「drum roll please」の意味と使い方|『モダンファミリー』S08E08で学ぶ英会話

「drum roll please」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

大事な発表の前に、あえてひと呼吸おいて、場を盛り上げたい。そんなとき、英語ではどんな一言を添えるのでしょうか。

発表の前置きにぴったりの「drum roll please」を、『モダンファミリー』シーズン8第8話の後半、家族の行き先を告げるジェイの一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「drum roll please」の意味とニュアンス

drum roll please
意味:ドラムロールをお願い(これから結果や答えを発表します)

drum roll は、太鼓を細かく連打して鳴らす音です。連打が続くあいだ、聞いている人の期待がだんだん高まり、音が止まったところで結果が発表される、という流れで使われる音です。please は「お願いします」なので、Drum roll, please. は「ドラムロールをお願い」と、発表の前に頼む形になります。

この表現は、受賞者の発表、クイズの答え、サプライズの告知など、これから何かを明かす場面で添えます。実際に太鼓を鳴らす人がいなくても、発表の前置きとして口にできます。「これから発表しますよ」と相手に知らせ、期待を高める役目をする一言です。

形は、please の前にコンマを置いて Drum roll, please. と書くのが基本ですが、ドラマのジェイの一言はコンマなしの Drum roll please. です。意味は変わりません。また、Let’s have a drum roll for … のように、「〜のためにドラムロールを鳴らそう」と提案する形もあります。命令する言い方ではなく、please を添えて頼む形である点を覚えておくと、会話の中で使いやすくなります。

【ここがポイント!】

  • 「drum roll please」の核は、発表の前に期待を高めるための、「ドラムロールをお願い」という一言
  • 実際に太鼓が鳴らなくても、発表の前置きとして言える
  • please を添えた頼む形で、Let’s have a drum roll for … という提案の形もある

『モダンファミリー』S08E08のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイが、家族に向けて「結論が出た」と告げ、行き先を発表する場面です。発表のすぐ手前でフレーズが出てきて、そのあと、家族それぞれの反応が重なっていきます。

Jay: We’ve reached a decision. Drum roll please. Close enough. The family is going to Italy!
(結論が出たぞ。ドラムロールを頼む。まあ、いいだろう。うちの家族が行くのは…イタリアだ!)

Alex: Ah!
(わあ!)

Luke: Yes!
(やった!)

Gloria: Oh, no!
(まあ、そんな!)

Alex: That’s awesome!
(最高じゃない!)

Haley: That’s so awesome, guys!
(それ超最高じゃん、みんな!)

Modern Family Season8 Episode8 (The Alliance)

シーン解説と心理考察

ジェイの冒頭の一文は、We’ve reached a decision. です。’ve は have の短縮で、現在完了の形になっています。reach a decision は「結論に達する」という意味で、話し合いの末に決まったことを告げる言い方です。結論が出た、とまず伝えて、聞き手の関心を引きつけています。

そのあとに、Drum roll please. が来ます。結論の中身を言う前に、ひとことを挟んで期待を高める、発表の前置きの役割です。発表の本題は、そのあとの The family is going to Italy! だけです。前置き、本題の順に並んでいます。

場面には、リズムのずれたドラムの音が鳴る瞬間があり、そのうえでジェイは Close enough. と言います。close enough は「ほぼ十分」「まあそれでいい」という意味で、完璧ではないけれど許容範囲、という響きです。リズムのずれたドラムの音に、そのまま「まあ、いいだろう」と返している、と読める一言です。

続く The family is going to Italy! の be going to は、これから行く予定を表す形です。The family は、その場にいる家族を指します。結論の中身である Italy! は、文の最後に置かれています。ジェイが言い終えたところから、家族の反応が続きます。

最初に反応するのは、アレックスの Ah! とルークの Yes! です。どちらも短い歓声で、結論に対して素直に声をあげています。そして、グロリアは Oh, no! と声をあげます。そのあとに、アレックスの That’s awesome! と、ヘイリーの That’s so awesome, guys! が続きます。awesome は「最高の」「すごい」という意味で、ヘイリーは so を足して「超」と強め、guys で呼びかけています。

結論が出た、と告げる前置き、ドラムロールの依頼、Close enough. という受け、行き先の発表、そして家族それぞれの声。短いやり取りの中に、発表の流れが順番どおりに詰まっています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

