「she just wants a sympathetic ear」に見る、解決策より話を聞いてほしいときの英語表現|『モダンファミリー』S02E17で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「she just wants a sympathetic ear」に見る、解決策より話を聞いてほしいときの英語表現|『モダンファミリー』S02E17で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン2第17話では、期限切れが迫ったスパの利用券を使いに出かけたフィルが、そこでノーランとローリーから、困りごとを打ち明けられたときの返し方について助言を受けます。その後のクレアとの会話にも、同じ形の返し方が出てきます。

今回は、解決策を出す前にまず話を聞く、という姿勢を伝える英語表現と、相手をねぎらう言い方を、場面の順に見ていきます。

目次

「a sympathetic ear」で、ただ聞いてほしい気持ちを表す

この回の朝、フィルとクレアの間では、チャリティーオークションで手に入れたスパの利用券が明日で期限切れになることが話題になります。期限の延長を断られたフィルは、利用券を自分で使うことにします。その後、クレアから電話で頼まれごとをされ、フィルは「事情を説明すれば」「似たものを買えば」と次々に解決策を出して、「夕食だけお願い」と返されていました。

スパでフィルは、相手に困りごとがあると言われたらどうすればいいのかを確かめます。ノーランは「頼まれない限りは」手を出さないように答え、ローリーとノーランが続けて説明します。

Laurie: She doesn’t want you to solve her problems.
(彼女は問題を解決してほしいわけじゃないの。)

Laurie: She just wants you to give her support so that she can solve her problems herself.
(自分で問題を解決できるように、支えてほしいだけなのよ。)

Noranne: Yes, and sometimes sometimes she just wants a sympathetic ear.
(そう、それにときどき、ときどきはね、ただ話を聞いてほしいだけなの。)

Phil: Whoa.
(おお。)

Phil: Whoa.
(おお。)

Laurie: Oh, yes.
(ええ、そうよ。)

Phil: Mm-hmm.
(うんうん。)

Modern Family Season2 Episode17 (Two Monkeys and a Panda)

sympathetic は「共感してくれる」「思いやりのある」という意味の形容詞で、ear はここでは耳そのものではなく「話を聞いてくれる人」を指しています。a sympathetic ear で「親身になって聞いてくれる相手」という意味になり、lend a sympathetic ear(親身に耳を傾ける)の形でも使われます。

ローリーの2つの文は、solve her problems(問題を解決する)と give her support(支える)を並べて言い分けているのが特徴です。so that she can ~ は「彼女が〜できるように」という目的を表す形で、解決するのはあくまで本人だという線引きが、この一文の中に入っています。

このあとフィルは Whoa. を2回繰り返して応じています。短い間投詞ですが、助言に対する反応として2人の説明の直後に挟まれているのが印象的です。

  • A: Do you want some advice, or do you just want to vent?
    (アドバイスがほしい? それとも、ただ聞いてほしいだけ?)
  • B: I just need a sympathetic ear right now.
    (今は、ただ話を聞いてくれる人がほしいの。)

「I know. It’s so frustrating.」で、まず同意して寄り添う

助言を受けて、フィルは具体的な場面に当てはめて確かめます。

Phil: So if Claire says “I hate getting stuck in traffic” I shouldn’t say, “Maybe you should leave earlier.”
(じゃあ、クレアが「渋滞にはまるのって嫌」って言ったら、「もっと早く出れば」って言っちゃだめなんだな。)

Noranne: No.
(だめよ。)

Phil: Or, “Don’t get on the freeway.”
(「高速に乗らなきゃいい」とかも。)

Phil: I should just say, “I know.
(ただ「分かるよ。)

Phil: It’s so frustrating.”
(ほんとイライラするよね」って言えばいいんだ。)

Laurie: Yes, that’s it.
(そう、それよ。)

Modern Family Season2 Episode17 (Two Monkeys and a Panda)

get stuck in traffic は「渋滞にはまる」、leave earlier は「もっと早く出る」という意味です。フィルが「言ってはいけない返し」として挙げているのは、どちらも相手の不満に対する解決策の形になっています。

これに対して I know. は「分かるよ」と相手の気持ちに同意する短い返しで、It’s so frustrating. は「イライラするよね」と相手の感情をそのまま言葉にする言い方です。frustrating は、思いどおりにいかずにもどかしい状況を表す形容詞です。

場面が変わり、姉妹のけんかとシェリルからの電話が続いたとクレアが話すと、フィルはこう返します。

Phil: Doesn’t Cheryl have a housekeeper and a nanny? Why does she need so much help?
(シェリルって家政婦もベビーシッターもいるんじゃなかった? なんでそんなに手伝いがいるんだよ。)

Claire: I know, right?
(でしょ?)

Phil: You work so hard.
(君はすごく頑張ってるよ。)

Phil: You do so much.
(いろんなことをやってる。)

Claire: I do.
(そうなの。)

Phil: Of course you do.
(もちろんさ。)

Claire: I do.
(そうなのよ。)

Modern Family Season2 Episode17 (Two Monkeys and a Panda)

ここでのフィルは、どうすればいいかを提案せず、クレアの側に立つ言葉を重ねています。You work so hard. と You do so much. はどちらも相手の頑張りをねぎらう言い方で、Of course you do. は相手の I do. を受けて「もちろんそうだよ」と肯定する形です。クレアの I know, right? は「でしょ?」と同意を返す口語で、スパでフィルが確かめた I know. と同じ語から始まっているのが面白いところです。このやり取りのあと、クレアは次のように応えます。

Claire: Oh, sweetie, thank you.
(ああ、あなた、ありがとう。)

Claire: I really appreciate that.
(本当にうれしいわ。)

Modern Family Season2 Episode17 (Two Monkeys and a Panda)

相手によっては、解決策より先に話を聞いてもらうことを望む場合もあると言われます。どちらを求めているのか分からないときは、最初の例文のように、相手に尋ねてみる言い方も役に立ちます。

  • A: My train was late again this morning.
    (今朝もまた電車が遅れたの。)
  • B: I know. It’s so frustrating.
    (分かるよ。ほんとイライラするよね。)

まとめ|話を聞く側に回るための英語

a sympathetic ear で「ただ聞いてほしい」気持ちを表し、I know. や You work so hard. で相手の側に立つ。解決策を出す前に同意とねぎらいの言葉を置くと、会話の受け止め方が変わることが分かります。

次回も『モダンファミリー』の家族の会話から、英語の言い回しを見ていきましょう。

同じエピソードの別のコラムやフレーズ記事では、この日のほかの場面の英語も扱っています。

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