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『モダンファミリー』シーズン3第4話では、散らかった台所をめぐって、ミッチェルとキャメロンが意地を張り合います。片付けない側と、つい片付けてしまう側。どちらも引かない言い合いは、朝の台所から始まり、最後に一方が本音を認めるところまで続きます。
今回は、この言い合いに出てくる、本音を促す言い方、不満を受け流す言い方、そして負けを認める言い方を順に見ていきます。
「Just say what’s on your mind.」で本音を促す
朝、台所の様子を見たミッチェルが何があったのかと尋ねると、キャメロンはリリーとクレープを作ったと答えます。ミッチェルの返しは「When are you gonna be in the mood to wipe up some crepes?」で、キャメロンの whip up(手早く作る)に wipe up(拭き取る)を重ねた皮肉です。
Cameron: I’ll clean it up.
(僕が片付けるよ。)Mitchell: Will you?
(本当に?)Cameron: Just say what’s on your mind.
(言いたいことがあるなら、はっきり言いなよ。)Mitchell: You never clean up.
(君は片付けたためしがない。)Modern Family Season3 Episode4 (Door to Door)
Will you? は「本当にやるの?」と疑いを込めて聞き返す短い形です。それを受けたキャメロンの Just say what’s on your mind. は、遠回しな態度をやめて本音を言うよう促す一言で、what’s on your mind は「頭にあること、気になっていること」を指します。ミッチェルは促されたとおり、You never clean up. と never を使って「一度も〜しない」と不満をぶつけます。この後ミッチェルは、キャメロンが台所で凝った料理をするたびに片付けるのは自分だと続けます。
「Life is messy sometimes.」で不満を受け流す
その日、キャメロンはグロリアの犬探しを手伝っていました。その最中のやり取りで、ミッチェルは台所が片付いていないこと、キャメロンが約束したことを持ち出します。
Mitchell: And then you left on purpose, knowing that I would not be able to sit here without cleaning it up.
(それで、僕が片付けずにはいられないって分かってて、わざと出かけたんだろ。)Cameron: Life is messy sometimes.
(人生、散らかるときもあるさ。)Cameron: Big deal.
(大したことじゃない。)Cameron: It gets cleaned up.
(そのうち片付くって。)Cameron: You’re the one with a problem if you can’t leave a few dirty dishes for a couple hours.
(汚れた皿を2、3時間放っておけないなら、問題があるのは君のほうだよ。)Modern Family Season3 Episode4 (Door to Door)
Life is messy sometimes. は、台所の散らかりを「人生そのもの」に広げて、細かい不満を受け流す言い方です。messy は「散らかった」と「ややこしい」の両方に使える形容詞なので、この一言に二つの意味が重なります。Big deal. は皮肉な調子で「それがどうした」と相手の不満を小さく扱う表現です。You’re the one with a problem は「the one」で「問題を抱えているのはそっちだ」と矛先を返す形です。
この後、ミッチェルは「I’m not cleaning it up.」と宣言し、キャメロンの「Why don’t you make it bigger?」には「You know what? I will.」と返します。Why don’t you ~? は本来「〜したらどう?」と提案する形ですが、ここでは「やれるものならやってみろ」という挑発の響きで読み取れ、ミッチェルも「I will.」で受けて立っています。売り言葉に買い言葉の流れが分かります。
「You’ve proven your point.」で負けを認める
キャメロンが帰宅すると、ミッチェルは「I did it! I left the mess.」と、散らかったままにしておけたことを報告し、「Aren’t you proud of me?」と聞きます。ところが、片付けに取りかかったキャメロンが「I don’t like it.」「It’s so gross.」と口にすると、ミッチェルはこう言います。
Mitchell: I was right.
(やっぱり僕が正しかった。)Mitchell: You wanted me to clean it up.
(君は僕に片付けてほしかったんだ。)Cameron: Oh, that’s preposterous.
(まあ、ばかばかしい。)Cameron: I will not stand here and take this from you.
(こんなことを言われて黙ってられるか。)Modern Family Season3 Episode4 (Door to Door)
preposterous は「ばかげた、とんでもない」という強い形容詞で、大げさな否定の響きがあります。take this from you は「あなたからこんな扱いを受ける」という意味で、I will not と組み合わせると強い拒否になります。その後のやり取りの末、キャメロンは「That–that is enough!」と声を上げ、本音を認めます。
Cameron: You’ve proven your point.
(言いたいことは分かったよ。)Cameron: I don’t like to clean up.
(僕は片付けが好きじゃない。)Cameron: It’s smelly, it’s sticky, and after I eat, I’m tired, and I just want to lay down.
(臭いし、べたべたするし、食べた後は疲れてて、横になりたいだけなんだ。)Mitchell: And you put it off, knowing that I would do it?
(で、僕がやるって分かってて後回しにしてたの?)Cameron: Yes! Are you happy?
(そうだよ! これで満足?)Mitchell: Yes I Am.
(ああ、満足だよ。)Modern Family Season3 Episode4 (Door to Door)
You’ve proven your point. は「あなたの言い分は証明された」、つまり「分かった、そちらの勝ちだ」と言い合いを終わらせる言い方です。put it off は「後回しにする」という句動詞で、片付けに限らず宿題や手続きにも使えます。ミッチェルの問いには knowing that I would do it が付いていて、「僕がやると見越して」という不満の核心がこの部分に込められています。Are you happy? は負けを認めた側が「これで満足?」と開き直る一言と言えます。
まとめ|片付けの言い合いに出てくる英語
Just say what’s on your mind. で本音を促し、Life is messy sometimes. や Big deal. で受け流し、最後は You’ve proven your point. で負けを認める。片付けの言い合いを通して、口論の始まりから決着までの英語が一通り並びます。
次回も『モダンファミリー』の家族の会話を観ながら、英語表現を一緒に拾っていきましょう。
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