「leave something up to someone」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S12E04で学ぶ英会話

「leave something up to someone」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

金額や判断を決めかねて、「それはあなたに任せるよ」と相手に委ねてしまった経験はありませんか。

そんな場面にぴったりの「leave something up to someone」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン12第4話の中盤、コンシェルジュとして働くアヌがペニーたちとの食事で口にする一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「leave something up to someone」の意味とニュアンス

leave something up to someone
意味:判断・決定・支払いなどを人に任せる

leave something up to someoneは、leave(残す・委ねる)とup to(〜次第で)を組み合わせた表現で、決定権や判断をあえて自分では決めずに相手に委ねるときに使われます。日常会話でもビジネスの現場でも耳にする言い回しです。upが加わることで、まだ宙に浮いた状態の物事を相手の手元に預けるようなニュアンスが強まります。この一語の有無が、委ねる姿勢の強さを左右しています。

金額や日程など具体的な決定を相手に委ねる場面や、意見が分かれたときに相手の判断に任せる場面など、決断を相手に譲る幅広い状況で使われる表現です。カジュアルな会話でもビジネスの場面でも自然に使える、汎用性の高い言い回しといえます。委ねる対象がお金であれ日程であれ、決定という行為そのものを相手の裁量に置くという構図は共通しています。自分では判断しきれないことを無理に決めようとせず、素直に相手へ委ねる潔さが、この表現の背景に流れています。

【ここがポイント!】

  • 「leave something up to someone」の核は、決定という荷物を相手の手元に預けるイメージ
  • upが加わることで「委ねる」ニュアンスがより強調される
  • 金額・日程・判断など、幅広い決定事項に使える汎用的な表現

『ビッグバン★セオリー』S12E04のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ペニーとバーナデットは、ラージの婚約者アヌと親睦を深めるため、アヌの伝手で予約が取れた人気レストランBavelで食事をしています。アヌの仕事ぶりに感心するペニーに、アヌが軽妙に返す場面です。

Penny: This place is amazing. I can’t believe you got us in here.
(ここすごいね。よく予約取れたわね。)

Anu: Well, it’s kind of my job. Usually I get tipped for it, but I’ll leave that up to you.
(まあ、それが私の仕事みたいなものだから。普段はチップをもらうんだけど、それはあなたたちに任せるわ。)

Bernadette: I think that’s LeBron over there.
(あそこにいるの、レブロンじゃない?)

Penny: James?
(ジェームズ?)

Bernadette: No, LeBron Kershenbaum.
(違う、レブロン・カーシェンバウムよ。)

The Big Bang Theory Season12 Episode4 (The Tam Turbulence)

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シーン解説と心理考察

「ここすごいね。よく予約取れたわね」と感心するペニーに、コンシェルジュのアヌは「それが私の仕事みたいなものだから」とさらりと返します。続けて「普段はチップをもらうんだけど、それはあなたたちに任せるわ」と冗談めかして言うところに、実力をさりげなく見せつけながらも親しみやすさを忘れない人柄がにじんでいます。

その直後、バーナデットが「あそこにいるの、レブロンじゃない?」と有名人らしき人物がいると言い出し、ペニーが「ジェームズ?」と聞き返すと、バーナデットは「違う、レブロン・カーシェンバウムよ」と軽やかにオチをつけます。仕事の話から一転してテンポの良いボケとツッコミに切り替わる流れには、初対面同士でも気さくに打ち解けていく女性陣の空気がよく表れています。有名店での食事という特別な場でも、周囲の様子に軽口を挟む余裕が三人の間に生まれている点も見どころです。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

leave(残す)・something(何か)・up(宙に浮いた状態)・to someone(誰かの方へ)という語順のとおり、決めるべきことをいったん宙に浮かせたまま、そっと相手の手元に置いてくる場面を思い浮かべてみましょう。無理に自分の手元に留めておかず、相手にそっとバトンを渡すような感覚です。

