「call it a day」の意味と使い方|『モダンファミリー』S02E12で学ぶ英会話

「call it a day」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

長々と続けてきたことに、ふと「もうこのあたりで十分だ」と感じて区切りをつけたくなる瞬間が、誰にでもあるはずです。仕事の作業でも、なんとなく続けてしまっている人付き合いでも、どこで区切りをつけるか迷うことは少なくありません。

そんな場面で使える「call it a day」を、『モダンファミリー』シーズン2第12話の中盤、気まずい空気になった夕食の席でジェイが口にする一言から、一緒に見ていきましょう。本音を隠さずにきっぱり言い切るジェイの言葉づかいから、表現の使い方をつかんでいきます。

目次

「call it a day」の意味とニュアンス

call it a day
意味:(物事や関係を)切り上げる、そこで終わりにする

callには「〜と呼ぶ、〜と宣言する」という意味があり、it a dayは「それを1日分とする」というニュアンスを持ちます。つまりcall it a dayは、実際の時間の長さに関係なく「今やっていることを、ここで1日分の区切りとして宣言する」という表現です。元々は仕事終わりに「今日の作業はここまで」と告げる場面で使われていましたが、現在では仕事に限らず、会話や関係、活動全般を「ここで打ち切る」場面で幅広く使われています。宣言するのは自分自身であり、周りの状況に流されて終わるのではなく、自分の意志で線を引くという能動的な響きを持つ点も見逃せません。長時間の作業や会議を切り上げるとき、うまくいかない試みや関係にきっぱり見切りをつけるときによく使われる表現です。

【ここがポイント!】

  • 「call it a day」の核は、時間の長さに関係なく自分で区切り線を引くイメージ
  • 仕事の切り上げだけでなく、人間関係や試みの打ち切りにも使える幅広い表現
  • 宣言する側の口調次第で、さっぱりした響きにも突き放した響きにもなる

『モダンファミリー』S02E12のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイとグロリアが、ホフマン夫妻と夕食をともにしている場面です。ホフマン夫妻が次の再会を熱心に誘い始めたところで、ジェイが率直な提案を切り出す場面に注目です。

Jay: You’re nice people, we’re nice people, but let’s be honest. We’ve all tried to do that thing where we force a friendship that isn’t really there so why don’t we just call it a day right now and say good-bye, shake hands, wish each other well?
(あんたらはいい人だ、俺たちもいい人間だ。だが正直に言わせてもらうよ。誰でも、本当は存在しない友情を無理に続けようとしたことはあるだろう。だから今ここできっぱり終わりにして、さよならを言って握手して、互いの幸運を祈ろうじゃないか。)

Mrs. Hoffman: Oh, my God.
(まあ、なんてこと。)

Mr. Hoffman: This is so uncomfortable.
(これは、ものすごく気まずいですね。)

Jay: No, no. The beauty of it is, we’re never gonna see each other again so there’s no reason to be uncomfortable.
(いや、いや。いいところはな、俺たちはもう二度と顔を合わせることはないんだから、気まずく思う理由なんてないってことだ。)

Gloria: They’re staying with us tonight. Their bags are in our house.
(彼ら、今夜私たちの家に泊まるのよ。荷物ももう家にあるの。)

Jay: Then you were right. This is uncomfortable.
(だったら、あんたの言う通りだったな。これは気まずい。)

Modern Family Season2 Episode12 (Our Children, Ourselves)

シーン解説と心理考察

ジェイは「あんたらはいい人だ、俺たちもいい人間だ。だが正直に言わせてもらうよ」と切り出し、「本当は存在しない友情を無理に続けようとしたことは誰にでもある。だから今ここできっぱり終わりにしよう」とホフマン夫妻に率直に告げます。社交辞令を重ねるより本音をぶつける方を選ぶ、ジェイらしいまっすぐな物言いが表れています。

ホフマン夫妻が「まあ、なんてこと」「ものすごく気まずいですね」と動揺する様子には、突然の申し出への戸惑いがそのままうかがえます。ジェイが「もう二度と会わないんだから気まずく思う理由なんてない」と畳みかけたところで、グロリアの「彼ら、今夜私たちの家に泊まるのよ」という一言が場の前提を覆し、ジェイ自身が「だったら、あんたの言う通りだったな」と自分の失言をあっさり認める展開に落ち着きます。関係を切り上げようとした矢先に前提が崩れるという皮肉が、この場面のおかしみを生んでいます。勢いよく宣言した直後に自分の言葉に足をすくわれるジェイの姿には、率直さゆえの不器用さもあわせて表れています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

call(宣言する)、it(それを)、a day(1日分だと)という語順のとおり、今やっていることに自分で線を引き、「ここまでで一区切り」と宣言するイメージを思い浮かべてみましょう。ジェイが「今ここできっぱり終わりにして、握手して、互いの幸運を祈ろう」と提案したように、長さや内容に関係なく、自分の意志で区切りをつける感覚がこの表現の芯になります。

