「No one can replace you」落ち込む相手を謝りながら励ます英語|『ビッグバン★セオリー』S11E14で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「No one can replace you」落ち込む相手を謝りながら励ます英語|『ビッグバン★セオリー』S11E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン11 第14話から、落ち込む相手に謝りながら励ます英語を取り上げます。中心になるのは、ラージがオリバーという男性にかけた No one can replace you. という一言です。

気まずい立場から謝るとき、相手の落ち込みにどう寄り添えばいいのか。事情を抱えた二人のやり取りを、謝る、聞く、励ますという言葉の順に追っていきます。

目次

「What would make you feel better?」で相手の望みを聞く

プラネタリウムの場面です。ラージの前に、ネルの夫だと名乗るオリバーが現れます。ネルとの件で気まずい立場にあるラージは、まず謝ります。

Raj: I’m… I’m really sorry.
(僕は…本当に申し訳ない。)

Oliver: Well, that doesn’t make me feel better.
(まあ、それで気が晴れるわけじゃない。)

Raj: Wh-What would make you feel better?
(ど、どうしたら気が晴れる?)

TBBT Season11 Episode14

make someone feel better は「(人の)気分を楽にする、気を晴らす」。謝罪を受けた側が that doesn’t make me feel better と返すのは、「謝られても気持ちは変わらない」と伝える言い方です。

それに対するラージの What would make you feel better? は、自分の謝罪では足りないことを受け止め、相手が何を望んでいるのかを直接尋ねる問いです。仮定の would を使うことで、「もし何かできるとしたら」という控えめな響きになります。謝罪が届かなかったときに、言い訳を重ねるのではなく相手の望みを聞く。この切り替えが、この場面のポイントと言えます。

日常の場面に置き換えるなら、約束を破って謝った相手に「それで済む話じゃない」と言われたとき、Is there anything I can do?(何かできることはある?)と並んで使える問いです。相手に選択肢を委ねる形なので、謝罪を押し付けずに済みます。

この後、オリバーが家族を持つつもりだったのにと落ち込んだ様子を見せると、ラージは It’s gonna be okay.(きっと大丈夫だよ)と声をかけます。根拠を示すわけではなく、まずは相手を落ち着かせるための一言で、慰めの場面で使われる短い言い回しです。

「No one can replace you」で自己卑下を止める

同じ場面の中で、オリバーは訪ねてきたことを謝り、本音を口にします。それを受けたラージの返事が、この回の中心となる一言です。

Oliver: I’m sorry. I shouldn’t have come here. I guess I just wanted to see who she replaced me with.
(すまない。来るべきじゃなかった。彼女が僕の代わりに誰を選んだのか、見たかっただけなんだと思う。)

Raj: Don’t say that. What you two had was special. No one can replace you.
(そんなこと言わないで。君たち二人の関係は特別だった。君の代わりなんて誰にもできないよ。)

TBBT Season11 Episode14

replace A with B は「AをBと取り替える」。オリバーは自分を「取り替えられた側」として語り、ラージは同じ replace を使って No one can replace you.(君の代わりは誰にもできない)と打ち消しています。相手が使った言葉をそのまま受けて否定するので、励ましがまっすぐ届く形になっています。

その前に置かれた Don’t say that. は、相手が自分を卑下したときに「そんなこと言わないで」と止める決まり文句です。続く What you two had was special. は、what you two had(二人が持っていたもの)で関係そのものを主語にし、過去形で二人の時間を肯定しています。止める、肯定する、代わりはいないと伝える、という3段の流れが一続きの台詞に収まっているのが分かります。

別の場面で、ラージはバーナデットとハワードに、オリバーと一緒に過ごした時間のことを話し、I feel bad for him.(彼に悪いことをした気がする)と打ち明けます。feel bad for は相手への同情や申し訳なさを表す言い方です。

再びラージとオリバーの場面では、オリバーがラージを buddy と呼んで訪ねてきます。ネルと話したと聞いてラージがまた謝ると、オリバーはそれを打ち消し、こう続けます。

Oliver: Anyway, uh, I went over to comfort her, and we talked, and I think we’re gonna give it another chance.
(とにかく、その、彼女を慰めに行って、話し合って、もう一度やり直してみようと思うんだ。)

Raj: I am so happy for you!
(本当によかったね!)

TBBT Season11 Episode14

I’m so happy for you! は、相手の幸せを自分のことのように喜ぶ祝福の一言です。励ました相手から良い知らせを聞いたときの返し方として覚えておくと、会話の締めくくりにも使えます。

まとめ|謝る・聞く・励ます

今回は、What would make you feel better? で相手の望みを聞き、Don’t say that. と No one can replace you. で自己卑下を止め、I’m so happy for you! で祝う流れを見てきました。謝ったあとに相手の気持ちへ目を向けられると、気まずい場面でも会話が前に進みます。

ぎこちない二人が少しずつ打ち解けていく様子も、この回の見どころです。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の人間関係がより立体的に見えてきます。

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