迷っている買い物の背中を押すときと、手に入れた喜びを伝えるときの英語|『モダンファミリー』S06E21で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 迷っている買い物の背中を押すときと、手に入れた喜びを伝えるときの英語|『モダンファミリー』S06E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン6第21話では、フィルが買うかどうか決めきれずにいたゲーム機をめぐって、家族やジェイがそれぞれの言葉をかけます。切り出す側、背中を押す側、手に入れた側と、立場ごとに英語が変わるのが見どころです。

欲しい物を前にためらう相手にかける言葉は、日本語でも選び方に迷うものです。買い物の話の切り出し方から、後押しの言葉、手に入れたあとの喜びまで、場面の順に見ていきます。

目次

買おうとしている話を切り出す

最初の場面では、クレアがフィルの様子について尋ね、ルークが答えます。

Claire: Okay, I feel like I have to ask.
(もう、聞かずにはいられないわ。)

Luke: Dad’s about to buy a Miss Pac-Man.
(パパがミス・パックマンを買おうとしてるんだよ。)

Modern Family Season6 Episode21 (Integrity)

I feel like I have to ask. は「聞かないわけにはいかない気がする」という意味で、気になっていたことを尋ねる前置きとして使える言い方です。冒頭の Okay が、話を切り替える合図になっています。

ルークの be about to ~ は「まさに〜しようとしている」で、まだ買ってはいないけれど、決める直前にいる状態を表します。be going to ~(〜するつもり)よりも、行動が目前に迫っている感じが強い表現です。家族がフィルの買い物を話題にしている様子が、この短いやりとりから伝わってきます。

フィルの買い物はこの時点では決まらず、後の場面でもゲーム機はまだ買い物かごに入ったままだと、フィルがジェイに話しています。欲しい気持ちと、踏み切れない気持ちの間で迷っている状態が続いていると言えます。買う前のためらいがあるからこそ、次の場面の後押しの言葉が生きてくる構成です。

表現 意味
I feel like I have to ask. 聞かずにはいられない
be about to ~ まさに〜しようとしている
be going to ~ 〜するつもりだ

「You deserve it」で背中を押す

ジェイとフィルが車で移動している場面で、フィルが驚きの声を上げたあと、ジェイは次のように言います。

Jay: You deserve it.
(お前はそれだけのことをしてる。)

Jay: You work hard.
(よく働いてるじゃないか。)

Jay: You provide for your family.
(家族を養ってる。)

Jay: No regrets.
(後悔はなしだ。)

Modern Family Season6 Episode21 (Integrity)

You deserve it. は「あなたにはそれを受け取る資格がある」という意味で、ご褒美や買い物をためらう相手を後押しするときに使える言い方です。ジェイはそのあと You work hard. You provide for your family. と、短い文で理由を重ねています。理由を一つずつ足していくことで、言われた側が「買ってよかったんだ」と受け止められる流れになっています。

主語の You で始まる短い文が続くため、一つひとつは簡単でも、まとめて聞くと力強い励ましになります。長い説明をするよりも、相手のしてきたことを短く挙げていく方が、気持ちが伝わりやすい場面もあると言えます。

これを受けたフィルとジェイのやりとりが続きます。

Phil: You know what? I don’t regret it.
(なあ、俺、後悔してないよ。)

Jay: Course you don’t.
(そりゃそうだろ。)

Phil: I’m the owner of a Ms. Pac-Man!
(俺、ミズ・パックマンの持ち主だ!)

Modern Family Season6 Episode21 (Integrity)

No regrets. は「後悔はなし」という掛け声のような名詞句で、I don’t regret it. は「私はそれを後悔していない」と主語を立てた文です。ジェイの No regrets. を受けて、フィルが自分の言葉で I don’t regret it. と言い直しているのが面白いところです。

Course you don’t. は Of course you don’t regret it. を縮めた形で、相手の言葉を受けて「当然だ」と同意する返しです。最後の I’m the owner of ~! は「〜の持ち主だ」で、手に入れた喜びをそのまま口にする一言になっています。

手に入れた喜びと、贈る側の気持ち

ゲーム機の持ち主になったと話すフィルに、クレアはこう話します。

Claire: Oh, it came? They promised they weren’t gonna deliver it until tomorrow.
(あら、届いたの? 明日まで配達しないって約束だったのに。)

Claire: I wanted to be there to see your face.
(あなたの顔を見るために、その場にいたかったのよ。)

Claire: It was killing me this morning when you said you wanted to get your own.
(今朝あなたが自分で買いたいって言ったとき、言いたくてたまらなかったんだから。)

Modern Family Season6 Episode21 (Integrity)

it came? は「届いたの?」と配達物について確かめる一言です。They promised they weren’t gonna ~ until tomorrow. は「明日まで〜しないと約束していたのに」と、予定と違ったことを伝える組み立てです。

I wanted to be there to see your face. は「あなたの顔を見るためにその場にいたかった」で、相手が喜ぶ瞬間に立ち会いたかったという気持ちを表します。It was killing me は「つらくてたまらなかった」が直訳ですが、ここでは「言いたくてうずうずしていた」という意味合いで使われています。クレアの言葉は、相手を驚かせるつもりで準備していた側の言葉として読み取れます。

this morning when you said ~ は「今朝あなたが〜と言ったとき」と、気持ちが動いた時点を具体的に示しています。get your own の your own は「自分の分」という意味で、自分で買おうとしていたフィルの言葉を指しています。

背中を押す側のジェイ、喜ぶ側のフィル、驚かせたかった側のクレアと、一つの買い物をめぐって三通りの英語が並ぶ構成になっています。

まとめ|後押しの言葉と喜びの伝え方

You deserve it. で背中を押し、I don’t regret it. や I’m the owner of ~! で喜びを口にし、I wanted to be there to see your face. で贈る側の気持ちを伝える。一つの買い物から、立場ごとの言い回しが見えてきます。

次にこの回を観るときは、それぞれの言葉が誰に向けられているかにも注目してみると楽しめます。

助言に切り返す場面やおもちゃの城をめぐる英語は、同じ回のほかのコラムやフレーズ記事で扱っています。

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