耳を澄ませて、太鼓の連打を聞いてみてください。ダダダダダ……と速く、そして次第に大きくなっていき、最後にぴたりと止まります。音が止まった瞬間に、結果が発表されます。この一連の流れが、そのまま drum roll please の意味です。

drum は「太鼓」、roll は「転がる音」「連打」です。ころころと転がるように、休みなく続く太鼓の音、と考えると、roll の意味が頭に入ります。そこに please を足して、「その音をお願い」と頼む形です。

ジェイの一言も、同じ流れで読めます。結論が出たと告げて、ドラムロールを頼み、止まったところでイタリアと発表する。連打の音で期待をふくらませてから本題に入る、という順序を、そのまま口にした一言でした。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「drum roll please」

発表の前置きとして使う場面を、賞の発表、友人どうしの会話、職場の発表の三つで確認していきましょう。

Drum roll, please… And the winner is Mike!
(ドラムロールをお願いします…優勝者はマイクです!)
賞の発表の前に盛り上げる場面です。Drum roll, please… で期待を高めてから、And the winner is … で結果を告げる流れです。

A: Are you ready to hear the results?
B: Drum roll, please!
(A:結果を聞く準備はいい?)
(B:ドラムロールをお願い!)
結果を聞く前に期待を高める往復の会話です。B が、自分から発表をせがむ形で、Drum roll, please! と言っています。

Drum roll, please. Here is our new logo.
(ドラムロールをお願いします。こちらが私たちの新しいロゴです。)
会議や発表会で、新しいものを披露する場面です。Here is … で、前置きのあとに本題を示す流れになっています。

あわせて覚えたい関連表現

without further ado
(前置きはこのくらいにして)
without further ado は、前置きを切り上げて本題に入る、少し改まった言い方です。drum roll please は、本題の前に期待を高める、くだけた言い方です。

the moment of truth
(決定的な瞬間、結果が分かる瞬間)
the moment of truth は、結果や答えが明らかになる瞬間そのものを指す名詞の表現です。drum roll please は、その瞬間の直前に添える、頼む形の言い方です。

brace yourself
(覚悟して、身構えて)
brace yourself は、これから来るものに備えるよう相手に促す表現です。brace yourself が相手を身構えさせるのに対し、drum roll please は期待を高めて発表を待たせる言い方です。

Note|発表の前・本題・披露の瞬間で言い分ける、Drum roll, please. と And the winner is… と ta-da

発表を盛り上げる言い方は、発表のどの段階で使うかで分かれます。Drum roll, please. と And the winner is… と ta-da の三つを、順序に沿って見ていきます。

最初に来るのが、Drum roll, please. です。発表の前置きにあたり、「これから発表します」と期待を高める役割です。次が、And the winner is… です。本題に入る言い出しで、あとに結果が続きます。そして最後が、ta-da です。披露した瞬間に言う掛け声で、「じゃじゃーん」という日本語の掛け声に近い使い方をします。

三つを並べて使うと、Drum roll, please. And the winner is… Ta-da! のように、前置きから披露までが一本の流れになります。一つだけ使っても通じますが、段階が違う言い方なので、順序を入れ替えると不自然になります。たとえば、結果を言ったあとに Drum roll, please. を添えても、期待を高める役目は果たせません。

ジェイの発表も、この順序に沿っています。We’ve reached a decision. で結論が出たことを告げ、Drum roll please. で前置きをし、The family is going to Italy! で本題を言います。ここでは And the winner is… のような言い出しの言葉は使われず、前置きのあと、すぐに結果が語られています。

使い分けの目印は、発表の前か、本題か、披露の瞬間か、という段階の違いです。同じ発表の場面でも、どの段階の言葉を選ぶかで、期待の高め方が変わります。

まとめ|音が止まる直前に、一言添える

drum roll please は、発表の前に期待を高めるために添える、「ドラムロールをお願い」という一言です。受賞者の発表でも、クイズの答えでも、これから何かを明かす場面に合います。

Drum roll, please. は前置き、And the winner is… は本題の言い出し、ta-da は披露の瞬間と、段階ごとに言い分けられます。Let’s have a drum roll for … のように提案する形も覚えておくと、会話の幅が広がります。

次に何かを発表する場面があれば、本題の前に一拍置く言葉として、drum roll please を思い出せます。

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