海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン2 第22話に登場する、”classified”(機密)のひと言でその場の質問をかわしてしまう、ハワードの言い回しです。壊れた宇宙トイレをこっそり修理している最中に店主のスチュアートから声をかけられた場面や、NASAとの電話でのやり取りには、大したことのない話題を大げさに”機密”扱いする面白さが詰まっています。
「Classified, Leonard.」のような切り出し方から見ていきます。
「Classified.」のひと言で質問をかわす場面
コミックブックストアの店主スチュアートが、レナードたちの部屋を訪ねてくる場面です。部屋の中では、ハワードが壊れた宇宙トイレの試作品をこっそり修理している真っ最中。何をしているのか尋ねられたレナードが答えに詰まると、ハワードが横から割って入ります。
Stuart: You busy?
(今、忙しいか?)Leonard: Um…
(えっと……)Howard: Classified, Leonard.
(機密事項だぜ、レナード。)Leonard: Yeah, it’s a regular Manhattan Project. What’s up?
(そうそう、まさにマンハッタン計画さ。それで、何の用?)TBBT Season2 Episode22 (The Classified Materials Turbulence)
Classified. は「機密の」「非公開の」を意味する形容詞で、本来なら国家機密や軍事情報のような場面で使われる硬い単語です。ここでは、コーヒーテーブルに置かれた宇宙トイレの試作品という、まったく機密でも何でもない話題に使うことで、質問への答えをその場で打ち切る一言になっています。
レナードもすぐに話を合わせ、it’s a regular Manhattan Project(まさにマンハッタン計画だ)と、実在の機密プロジェクトの代名詞を持ち出して大げさに乗っかります。具体的な説明はせずに単語ひとつと大げさな例えだけでその場を切り抜けてしまう、はぐらかし方の型が見どころです。
何度も繰り返される「Classified」と、素っ気ない一言
このあと、ハワードはNASAとの電話でも同じ言葉を連発します。トイレの欠陥を直した報告をする電話口で、大した内容でもないのに”機密”を強調するやり取りが続きます。
Howard: Yes, sir, I understand classified. We’ll keep it all classified, no one has to know but you and me.
(はい、機密事項というのは承知しています。全部内密にしておきますので、ご存じなのはあなたと私だけということで。)Penny: What’s classified?
(何が機密なの?)Leonard: Howard’s space toilet. I’ll tell you later.
(ハワードの宇宙トイレだよ。あとで話すよ。)TBBT Season2 Episode22 (The Classified Materials Turbulence)
classified を三度も重ねて言うハワードの様子には、たいした秘密でもない話を重々しく扱う面白さが表れています。レナードも I’ll tell you later.(あとで話すよ)と、その場での説明を先送りにする言い方でペニーの質問を受け流しています。
食事の場面では、天井についた謎のシミについて聞かれたハワードが、こう返します。
Leonard: What was it doing on the ceiling?
(それ、何で天井についてたんだ?)Howard: That’s classified.
(それは機密だ。)TBBT Season2 Episode22 (The Classified Materials Turbulence)
That’s classified. は、詳しい説明を求められたときに理由も語らず一言で会話を打ち切る言い方です。冒頭の「Classified, Leonard.」のような呼びかけ型とは違い、こちらは質問そのものへの直接の返答として使われており、同じ単語でも場面によって形を変えながら説明を避けるための決まり文句として機能している様子がうかがえます。
まとめ|”Classified”は説明を避ける万能の一言
“Classified”を連発するハワードの言い回しは、本来は重大な秘密を指す硬い単語を、宇宙トイレの修理という些細な話題に使うことで、質問への答えを避ける万能な一言に変えています。単語ひとつでその場を切り抜ける便利さが伝わってきます。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
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