海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン4 第1話に登場する、初対面同士の気まずい沈黙をどう埋めるかというやりとりです。デートへ向かう車の中、後部座席に乗り込んだエイミーに対し、面識のないペニーが質問や褒め言葉を重ねて会話を成立させようとするものの、そっけない返事が続きます。
沈黙を埋めようとする試みと、その受け流され方を見ていきます。
共通の知人を糸口にした質問と、話をそらす返し
ペニーは、シェルドンから聞いた話を糸口に切り出します。
Penny: So, um, Amy, Sheldon tells me you’re a neuro something-or-other.
(それで、えっと、エイミー、シェルドンから聞いたんだけど、何かニューロ系のお仕事なんだって?)Amy: Neurobiologist. Your check engine light is on.
(神経生物学者です。あなたの車、チェックエンジンランプが点いていますね。)TBBT Season4 Episode1 (The Robotic Manipulation)
Sheldon tells me you’re a … は、共通の知人から聞いた話を糸口に、初対面の相手のことを尋ねる切り出し方です。ところがエイミーは職業名を訂正した直後、Your check engine light is on. と会話を車の警告灯の話にそらしてしまい、ペニーの糸口はそこで途切れます。
褒め言葉で場を和ませようとする試みと、そっけない答え
沈黙を埋めようと、ペニーは今度は褒め言葉を試みます。
Penny: Um, what is that scent you’re wearing? It smells great.
(えっと、つけてる香水、何かしら? すごくいい匂い。)Amy: Dandruff shampoo. I have dry scalp.
(フケ用のシャンプーです。頭皮が乾燥しているので。)TBBT Season4 Episode1 (The Robotic Manipulation)
what is that scent you’re wearing? It smells great. は、相手を褒めて場を和ませようとする定番の言い方です。ところがエイミーの答えは香水ではなく dandruff shampoo(フケ用シャンプー)という、褒め言葉の意図をそのまま受け止めない返しになっています。
話題を切り替える提案と、沈黙を言葉にして流す一言
二人のやり取りが途切れがちなまま、ペニーは話題そのものを切り替えようと試みますが、これも空振りに終わります。
Penny: Guys, how ’bout some music?
(ねえ、音楽でもかけない?)TBBT Season4 Episode1 (The Robotic Manipulation)
how ’bout some music? は、会話が続かないと察したときに話題そのものを切り替える提案です。シェルドンとエイミーの双方から断られたあと、ペニーは沈黙をこう言い表します。
Penny: Okay. Uncomfortable silence it is. Hey, Sheldon, have you told Amy what it was like for you growing up in Texas?
(はいはい。じゃあ気まずい沈黙、決定ね。ねえシェルドン、テキサスで育った頃の話、エイミーにしてあげた?)TBBT Season4 Episode1 (The Robotic Manipulation)
Uncomfortable silence it is. は、埋めようとした沈黙をあえて言葉にして受け入れ、次の話題へ強引に移る言い方です。何度も試みが空振りに終わったすえに出てくる一言だけに、気まずさをそのまま言葉にする効果が際立ちます。
まとめ|沈黙は、埋めようとするからこそ気まずくなる
Sheldon tells me you’re a …、what is that scent you’re wearing?、how ’bout some music?、Uncomfortable silence it is.。共通の知人の話、褒め言葉、話題転換――埋めようとする試みが重ねられるほど、そっけない返しとの落差が際立つ場面でした。会話が途切れたときに使える、話題のつなぎ方の引き出しとして見ておくと役立ちそうです。
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