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今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第18話に登場する、思い込みを頑なに主張し続ける言い方です。行きつけの理容師が不在で、代わりにその甥が対応しようとする場面から、シェルドンが独自の理屈を次々と並べて抵抗していく様子が描かれています。
相手に同意を求める不満の言い方から、事実確認を否定し合うやり取り、確信を強調する言い回しまで、順を追って見ていきます。
「You believe this guy?」に見る、相手に同意を求めて不満を強調する言い方
理容師の甥が代わりに対応しようとすると、シェルドンはその場でレナードに訴えかけます。
Sheldon: You’re not Mr. D’Onofrio. I get my hair cut by Mr. D’Onofrio. You believe this guy?
(君はD’Onofrio氏じゃない。僕はD’Onofrio氏に散髪してもらっているんだ。信じられるか、こいつ?)TBBT Season5 Episode18 (The Werewolf Transformation)
You believe this guy? は、疑問文の形を取りながら、実際には相手にも自分と同じ驚き・呆れを共有してほしいという響きを持つ言い方です。事実を尋ねているのではなく、不満をそのまま相手に投げかけている点が特徴と言えます。
レナードになだめられても、シェルドンはさらに理屈を重ねていきます。
Sheldon: He’s not a barber, he’s the nephew. He’s an example of the kind of nepotism that runs rampant in the barbering industry. Besides, Mr. D’Onofrio knows exactly how I like my hair done because he has all my haircut records from my barber in Texas.
(彼は理容師じゃない、甥っ子だ。理容業界にはびこる縁故主義の典型例だよ。それに、D’Onofrio氏は僕の髪の切り方を正確に把握している。なぜなら、テキサスの理容師から僕の散髪記録を全部受け取っているからね。)TBBT Season5 Episode18 (The Werewolf Transformation)
nepotism that runs rampant in … は、身内びいきが業界全体に横行している、という大げさな理屈で自分の不満を正当化する言い方です。単なる好みの問題を、構造的な問題であるかのように語る誇張ぶりが見どころです。
「Yes, there are.」の応酬と「dollars to doughnuts」に見る、確信を譲らない言い方
散髪記録という独自の資料をめぐって、レナードとシェルドンの短い応酬が続きます。
Leonard: There’s no such thing as haircut records.
(散髪記録なんてものは存在しないよ。)Sheldon: Yes, there are.
(いや、存在する。)TBBT Season5 Episode18 (The Werewolf Transformation)
There’s no such thing as … は、相手の主張の前提そのものを「存在しない」と切り捨てる強い否定の言い方です。対する Yes, there are. も同じくらい短く、事実確認をまっすぐに突き返しています。互いに一歩も譲らない応酬が印象的です。
証拠を見たことがあるかとレナードに突っ込まれても、シェルドンの主張は変わりません。
Sheldon: No, but my mother assured me they were sent here, and I’ll bet you dollars to doughnuts that this one doesn’t have them. Uh, excuse me. Do you have access to my haircut records?
(いや、でも母さんがここに送ったと請け合ってくれたんだ。それに、この店にはそれがないほうに大金を賭けたっていい。すみません、僕の散髪記録にアクセスできますか?)TBBT Season5 Episode18 (The Werewolf Transformation)
I’ll bet you dollars to doughnuts that … は、確信の強さを賭け事にたとえて強調する口語表現です。証拠を見たことがないと認めながらも確信だけは揺るがない、というちぐはぐさが、このやり取り全体の頑固さを物語っています。
まとめ|思い込みは、譲らない言葉づかいから生まれる
You believe this guy?、nepotism that runs rampant in、There’s no such thing as、I’ll bet you dollars to doughnuts that。相手に同意を求める不満の言い方から、事実確認を真っ向から否定し合うやり取り、確信を強調する言い回しまでをたどってきました。理屈を積み重ねて自分の思い込みを譲らない言い方は、日常の軽い言い合いの型としても読み取れます。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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