海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン8 第15話に登場する、再開したコミック店で交わされる感謝と褒め言葉のやり取りです。軽く受け流す返し方と、少し丁寧な返し方の違いを扱います。
同じ「どういたしまして」でも、選ぶ言葉によって響きが変わってくる様子を見ていきます。
感謝への軽い返し方と、少し丁寧な返し方
再開したコミック店で、スチュアートは手伝ってくれたレナードとラージに感謝を伝えます。
Stuart: Thanks again for your help.
(改めて、手伝ってくれてありがとう。)Leonard: No problem.
(どういたしまして。)Raj: Our pleasure.
(喜んで。)TBBT Season8 Episode15 (The Comic Book Store Regeneration)
No problem. は「問題ないよ」という直訳どおり、軽く受け流すカジュアルな返し方です。一方の Our pleasure. は「喜んで」というニュアンスの言い方で、no problem よりもやわらかく丁寧な響きを持っています。
同じ場面で二人が違う返し方を選んでいる点に、この言い回しの幅が表れています。
Thanks again for your help. の again は「改めて・重ねて」という意味で、以前にも何らかの形でお礼を伝えたことをうかがわせる言い方です。help への感謝を伝える定番の切り出し方として使えます。
感謝への返し方は、この二つ以外にもいくつかの言い方があります。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| No problem. | 軽く受け流す、カジュアル |
| Our pleasure. | 少し丁寧、複数人を代表して答える響き |
| You’re welcome. | もっとも標準的な返し方 |
| Anytime. | いつでもどうぞ、という気安さ |
Our pleasure. の our は「私たち」を主語にしており、レナードとラージの二人がまとめて手伝ったことを踏まえた返し方になっています。My pleasure. のように一人称単数で答えることもでき、その場合は個人としての感謝の受け止め方になります。
誰が答えるかによって、主語を our にするか my にするかが変わってくる点も、あわせて意識しておきたいところです。
場所を主語にする褒め方と、人を主語にする褒め方
レナードは、店そのものを見渡してこう言います。
Leonard: The place really looks great.
(この場所、本当に素晴らしい仕上がりだね。)TBBT Season8 Episode15 (The Comic Book Store Regeneration)
The place really looks great. は、場所そのものを主語にして見た目の仕上がりを褒める言い方です。really は look great という評価を強める副詞で、感情がこもった褒め言葉であることを伝えています。
一方、店の準備を手伝ったハワードは、スチュアート本人に向けてこう声をかけます。
Howard: You really did a nice job.
(君は本当にいい仕事をしたな。)TBBT Season8 Episode15 (The Comic Book Store Regeneration)
You really did a nice job. は、相手の頑張りそのものを主語にして評価する言い方です。do a nice job は「いい仕事をする」という意味の定番の言い回しで、職場でのちょっとした評価の言葉としてもよく使われます。
同じ「褒める」でも、何を主語に置くかによって視点が変わってくる様子が読み取れます。
| 表現 | 褒める対象 |
|---|---|
| The place really looks great. | 場所・仕上がり(見た目) |
| You really did a nice job. | 相手の頑張り・作業そのもの |
見た目を褒めるか、頑張りそのものを褒めるか。この違いを意識しておくと、相手に伝わる褒め言葉の焦点を選びやすくなります。
まとめ|感謝への返し方と、褒め言葉の視点の違い
No problem. と Our pleasure. という感謝への返し方、The place really looks great. と You really did a nice job. という褒め言葉の視点の違いから、同じ場面でも言葉の選び方によって響きが変わってくる様子がうかがえます。
次回も『ビッグバン★セオリー』のキャラクターたちの言葉づかいを見ていきましょう。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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