「What if…?」の重ね方―最悪を想像して盛り上がる英語表現|『ビッグバン★セオリー』S03E13で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「What if…?」の重ね方―最悪を想像して盛り上がる英語表現|『ビッグバン★セオリー』S03E13で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第13話に登場する、中華料理店のメニューの表記を巡って根拠のない仮説を重ねていくシェルドンと、空き巣被害後に導入した新しいセキュリティシステムを前に最悪の事態を次々と想像していくやり取りの英語表現です。

一つの思いつきが次の思いつきを呼び込む、「Perhaps」や「What if…?」を重ねながら話を盛り上げていく言い回しに注目していきます。

目次

「Perhaps」「For all we know」で仮説を重ねる言い方

改訂されたメニューを見たシェルドンは、料理の分類が変わったことに引っかかりを覚えます。

Sheldon: So, why is it no longer a specialty? Did the chef lose confidence in the dish or himself? And look over here, shrimp in mobster sauce. What is mobster sauce?
(じゃあなぜ看板料理じゃなくなったんだ? シェフはその料理に自信をなくしたのか、それとも自分自身にか? それにこっちを見て、モブスターソース入りのエビだって。モブスターソースって何だ?)

TBBT Season3 Episode13 (The Bozeman Reaction)

lose confidence in … は「〜に自信をなくす」という言い方です。ちょっとした表記の違いから根拠の薄い疑問を広げていく様子が、この後の展開への入り口になっています。

レナードが単なる誤植だろうと流すと、シェルドンはさらに仮説を重ねます。

Sheldon: Perhaps. Perhaps this restaurant’s now a front for organized crime. For all we know, the mobster sauce contains actual chunks of deceased mobsters.
(かもしれない。もしかしたらこの店は今や組織犯罪の隠れ蓑になっているのかもしれない。確かなことは分からないけど、モブスターソースには本物の死んだギャングの欠片が入っているのかもしれない。)

TBBT Season3 Episode13 (The Bozeman Reaction)

Perhaps を繰り返すことで、一つの思いつきが次の思いつきへとつながっていく様子が伝わってきます。For all we know は「(確かなことは分からないが)ひょっとすると」と、根拠のない可能性を持ち出すときに使う言い方です。

「What if…?」を連投して最悪を想定する

レストランを出て、自宅アパートの階段室を上りながらも、シェルドンはまだ納得していません。レナードもこの調子に乗ってこう言い添えます。

Sheldon: You know, the more I think about it, the mobster sauce couldn’t possibly contain chunks of mobster.
(なあ、考えれば考えるほど、モブスターソースにギャングの欠片が入っているはずがないと思えてきた。)

Leonard: And why is that?
(どうしてそう思うんだ?)

Sheldon: It was listed under seafood.
(シーフードの欄に載っていたからね。)

Leonard: What if they were mobsters who slept with the fishes?
(もしそのギャングたちが、「魚と一緒に眠る」羽目になった連中だったら?)

TBBT Season3 Episode13 (The Bozeman Reaction)

What if …? は「もし〜だったら?」と、まだ起きていない仮定を投げかける言い方です。ここでの they はソースに入っているとされるギャングたちを指しており、シーフード欄に載っていたという理由づけを受けて、「魚と一緒に眠る」(=処刑されて海に沈められる、というギャング映画的な言い回し)羽目になった連中だったら、というオチにつながっています。根拠のない仮説遊びの延長として使われている一言です。

空き巣被害のあと、ハワードが用意したセキュリティシステムの説明を受ける場面でも、シェルドンは同じ言い回しを重ねていきます。

Howard: All right, we’ve got a titanium dead bolt and a reinforced jamb controlled by a state-of-the-art electronic access system.
(よし、チタン製のデッドボルトと、最新式の電子アクセスシステムで制御された補強ドア枠を用意した。)

Sheldon: What if they cut the power?
(もし電源を切られたら?)

Raj: There’s a 200-watt uninterruptible backup power supply.
(200ワットの無停電バックアップ電源があるよ。)

Sheldon: What if someone steals my keys?
(もし僕の鍵を盗まれたら?)

Raj: There are independent voice and fingerprint scanners.
(音声認証と指紋認証のスキャナーも別に付いている。)

TBBT Season3 Episode13 (The Bozeman Reaction)

What if …? を連投することで、シェルドンは想定される事態を次々と持ち出し、そのたびにラージが対策を答えるやり取りが続きます。一つ答えを得るたびに新しい What if …? を重ねていく様子は、不安や疑問を畳みかけるときの型として使える言い方です。

まとめ|「Perhaps」「What if…?」で話を盛り上げる型

Perhaps、For all we know、What if …?。根拠の薄い思いつきを口にするときの言い方と、まだ起きていない事態を仮定して問いかける言い方には、次々と重ねていくことで会話を盛り上げる共通点があります。一つの発言が次の発言を呼び込む流れを押さえておくと、雑談の中でも使い道が広がります。

『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、これからも英語表現の型を見ていきましょう。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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