海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第11話に登場する、過去の行いを謝ろうとして届かなかったあとの、埋め合わせの言い方です。電話で高校時代の相手に謝罪を試みたペニーが、うまくいかなかった顛末を友人たちに話し、代わりにできることを一緒に考えていく様子が描かれています。
謝っても届かなかったとき、次にどう動くかという言葉の選び方を見ていきましょう。
電話越しの謝罪が届かず、自嘲気味に締めくくる言い方
ペニーは寝室で電話をかけ、高校時代の相手に謝罪の言葉を伝えようとしています。
Penny: Anyway, I’m really sorry I made fun of your stutter in high school.
(とにかく、高校のときにあなたの吃音をからかったこと、本当にごめんなさい。)TBBT Season5 Episode11 (The Speckerman Recurrence)
I’m really sorry I … は、自分がした具体的な行為を主語にして詫びる、率直な謝罪の切り出し方です。何に対して謝っているのかをはっきり述べることで、謝罪の中身が明確になります。
しかし相手の反応は芳しくなく、電話は思わぬ形で終わります。
Penny: Uh-huh. Uh-huh. Oh, God, just finish the sentence. Okay, well, I’m sorry you feel that way. Bye. No one wants to hear my apologies.
(うん、うん。もう、いいから最後まで言ってよ。分かった、そういう気持ちなのね、ごめんなさい。それじゃ。誰も私の謝罪なんて聞きたくないのよね。)TBBT Season5 Episode11 (The Speckerman Recurrence)
I’m sorry you feel that way. は、相手の感情には触れつつも、自分の非をはっきり認めているとは言い切らない、やや距離のある謝り方です。電話を切ったあとの No one wants to hear my apologies. は、届かなかった謝罪を振り返り、自分自身に向けてつぶやく自嘲的な一言と言えます。友人がそばで励ましてくれても、ペニーの気持ちはなかなか晴れません。
「埋め合わせ」を勧める、’How about …ing?’ 型の提案
バーナデットは、謝罪とは違う方向からの提案を持ちかけます。
Bernadette: You’ll feel better by doing something nice for someone.
(誰かに親切なことをしてあげたら、気持ちが楽になるわよ。)TBBT Season5 Episode11 (The Speckerman Recurrence)
You’ll feel better by …ing は、「〜することで気分が良くなる」と行動の効果を先に示し、背中を押す言い方です。謝罪の代わりに行動で示すという、方向転換の提案になっています。いくつかの案を検討したあと、エイミーが具体的な形にして持ちかけたのが次の一言です。
Amy: How about donating some of your clothes?
(服を何着か寄付するのはどうかしら?)TBBT Season5 Episode11 (The Speckerman Recurrence)
How about …ing? は、相手が受け入れやすい形で具体案を差し出す、柔らかい提案の型です。抽象的な「良いことをする」ではなく、実行できる一つの選択肢に絞り込んでいる点が特徴的です。ペニーはこの提案にすぐさま乗り気になり、埋め合わせの行動へと気持ちを切り替えていきます。
まとめ|届かなかった謝罪の先に、埋め合わせという選択肢
I’m really sorry I …、I’m sorry you feel that way.、No one wants to hear my apologies.、You’ll feel better by …ing、How about …ing?。謝っても相手に届かなかったとき、それでも会話を終わりにしない言葉の連なりを見てきました。自嘲だけで片づけず、次にできることを具体的に提案していく流れは、気持ちの切り替え方としても参考になります。
こうした会話の積み重ねが、『ビッグバン★セオリー』の登場人物たちの関係を少しずつ動かしています。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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