「this brushes up against my well-known aversions」に見る、苦手なものを並べ立てる英語表現|『ビッグバン★セオリー』S08E06で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「this brushes up against my well-known aversions」に見る、苦手なものを並べ立てる英語表現|『ビッグバン★セオリー』S08E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン8 第6話に登場する、大学の地下で坑道シミュレーションの準備をする場面です。トラブル時の取り決めから、自分の苦手なものを次々と並べ立てる長い一文、そして記録係のような口ぶりまで、シェルドンならではの言い回しをたどっていきます。

苦手なものを列挙していく言い方と、それを大げさな記録の形に仕立てる言い方を見ていきましょう。

目次

トラブルへの対応をあらかじめ取り決めておく言い方

坑道の環境を再現した蒸気トンネルに入る前、シェルドンはエイミーとの間で緊急時の対応を確認しておきます。

Sheldon: All right, Amy, this walkie-talkie is yours. If we run into any problems, I’ll contact you.
(よし、エイミー、このトランシーバーは君に預ける。もし何か問題が起きたら、僕から連絡する。)

TBBT Season8 Episode6 (The Expedition Approximation)

If we run into any problems, I’ll … という言い方は、トラブルが起きた場合の対応をあらかじめ相手と取り決めておく表現です。run intoは「(問題などに)不意にぶつかる」という意味の言い回しです。

苦手なものを次々と並べ立てる言い方

エイミーに試みへの意欲を褒められると、シェルドンは自分の中にある苦手なものを一つずつ挙げていきます。

Sheldon: Well, admittedly, this brushes up against my well-known aversions to heat, small places, going below floor-level, dampness, hatches, ladders, darkness, echoes, and eliminating in Home Depot buckets. That last one is quite new, but I have a feeling that’s gonna rocket to the top of the list.
(認めよう、これは僕のよく知られた苦手なもの、暑さ、狭い場所、地面より下に行くこと、湿気、ハッチ、はしご、暗闇、反響音、そしてホームデポのバケツで用を足すことにことごとく触れている。最後のは最近加わったばかりだが、リストの一番上に躍り出る予感がする。)

TBBT Season8 Episode6 (The Expedition Approximation)

this brushes up against my well-known aversions to [A], [B], [C]… という構文は、苦手なものをコンマでつなぎながらいくつも列挙していく言い方です。brush up against(〜に触れる、〜に近づく)という表現を使うことで、直接ぶつかるとまでは言わずに、際どく触れているというニュアンスを出しています。文末のrocket to the top of the list(リストの一番上に躍り出る)は、新しく加わった項目が最も苦手なものになりそうだと表現する言い回しです。

隣にいたラージも、この状況にすでに音を上げています。

Raj: I’m sweating already.
(もう汗が止まらないよ。)

TBBT Season8 Episode6 (The Expedition Approximation)

Sheldon: Yeah, as the person beneath you, allow me to say, I know.
(ああ、君の下にいる者として言わせてもらうが、分かっているとも。)

TBBT Season8 Episode6 (The Expedition Approximation)

as the person [役割], allow me to say, … という言い方は、自分の立場を前置きしてから、相手の発言に対する応答を続ける構文です。allow me to say(言わせてもらうと)というやや堅い前置きが、シェルドンらしい回りくどさを添えています。

最後にシェルドンは、この体験そのものを記録として残そうとします。

Sheldon: True. Sheldon’s Mine Simulation Log, entry one. Koothrappali’s restating of the obvious is already getting on my nerves.
(その通りだ。シェルドンの鉱山シミュレーション記録、第一項。クースラパリが分かりきったことを繰り返すのが、もう僕の神経に障り始めている。)

TBBT Season8 Episode6 (The Expedition Approximation)

[名前]’s [記録名], entry [番号] という言い方は、ちょっとした状況をものものしい記録形式で残そうとする型です。get on one’s nerves(神経に障る)という表現とあわせて使うことで、日常のやり取りを大げさな観測記録に仕立てる面白さが伝わってきます。

まとめ|苦手なものを言葉にして向き合う言い方

If we run into any problemsという取り決めの言い方から、well-known aversions to [A], [B], [C]…という列挙の構文、そしてMine Simulation Log, entry oneという記録調の言い回しまで、坑道シミュレーションの準備をめぐるやり取りをたどりました。苦手なものを一つずつ言葉にして並べる過程そのものが、この場面のユーモアを支えています。

次回の『ビッグバン★セオリー』でも、日常のやり取りから英語表現を拾っていきましょう。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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