海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン6 第1話に登場する、契約書調の屁理屈で行動を正当化する言い方と、非を認めて挽回を申し出る謝り方です。シェルドンとエイミーの記念日ディナーに、シェルドンが恋愛協定の抜け道を主張してラージを同席させてしまい、エイミーが咎めるとラージが謝って挽回を申し出る場面が描かれています。
屁理屈で押し通す言い方から、素直な謝罪と乾杯で場を収める一言まで、順番に見ていきます。
契約書調の屁理屈で、行動を正当化する言い方
レストランに着いたエイミーは、そこにラージが同席していることに気づき、シェルドンに理由を尋ねます。
Amy: On our date? Sheldon, that’s not okay.
(私たちのデートに? シェルドン、それはよくないわ。)Sheldon: Yes, it is. There’s a loophole in the Relationship Agreement.
(いや、いいんだ。恋愛協定には抜け道があるんだよ。)Amy: You found a loophole?
(抜け道を見つけたの?)TBBT Season6 Episode1 (The Date Night Variable)
a loophole in the … Agreement は、契約書や規則の中に見つけた抜け道を指す言い方です。シェルドンはエイミーとの恋愛協定という契約書調のルールに対し、その条文の穴を突く形で自分の行動を正当化しています。that’s not okay という直接的な指摘に対し、Yes, it is. と即座に切り返す短いやりとりも、二人の噛み合わなさをよく表している場面です。
続くエイミーの You found a loophole? という聞き返しも、驚きと呆れが同時に伝わってくる短い一言です。疑問文の形を取りながらも、実質的には「まさかそんなことのために抜け道を探したの」という非難に近いニュアンスを帯びており、簡潔な言葉ほど感情がにじみ出ることが分かる場面です。
非を認めて挽回を申し出て、乾杯で場を収める言い方
ディナーが進む中、エイミーはこの日が二人にとって特別な日であることを改めて口にします。それを聞いたラージは、自分が場違いな形で同席してしまったことに気づきます。
Amy: Sheldon, how could you do this? It’s our second anniversary.
(シェルドン、どうしてこんなことしたの? 二人の記念日なのに。)Raj: It’s your anniversary? Oh, my God, I had no idea. Amy, please, let me make this right.
(記念日だったの? ああ、全然知らなかったよ。エイミー、お願いだ、挽回させてくれ。)Amy: Thank you.
(ありがとう。)Raj: My pleasure. Waiter? A bottle of champagne and three glasses. Oh, boy, isn’t this romantic?
(どういたしまして。ウェイターさん? シャンパンを一本とグラス三つを。いやあ、ロマンチックだね。)TBBT Season6 Episode1 (The Date Night Variable)
let me make this right は、自分の非を認めたうえで挽回の機会を求める謝り方です。事情を知らなかったことを I had no idea と正直に述べてから、すぐにこの一言を続けているところに、ラージらしい素直さが表れています。それを受けたエイミーの短い Thank you. と、ラージの My pleasure. という受け答えが、張り詰めた空気を和らげる区切りになっています。そのままシャンパンを注文して場を取り持つラージの振る舞いも、挽回の言葉を行動に移す一例と言えます。
let me make this right は、単に謝罪の言葉を並べるのではなく、これから自分が何をするかという行動への意思を示している点が特徴です。実際にラージはこの直後、ウェイターにシャンパンを注文し、言葉どおりに場を取り持つ行動へ移っています。謝罪の言葉と、その後の振る舞いが一直線につながっているところが見どころです。
まとめ|屁理屈の押し通し方と、率直な挽回の申し出
契約書の抜け道を主張して行動を正当化する言い方と、非を認めたうえで挽回を申し出る謝り方まで見てきました。同じ「気まずい状況を切り抜ける」場面でも、屁理屈で押し通す方向と、素直に謝る方向とでは、相手への伝わり方がまるで違うことが分かります。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
このエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。


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