「That doesn’t answer my question.」に見る、うっかりミスを詫びる言い方と素っ気ない切り返しの間合い|『ビッグバン★セオリー』S06E22で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「That doesn’t answer my question.」に見る、うっかりミスを詫びる言い方と素っ気ない切り返しの間合い|『ビッグバン★セオリー』S06E22で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン6 第22話に登場する、うっかりミスを詫びる言い方と、気難しい相手の素っ気ない切り返しです。シェルドンの憧れの人物が自宅を訪れる場面で、エレベーターの故障をめぐるやり取りが描かれています。

詫びの言葉から、はぐらかしを見抜く切り返しまで、順番に見ていきます。

目次

うっかり伝え忘れたことを詫びる言い方と、素っ気ない相槌

シェルドンが子供のころに夢中だった科学番組の司会者、プロフェッサー・プロトンが自宅を訪れることになります。実際の名前はアーサー・ジェフリーズという高齢の人物で、その日はエレベーターが故障していたため、3階分の階段を歩いて上ってくることになりました。待ちに待った対面のはずが、開口一番に交わされるのは謝罪と素っ気ない相槌という、拍子抜けするようなやり取りです。連絡を受けたレナードたちは、3階の踊り場まで迎えに降り、そこでアーサーに真っ先に謝罪します。

Leonard: Mr. Jeffries, I am so sorry. We should’ve told you about the broken elevator.
(ジェフリーズさん、本当に申し訳ありません。エレベーターが故障していることを、お伝えしておくべきでした。)

Arthur: I agree.
(そうだね。)

The Big Bang Theory Season6 Episode22 (The Proton Resurgence)

I am so sorry は謝罪の気持ちをまっすぐ伝える言い方で、続く We should’ve told you about ~ は、伝えておくべきだったことを後から悔やむ言い方です。過去の行動を振り返って詫びる場面で使える型と言えます。

これに対するアーサーの返事は、意外にも素っ気ない一言でした。「気にしないで」でも「大丈夫」でもなく、ただ I agree と、伝え忘れたのは事実だと認めるだけの相槌です。愛想を振りまくつもりのない、飾らない人物像が伝わってきます。テレビの向こうの憧れの人物というよりも、素の感情をそのまま口にする一人の人間としてのアーサー像が、この短いやり取りだけで浮かび上がってきます。

疑わしさを率直に尋ねる言い方と、はぐらかしを見抜く切り返し

3階の踊り場でなおも言葉を交わすうち、アーサーはシェルドンの風変わりな振る舞いに戸惑います。母に目を悪くすると叱られない距離まで顔を近づけられる、というシェルドンの発言に面食らったアーサーは、レナードに率直な疑問をぶつけます。

Arthur: Is, uh, is he dangerous?
(あの、彼は、危険な人物なのかね。)

Leonard: Actually, he’s a genius.
(実は、天才なんですよ。)

The Big Bang Theory Season6 Episode22 (The Proton Resurgence)

Is he dangerous? は、目の前の人物に対する疑わしさをそのまま言葉にする尋ね方です。遠回しにせず核心を突く聞き方が見どころです。対するレナードの he’s a genius という返答は、質問への直接の答えにはなっていません。アーサーはすかさずそれを指摘します。

Arthur: That doesn’t answer my question.
(それは答えになっていないよ。)

The Big Bang Theory Season6 Episode22 (The Proton Resurgence)

That doesn’t answer my question. は、話をはぐらかされたと感じたときに、それを見逃さず指摘する切り返しです。相手の返答が質問の核心を避けていることを、短い一言で言い当てています。はぐらかしをそのまま受け流さず、的確に指摘し返す間合いの良さが、このやり取り全体を引き締めています。

まとめ|詫びの言葉と素っ気ない相槌が、噛み合わない会話のリズムを作る

うっかり伝え忘れたことを詫びる言い方から、疑わしさを率直に尋ねる言い方、はぐらかしを見抜く切り返しまで見てきました。予定外の出来事に対する詫びと、それを受け止める側の飾らない返答は、日常のちょっとしたすれ違いの場面にも通じる型です。核心を外さない聞き方・切り返し方も、会話のテンポを保つうえで参考になりそうです。

次回も『ビッグバン★セオリー』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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