「let someone go」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S02E18で学ぶ英会話

「let someone go」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

誰かを辞めさせなければならないとき、「クビ」とストレートに言うのをためらって、もっと柔らかい言い方を探した経験はありませんか。

そんなときに使われる「let someone go」は、人を解雇する、辞めてもらうという意味の婉曲表現です。『ビッグバン★セオリー』シーズン2第18話の中盤、レナードが作ったウェブサイトを酷評したうえで、シェルドンが本人の目の前で解雇を進言する場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「let someone go」の意味とニュアンス

let someone go
意味:(人を)解雇する/辞めてもらう

直接的な fire(クビにする)を和らげた、婉曲的な言い方です。「行かせる」という字面から想像しにくいですが、雇用関係を解消する、つまり解雇するという意味で、ビジネスやニュースで頻繁に登場します。

特徴的なのは、受動態の “be let go”(解雇される)の形でもよく使われる点です。解雇された人が自分の状況を説明するとき、”I was fired” よりも “I was let go” のほうが角が立たず、よく選ばれます。fire が懲戒的・直接的な響きを持つのに対し、let go は相手への配慮や、会社側の事情をにじませた中立的なトーンを持っています。

【ここがポイント!】

  • 「let go」=握っていた手を離すイメージ、雇用関係を手放すと考えると覚えやすい一言
  • fire(クビ)を和らげた婉曲表現で、ビジネス・ニュースで頻出
  • 受動態「be let go(解雇される)」の形でもよく使われるのが特徴

『ビッグバン★セオリー』S02E18のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

レナードが徹夜で作ったウェブサイトを、ペニーが「13歳の女の子のページみたい」と酷評します。それを受けて、作った本人がその場にいるにもかかわらず、シェルドンが淡々と解雇を提案する見せ場です。

Sheldon: Penny, this is your enterprise, so it’s ultimately your decision, but based on the quality of his work, I’d strongly recommend that we let Leonard go.
(ペニー、これは君の事業だから最終判断は君次第だが、仕事の質を考えると、レナードには辞めてもらうことを強く推奨する。)

Leonard: You want to fire me?
(僕をクビにする気か?)

Sheldon: What I want is irrelevant. This is Penny’s decision.
(僕がどうしたいかは関係ない。これはペニーの決定だ。)

The Big Bang Theory Season2 Episode18(The Work Song Nanocluster)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

このシーンの妙は、シェルドンの「let Leonard go」という婉曲表現に対して、レナードがすかさず「fire me?(クビにするのか?)」と身も蓋もない直球で問い返すところにあります。やんわり言葉を選ぶ側と、ごまかさず本音を引き出す側の対比が、解雇をめぐる英語表現の二面性をそのまま見せてくれます。

シェルドンに悪気はありません。彼は純粋に「品質管理」という観点から、最も合理的な判断を口にしているだけです。友人であることと、仕事の評価を切り離して考えられるところに、彼の徹底した論理優先の性格が表れています。さらに「What I want is irrelevant(僕がどうしたいかは関係ない)」と責任をペニーに預ける一言からは、解雇を進言しておきながら自分は決定者ではない、という絶妙な立ち位置の取り方も読み取れます。本人を前にしてここまで淡々と話せてしまうところが見どころです。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

「let go」は本来、握っていた手をパッと離す動作のイメージです。手のひらから何かを放す、その感覚を思い浮かべてみてください。雇用という”つないだ手”を離す、と捉えると「解雇する」の意味が自然につながります。

このシーンでは、シェルドンが「let Leonard go」と上品に手を離そうとした直後、レナードが「fire me?」と、その手を無理やりこじ開けるように本音を引き出します。やんわり手を離す側と、ごまかしを許さない側——この二人の温度差を思い出せば、let go が fire の遠回しな言い方だということが、ひとつの場面として記憶に残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「let someone go」

能動態でも受動態でも使える、ビジネスで欠かせないフレーズです。3つの例文で使い方の幅をつかんでいきましょう。

The company had to let twenty employees go last month.
(その会社は先月、20人を解雇せざるを得なかった。)
業績不振などで人員整理を報じる場面です。能動態で「会社が人を辞めさせる」という、最も基本的な使い方です。

I was let go during the restructuring.
(リストラのときに解雇されたんだ。)
自分の境遇を友人に打ち明ける場面です。受動態 “be let go” の頻出形で、”I was fired” より柔らかく、状況をぼかして伝えられます。

A: We’re going to have to let some people go this quarter.
B: I understand. It’s never easy to lose good people.
(A:今四半期は、何人か辞めてもらわざるを得ないんだ。)
(B:分かります。優秀な人を失うのはいつだって辛いですね。)
経営判断を部下や同僚に伝える場面です。直接 fire と言わず let go を選ぶことで、苦渋の決断であることがにじみます。

あわせて覚えたい関連表現

fire someone
((人を)クビにする)
直接的で、やや冷たく懲戒的な響きを持つ表現です。let someone go が配慮のある婉曲表現なのに対し、こちらは率直そのもの。劇中ではこの二つの対比がはっきり使われています。

lay someone off
((人を)一時解雇する/リストラする)
主に業績不振や人員整理など、会社都合による解雇を指します。本人の能力にも使える let go より、原因が会社側にある点が明確な表現です。

give someone the boot
((人を)追い出す/クビにする)
口語的でくだけた、やや侮蔑的なニュアンスのある表現です。フォーマルな場では let go のほうが無難に使えます。

Note|let go・fire・lay off|解雇を表す3つの言い方の違い

英語には「解雇する」を表す言い方がいくつもあり、その使い分けには文化的な背景があります。

代表的なのが fire・lay off・let go の三つです。fire は本人の問題(勤務態度やパフォーマンス)を理由に即座に解雇する、最も直接的な表現です。lay off は業績不振や組織再編など、会社都合による人員整理を指します。そして let go は、その両方の場面に使える中間的で婉曲的な表現です。たとえばニュースで “200 workers were let go” と言えば角が立ちませんが、”200 workers were fired” だと懲戒的で、まるで全員に落ち度があったかのような響きになってしまいます。英語圏でこれほど多くの言い換えが発達した背景には、解雇をめぐる訴訟リスクや、相手の尊厳への配慮があると言われています。

劇中でシェルドンが fire ではなく「let Leonard go」を選んだのも、本人にその意識があるかはともかく、結果的にこの婉曲のグラデーションの上に乗った言い方になっています。だからこそ、レナードが「fire me?」と直球で言い直したときの落差が際立つのです。

言葉の選び方ひとつに、相手への距離感がにじむ表現です。

まとめ|手をそっと離すことば

「let someone go」は、人を解雇する、辞めてもらうという意味を、できるだけ角を立てずに伝える婉曲表現です。fire の直接さを和らげ、ビジネスやニュースで広く使われています。

この言い方を知っていると、解雇という重いテーマを扱う英文を読むときに、書き手がどんな配慮で言葉を選んでいるかまで読み取れるようになります。受動態 “be let go” の形も合わせて押さえておくと、表現の幅がぐっと広がります。

言葉の温度を選びたい場面に出会ったら、英語の引き出しから取り出してみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


このエピソードの他のフレーズ

おすすめ記事
ビジネス英語を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「let someone go」のような、仕事で使える英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
ビジネス英語が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次