海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン6 第21話に登場する、自分の中に生まれた大きな気づきを伝えるやりとりです。レナードが夢中になれるものへの情熱を語る中、ペニー自身も自分の中にあった気持ちに気づき、それを言葉にしていく場面が描かれています。
なかった感覚に気づく言い方から、大きな気づきを茶化しでかわすオチの一言まで、順番に見ていきます。
「that’s the kind of passion I didn’t think I had」と「anything less than that wasn’t worth getting excited about」に見る、気づきと価値基準の振り返り
レナードの熱の入れようを見ていたペニーは、自分にはなかったはずの感覚に気づいたことを打ち明けます。
Penny: See, that’s the kind of passion I didn’t think I had. But then I realized I’m passionate about you.
(ほら、私にはそんな情熱なんてないと思ってたの。でも、レナードに対して情熱を持ってるって気づいたのよ。)TBBT Season6 Episode21 (The Closure Alternative)
that’s the kind of ~ I didn’t think I had は、自分の中になかったはずの感覚に、後から気づいたことを伝える言い方です。I realized ~ という気づきの言葉が続くことで、思いがけない発見だったことが伝わってきます。
さらにペニーは、これまで抱いてきた価値基準を振り返ります。
Penny: No, I’m serious. Look, I’ve always had these plans. I was gonna be in movies and live this glamorous life, and anything less than that just wasn’t worth getting excited about.
(ううん、本気なんだから。あのね、私にはずっと計画があったの。映画に出て、華やかな生活を送るつもりだった。それに満たないものなんて、わくわくする価値もないって思ってた。)TBBT Season6 Episode21 (The Closure Alternative)
anything less than that just wasn’t worth getting excited about は、以前の自分が持っていた基準を、過去形で振り返る言い方です。かつての物差しをはっきり言葉にすることで、今の気づきとの対比が際立つ場面です。
「what I meant was, ~」と「I had an epiphany, not a stroke」に見る、言い直しと茶化しのかわし方
自分の言葉が伝わりきっていないと感じたペニーは、あらためて言いたかったことを言い直します。
Penny: Anyway, what I meant was, I shouldn’t wait, you know? I’ve got you, I’ve got Sheldon, all these wonderful friends. My life is exciting right now.
(とにかく、私が言いたかったのはね、待つ必要はないってこと。レナードもいるし、シェルドンもいる、こんなに素敵な友達もみんないる。私の人生は今、刺激的なんだって。)Leonard: That’s a big deal.
(それは大きなことだ。)Penny: It is, isn’t it?
(でしょ。)TBBT Season6 Episode21 (The Closure Alternative)
what I meant was, ~ は、直前の発言が伝わりきっていないと感じたときに、言いたかったことを言い直す前置きです。That’s a big deal. という相槌は、相手の気づきを大きな出来事として受け止める短い一言で、二人のやり取りにひと呼吸の間を作っています。
軽い冗談で場を和ませようとするレナードに対し、ペニーはオチとなる一言を返します。
Penny: Leonard, I had an epiphany, not a stroke.
(レナード、私はひらめきを得ただけ、脳卒中になったわけじゃないから。)TBBT Season6 Episode21 (The Closure Alternative)
I had an epiphany, not a stroke は、大きな気づき(epiphany)と、深刻な病気(stroke)を並べて対比させることで、真剣な話を茶化しでさらりとかわす言い方です。似た響きの単語を並べる言葉遊びが、会話の締めくくりに軽さを添えています。
まとめ|気づきの言葉は、言い直しとオチで形になる
that’s the kind of ~ I didn’t think I had という気づきの言い方、what I meant was, ~ という言い直しの前置き、I had an epiphany, not a stroke という茶化しのオチまで見てきました。気づきをそのまま伝えるだけでなく、言い直しや軽口を挟むことで、会話としての形が整っていくことが分かります。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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