例文で覚える「call it a day」

仕事から人間関係まで、幅広い「切り上げ」の場面を3つの例文で確認していきましょう。

We’ve been working for six hours straight — let’s call it a day.
(もう6時間ぶっ通しで作業してるし、今日はここまでにしよう。)
長時間の作業を切り上げる場面です。straightのように継続時間を示す語を添えると、切り上げたくなる理由が伝わりやすくなります。

After three failed attempts, the team decided to call it a day.
(3回失敗した後、チームはそこで切り上げることにした。)
うまくいかない試みに見切りをつける場面で使えます。failed attemptsという結果を添えることで、区切りをつけた経緯が明確になります。

A: Should we keep practicing?
B: No, let’s call it a day, I’m exhausted.
(A:練習、続ける?)
(B:いや、今日はここまでにしよう、もうクタクタだよ。)
部活や趣味の練習を切り上げる場面の会話です。exhaustedのような体調を示す一言を添えると、切り上げる理由が自然に伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

wrap up
(まとめて終える)
call it a dayが活動そのものを打ち切るニュアンスなのに対し、wrap upは物事を仕上げてきれいに終わらせるニュアンスが強い表現です。プロジェクトの最終段階を締めくくる場面などで好まれます。

call it quits
(きっぱりやめる)
call it a dayが「今日の分は終わり」という一時的な区切りを表すのに対し、call it quitsは関係や取り組みそのものを完全にやめる、より強い断念のニュアンスを持ちます。

pack it in
((仕事や活動を)切り上げる)
call it a dayとほぼ同義で使える口語表現ですが、pack it inはよりくだけた響きを持ちます。

Note|アメリカの人付き合いにおける「そこで打ち切る」という伝え方

うまくいかない関係を切り上げるとき、日本語ではぼかした言い方を選びがちですが、英語の日常会話では意外なほど率直な言い方が選ばれることがあります。

ジェイが「本当は存在しない友情を無理に続けようとしたことは誰にでもある」と述べた上で、その場でcall it a dayを提案する流れは、無理をして関係を続けるより、はっきり言葉にして区切りをつける方を選ぶという一つの態度を映しています。仕事の場でも、会議や作業を終える合図として同僚同士が気軽に”Let’s call it a day.”と声をかけ合う場面は珍しくなく、区切りをはっきり口にすること自体が、相手への配慮を欠くふるまいとは見なされにくい傾向があります。むしろ、だらだらと続けるよりも、区切りの言葉を交わして次に進む方が自然だという感覚です。もちろんジェイの発言は本音をぶつけすぎた極端な例ですが、call it a dayという表現自体は、こうした「はっきり線を引く」コミュニケーションの土台の上にある言い方だと捉えると、使われる場面のイメージがつかみやすくなります。

気まずさをごまかさずに、その場で区切りの言葉を口にするというジェイの振る舞いは、call it a dayという表現が持つ率直さそのものを体現していると言えます。角を立てずに済ませたい場面ほど遠回しな言い方に頼りたくなりますが、この表現はむしろ逆の発想で成り立っています。

はっきり言葉にする文化の中で育った表現だと知っておくと、使う場面のイメージがつかみやすくなります。遠回しに済ませようとするより、区切りの言葉をきちんと口にする方が、かえって相手への誠実さとして受け取られることも珍しくありません。

まとめ|空気を変える「もう終わりにしよう」の一言

call it a dayは、時間の長さに関係なく、自分の意志で物事や関係に区切りをつけるときに使える表現です。

仕事の切り上げだけでなく、うまくいかない試みや気まずい関係を打ち切りたいときにも自然に使える一言です。

本音をぶつけて関係を打ち切ろうとした矢先に前提が崩れてしまうジェイの姿は、勢いで区切りをつけることの難しさを、コミカルな形でそのまま映し出していました。

長く続けてきたことに区切りをつけたい場面に出会ったら、そんな一言として思い出せる表現です。

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