「That depends.」に見る、デートの定義をめぐる攻防|『ビッグバン★セオリー』S04E01で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「That depends.」に見る、デートの定義をめぐる攻防|『ビッグバン★セオリー』S04E01で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン4 第1話に登場する、デートの定義をめぐるやりとりです。エイミー・ファラ・ファウラーとの初デートを控えたシェルドンが、送迎を頼んだペニーに対して独自の基準を持ち出し、これが本当に「初デート」と呼べるのかを検証していく様子が描かれています。

型どおりの申告から、屁理屈じみた反論まで見ていきます。

目次

「デートが決まった」と報告する言い方と、恐る恐る尋ねる一問

アパートの廊下で、シェルドンはペニーの部屋を訪ね、送迎を頼むための用件を切り出します。

Sheldon: I’ve decided to take your advice and have arranged to go on a date with Amy Farrah Fowler.
(君の助言に従うことにして、エイミー・ファラ・ファウラーとデートする約束を取り付けた。)

Penny: Oh, that’s great. Have fun.
(あら、それはよかったじゃない。楽しんできてね。)

TBBT Season4 Episode1 (The Robotic Manipulation)

have arranged to go on a date with … は、段取りがすでに整っていることを淡々と伝える言い方です。相談に乗ってもらったことへの感謝や興奮を交えず、決定事項としてそのまま報告する響きがあります。ペニーの Have fun. も、深入りせず軽く送り出す定番の返しです。

このあと車に乗り込んだところで、ペニーが切り出したのが次の一問です。

Penny: Yeah. Well, my question is, and I’m pretty sure I know the answer, is this your first date?
(うん。それで聞きたいんだけど、答えはもう分かってる気がするんだけど――これって、あなたの初デート?)

TBBT Season4 Episode1 (The Robotic Manipulation)

my question is, and I’m pretty sure I know the answer, … は、確認せずにはいられないけれど答えは分かりきっている、というためらいを込めた前置きです。核心を突く質問をいきなり投げるのではなく、一度予防線を張ってから尋ねる型と言えます。

「That depends.」で条件を持ち出し、定義をひっくり返す屁理屈

ところが、シェルドンの答えは一筋縄ではいきません。

Sheldon: That depends. Does square-dancing with my sister at a Teens for Jesus Fourth of July Hoedown count as a date?
(それは場合によるな。妹と「Teens for Jesus」の独立記念日ダンスパーティーでスクエアダンスを踊ったのは、デートに数えるのか?)

Penny: No.
(数えないわね。)

Sheldon: Then, this is my first date.
(それなら、これが僕の初デートだ。)

TBBT Season4 Episode1 (The Robotic Manipulation)

That depends. は、即答を避けて条件を持ち出すときの切り出しです。シェルドンはここに過去の一場面を持ち出し、count as a date という表現で「これはデートに数えられるのか」という基準そのものを検証の対象にしています。相手の質問にまっすぐ答えず、定義をひっくり返しにかかる屁理屈の型です。

このやり取りのあと、ペニーはデートについて自分の方が詳しいのだと諭そうとしますが、シェルドンに切り返され、最後にはこう応じます。

Penny: Fair point.
(一理あるわね。)

TBBT Season4 Episode1 (The Robotic Manipulation)

Fair point. は、反論したいところをぐっとこらえ、相手の言い分を渋々認める短い相槌です。理屈で押し切られたときに使える、便利な一言と言えます。

まとめ|デートの定義は、屁理屈からも生まれる

have arranged to go on a date with、is this your first date?、That depends.、count as a date、Fair point.。デートが決まったと報告する型から、その定義そのものを検証する屁理屈まで、一連のやり取りを見てきました。相手の質問にすぐ頷かず、条件を持ち出して切り返す型は、日常の軽い言い合いにも応用できそうです。

次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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