アヌが「チップの額はあなたたちに任せる」と言ったように、leave something up to someoneは、自分では決めずに相手の判断に委ねる身振りがそのまま言葉になった表現です。荷物を一度浮かせてから相手に渡すイメージを持っておくと、日常のさまざまな場面で自然に使えるようになります。決めることを放棄しているのではなく、相手を信頼して判断を託しているという前向きな姿勢がこの表現の底にあることも、あわせて覚えておきたいポイントです。

例文で覚える「leave something up to someone」

判断や決定を相手に委ねる場面で活躍するleave something up to someoneを、3つの例文で確認していきましょう。

I don’t have a preference, so I’ll leave the choice up to you.
(特にこだわりはないから、選択はあなたに任せるよ。)
友人同士で選択を相手に委ねる日常会話です。I don’t have a preferenceという前置きが、委ねる理由を自然に添えています。

The manager left the final decision up to the team.
(マネージャーは最終決定をチームに委ねた。)
職場での意思決定を語るビジネスシーンです。the final decisionという具体的な決定事項が、委ねる内容を明確にしています。

A: How much should I tip? B: I have no idea, so I’ll leave that up to your judgment.
(A:チップはいくら渡せばいい? B:さっぱり分からないから、それは君の判断に任せるよ。)
チップの金額を相談する会話です。your judgmentという言葉が、相手を信頼して委ねる姿勢を表しています。

あわせて覚えたい関連表現

it’s up to you
(あなた次第だ)
leave something up to someoneが委ねるという動作を表すのに対し、it’s up to youは決定権が相手にあるという状態そのものを表す短い言い回しです。

leave it to someone
(それを人に任せる)
leave something up to someoneとほぼ同義ですが、upを省いたleave it to someoneは日常会話でより簡潔に使われることが多い表現です。

defer to someone
((判断を)人に委ねる、従う)
leave something up to someoneがカジュアルな場面で幅広く使えるのに対し、defer to someoneはよりフォーマルで、専門知識や権威を持つ人の判断に従うニュアンスが強い表現です。

Note|チップという習慣が生む、委ねる場面の多さ

アメリカでのチップの習慣は、日本にはあまり馴染みのない文化のひとつです。

レストランやタクシー、ホテルなど、さまざまなサービスの場面でチップを渡す習慣があるアメリカでは、金額の相場がサービスの内容や地域によって幅を持っていることが多く、「いくら渡せばいいのか」を相手や状況の判断に委ねる場面が日常的に生まれます。日本では料金にサービス料が含まれていることが一般的で、チップという概念そのものになじみが薄いため、金額を自分で決めずに相手に委ねるという発想自体が新鮮に映るかもしれません。今回のシーンでアヌが「普段はチップをもらうけど、それはあなたたちに任せるわ」と冗談めかして言えたのも、こうした金額の裁量が個人に委ねられているアメリカならではの文化が背景にあります。

leave something up to someoneという表現も、まさにこうした「金額や判断の裁量を相手に預ける」場面でよく使われる言い回しです。チップの相場という具体例を通して見ると、このフレーズが持つ「委ねる」ニュアンスがより実感を伴って理解できます。旅行や出張でアメリカを訪れた際、チップの額に迷って隣の人にそっと尋ねたくなる場面を思い浮かべると、このフレーズの出番がより身近に感じられます。

決められないことを、無理に自分だけで決めなくてもよいのかもしれません。相手を信頼して判断を委ねることも、ひとつの立派な選択の形だといえます。

まとめ|決めるという荷物を、そっと相手に預ける一言

leave something up to someoneは、判断や決定、支払いなどを相手に委ねるときに使う口語表現です。

日常会話でもビジネスの場面でも、決めきれないことをそっと相手の判断に預けたいときに自然と使える言い回しです。

チップの金額を軽やかに委ねてみせたアヌの一言には、仕事の実力を見せながらも相手との距離を詰めていく、気さくな人柄がにじんでいました。実力と親しみやすさを同時に示すその話し方は、初対面の相手との距離を一気に縮める効果も持っていました。何かを決めかねる場面に出会ったときに、表現の引き出しに加えてみてください。

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