘だ。)
Modern Family Season2 Episode12 (Our Children, Ourselves)

beat oneself up は、直訳の「自分をたたきのめす」から転じて「自分を必要以上に責める」という意味の口語表現です。Don’t beat yourself up.(そんなに自分を責めないで)の形でもよく使われます。クレアは I hope ~ を前に置くことで、「責めるな」と指示するのではなく「責めていないといいけれど」と気づかう形にしています。

it’s still a great score の still は「それでもなお」で、1位でなかったことを認めたうえで価値を伝える働きをしています。最後のフィルの That’s our girl. は「さすがうちの子だ」と、子どもの態度をほめるときの決まった言い方です。男の子なら That’s our boy.、自分1人の子として言うなら That’s my girl. となります。

  • A: I only got a B on the final.
    (期末はBしか取れなかったよ。)
  • B: That’s still a good grade. Don’t beat yourself up.
    (それでも十分いい成績だよ。そんなに自分を責めないで。)

まとめ|休ませる言葉と、責めすぎないよう支える言葉

pencils down や listen to yourself で頑張りすぎを止め、still a great score と I hope you’re not beating yourself up. で結果を気にする子どもを支える。両親の言葉の選び方から、相手を追い詰めずに気づかう英語が見えてきます。

家族の何気ない会話も、『モダンファミリー』を観ながら少しずつ拾っていきましょう。

アレックスをめぐる両親の話は、この回の別のコラムやフレーズ記事でも取り上げています。

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