海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン8 第7話に登場する、からかい・強がりを表す英語表現です。友人の家で待ち時間を過ごすハワードとラージが、軽口を交わし合う場面から見ていきます。
ちょっとした挑発と、それに対する強がった切り返しが続くやり取りは、親しい間柄ならではの言葉のかけ合いです。
もう騙されないと言い切る強がりの言い方
何かの正体を確かめようとしないラージに、ハワードがけしかけます。
Howard: Stick your head in there and find out.
(頭を突っ込んで確かめてみろよ。)TBBT Season8 Episode7 (The Misinterpretation Agitation)
Stick your head in there and find out.(頭を突っ込んで確かめてみろよ)は、自分ではやらずに相手をけしかける定番の言い回しです。stick something in thereという構文で、実際にやってみろと挑発しています。
ラージはこの誘いに乗らず、過去の苦い経験を持ち出して断ります。
Raj: You fooled me with that goat at the petting zoo. You will not fool me again.
(触れ合い動物園のヤギの時に、もう君に騙されたんだ。二度と騙されないぞ。)TBBT Season8 Episode7 (The Misinterpretation Agitation)
You fooled me with ~. You will not fool me again.(~の時に騙された、もう二度とは騙されない)は、過去に一度騙された経験を根拠にして、今回は乗らないと強く言い切る構文です。
fool(騙す)という同じ動詞を繰り返すことで、警戒心の強さが際立っています。
からかいの一言と、それに気づいた時の返し方
ドクター・ロービスがなかなか戻ってこないことに話が移ると、ラージが軽口を挟みます。
Raj: Maybe he’s playing bingo with his mommy.
(もしかしたら、ママとビンゴでもやってるんじゃないか。)TBBT Season8 Episode7 (The Misinterpretation Agitation)
相手が母親と一緒にいるところを想像させる軽口には、やや子供っぽい人物だとからかうニュアンスが込められています。ハワードはこれに乗っかり、慣用句を使ってさらに一言加えます。
Howard: It’s sad how some guys can’t cut the apron strings.
(母親離れできない男がいるなんて、悲しいもんだよな。)TBBT Season8 Episode7 (The Misinterpretation Agitation)
cut the apron strings(エプロンの紐を切る)は、母親に結ばれた紐を断ち切るイメージから、親離れする・自立するという意味で使われる慣用句です。can’t cut the apron stringsの形で、いつまでも親元から離れられない人をやんわり皮肉る場面でよく使われます。
ラージはここでようやく、自分がからかわれていることに気づきます。
Raj: Okay, now you’re messing with me.
(おいおい、今度は僕をからかってるな。)TBBT Season8 Episode7 (The Misinterpretation Agitation)
mess with ~(~をからかう、~をもてあそぶ)は、相手が冗談で自分を試したり困らせたりしていると気づいた時に使える表現です。nowという語が添えられることで、それまで気づいていなかったという間合いも伝わってきます。
まとめ|からかいの調子を言葉のリズムで捉える
Stick your head in there and find out、You will not fool me again、cut the apron strings、messing with meと、友人同士の軽口の応酬をたどってきました。挑発、強がり、からかい、そして気づいた側の切り返しという流れは、親しい相手との会話ならではのリズムを持っています。
次回の『ビッグバン★セオリー』でも、友人たちの言葉のやり取りから英語表現を拾っていきましょう。
同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。


コメント