「burn a hole in one’s pocket」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S07E14で学ぶ英会話

「burn a hole in one's pocket」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

臨時収入が入ったとたん、財布の中のお金が「早く使ってよ」とうずいているような気がして、そわそわした経験はありませんか。

そんな気持ちを生き生きと表すのが「burn a hole in one’s pocket」、お金が使いたくてたまらない・懐で疼くという意味の比喩イディオムです。『ビッグバン★セオリー』シーズン7第14話、寿司店でシェルドンと意気投合した大物俳優ジェームズ・アール・ジョーンズが、彼を夜遊びに誘うシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「burn a hole in one’s pocket」の意味とニュアンス

burn a hole in one’s pocket
意味:(お金が)使いたくてたまらない、懐で疼く

直訳は「ポケットに穴を焼く」。お金が熱を持っていて、ポケットを焼き焦がすほど早く使ってしまいたい――その抑えきれない衝動を表す比喩です。money burns a hole in one’s pocket の形が定番で、お金そのものを主語にするのが特徴です。

「手元にお金があると、つい使ってしまう」という人の性質を表すニュアンスでも使われます。貯金が苦手で、入ったそばから散財してしまう人を描くときにぴったりの表現です。お金が文字どおり熱を持っているかのように描くことで、「使いたい」という気持ちの強さをユーモラスに伝えるイディオムだと言えます。

【ここがポイント!】

  • 核は「お金が熱くてポケットを焼く」という鮮やかな比喩イメージ
  • money を主語にする money burns a hole in one’s pocket が定番の形
  • 「あるとつい使ってしまう」浪費癖を描くのにぴったりな一言

『ビッグバン★セオリー』S07E14のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

寿司店でスター・ウォーズ談義に花を咲かせ、すっかり打ち解けたシェルドンとジェームズ・アール・ジョーンズ。気をよくした大物俳優が、彼を夜の街へ連れ出そうと誘うのが、このフレーズの見せ場です。

James: What do you say let’s go have some fun? My wife’s in New York, and I got a Lion King residual cheque burning a hole in my pocket.
(どうだ、ちょっと楽しもうじゃないか。妻はニューヨークにいるし、『ライオン・キング』の印税が懐で疼いてるんでね。)

Sheldon: Ay-yi-yi.
(アイ・ヤイ・ヤイ。)

The Big Bang Theory Season7 Episode14(The Convention Conundrum)

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シーン解説と心理考察

a Lion King residual cheque burning a hole in my pocket という一言に、大物俳優の気さくさと茶目っ気がにじむ場面です。重厚な声で知られるジェームズ・アール・ジョーンズが、まるで小遣いを手にした少年のように「金が疼いてる、遊びに行こう」と誘う。そのギャップが、このシーンの可笑しみを生んでいます。

residual cheque(再放送印税)という業界用語と burning a hole in my pocket を組み合わせているのも見どころです。「臨時収入が入って使いたくてうずうずしている」状況が、たった一文で鮮やかに立ち上がります。普段は近寄りがたい伝説的俳優が、ぽんと砕けた口語イディオムを口にすることで、距離がぐっと縮まる空気が生まれています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

ポケットの中の紙幣が真っ赤に熱を帯びて、布地をじりじり焦がしていく――burn a hole in one’s pocket は、そんな「お金が熱くて居ても立ってもいられない」絵で覚えると忘れにくくなります。

臨時の印税を手にして、いそいそとシェルドンを遊びに誘うジェームズの上機嫌。あの「早く使いたくてたまらない」高揚と、ポケットを焼くお金のイメージを重ねておくと、ただ意味を暗記するより、表現がありありと記憶に残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「burn a hole in one’s pocket」

臨時収入やお小遣いをめぐる場面で、このイディオムは活躍します。お金が使いたくてうずく3つのシーンで確認しましょう。

As soon as he got his bonus, it started burning a hole in his pocket.
(ボーナスをもらったとたん、彼はそれを使いたくてうずうずし始めた。)
臨時収入が入った場面です。お金を主語にして、手にした瞬間から散財したい衝動が芽生える様子を描いています。

Give the cash to me — it’s burning a hole in your pocket already.
(そのお金、私に預けて――あなた、もう使いたくてたまらないんでしょ。)
浪費癖のある相手をたしなめる場面です。it’s burning a hole in your pocket と進行形にして、今まさにうずいている状態を強調しています。

A: You already spent your whole allowance?
B: I know, I know. Money just burns a hole in my pocket.
(A:もうお小遣い全部使っちゃったの?)
(B:わかってる、わかってるよ。お金って手元にあるとつい使っちゃうんだ。)
散財を白状する会話です。money burns a hole in my pocket という定番の形で、「あるとつい使ってしまう」自分の性分を認めるやり取りになっています。

あわせて覚えたい関連表現

spend money like water
(湯水のようにお金を使う)
惜しみなく散財する様子を、水になぞらえた表現です。burn a hole in one’s pocket が「使いたくてうずく衝動」を表すのに対し、こちらは実際に派手に使う行動に焦点がある点が異なります。

break the bank
(大金を使う、財布が空になる)
何かに大金を費やして金欠になることを表します。お金が「疼く」burn a hole とは違い、break the bank は使った結果として懐が空になる点に重きがあります。

save up
(コツコツ貯金する)
burn a hole in one’s pocket のちょうど反対で、お金を使わずに貯めていくことを表します。「あるとつい使う」浪費の衝動と対比すると、両者のニュアンスがくっきり際立ちます。

Note|residual cheque ―― ハリウッド俳優を支える再放送印税の仕組み

ジェームズが口にした a Lion King residual cheque。この residual という言葉には、ハリウッド俳優の収入を支える独特の仕組みが隠れています。フレーズの背景にある文化を見てみましょう。

residual(残余報酬)とは、俳優や脚本家が、作品が初回放送後に再放送・配信・パッケージ販売されるたびに受け取る追加報酬のことです。アメリカでは俳優組合(SAGなど)の取り決めによって、再利用のたびに権利者へ小切手が支払われる仕組みが整っています。『ライオン・キング』のように繰り返し愛される作品では、ムファサ役を演じたジェームズ・アール・ジョーンズのもとに、長年にわたって residual cheque が届き続けることになります。つまりこのセリフは、「人気作の印税がまた入ったから、ぱーっと使おう」という、俳優ならではの臨時収入事情を背景にしているわけです。一度の出演が後々まで収入を生むこの制度は、日本の出演料の感覚とは大きく異なり、英語圏のエンタメ業界を理解する一つの鍵になります。

この背景を知っておくと、burning a hole in my pocket がなぜ residual cheque と結びついているのかが腑に落ちます。「臨時に入った印税だからこそ、使いたくてうずうずしている」という含みまで読み取れると、セリフの可笑しみが一段深く味わえます。

一本のセリフの奥に、業界の仕組みがそっと織り込まれているのですね。

まとめ|お金が疼く衝動を鮮やかに描く一言

burn a hole in one’s pocket は、手元のお金を「早く使いたくてたまらない」という抑えきれない衝動を、ポケットを焼くという鮮やかな比喩で言い表すイディオムです。お金そのものが熱を持つイメージを核に置くと、意味が一気に立ち上がってきます。

臨時収入にうきうきする気持ちや、つい散財してしまう自分を、深刻にならずユーモラスに描けるのがこの表現の魅力です。money を主語にする定番の形を押さえておけば、会話の中で自然に使えます。

お金がうずいて仕方ない、あの浮き立つ気持ちを言葉にしたくなった場面で、表現の引き出しに加えてみてくださいね。

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