海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『ビッグバン★セオリー』S08E22は、レナードが母校の卒業式でスピーチを任される一方、ハワードとシェルドンは新しいドローンの調整に手こずり、ラージは父親から仕送りを止められて動揺します。三つの筋がそれぞれ別の場所で進みながら、電話やテレビ画面を通じてゆるやかにつながっていきます。この記事では、台本に実際にある発話だけを引用しながら、10個の英語表現を紹介します。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』シーズン8第22話「The Graduation Transmission」では、レナードが自分の出身高校から卒業式のスピーチを頼まれ、ペニーと一緒に母校を訪れます。同じころ、ハワードとシェルドンは新調したドローンの調整に苦労し、うまく飛ばせないまま時間だけが過ぎていきます。ラージは、おもちゃのヘリコプターに大金を使ったことを父親に知られ、仕送りを打ち切られてしまいます。結末には触れず、母校での再会、機械との格闘、親子の電話という三つの場面を中心に、英語表現に注目します。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. get a bad rap
「不当に悪く言われる、不当な悪評を立てられる」という意味です。
Leonard: It gets a bad rap from shows like Jersey Shore and Real Housewives.
(ジャージー・ショアやリアル・ハウスワイブスみたいな番組のせいで、不当に悪く言われているんだ。)
ペニーが「ニュージャージーには行ったことがない」と話した直後、レナードがこの土地の印象を弁護しようとして口にする一言です。ところがこの直後、レナード自身が「いや、実際そのとおりなんだけどね」と前言を撤回してしまい、フォローになりきっていません。
詳しい意味や使い方は、フレーズ解説記事でも確認できます。
2. in the long run
「長い目で見れば、最終的には」という意味です。
Howard: That pays for itself in the long run.
(それは長い目で見れば元が取れるんだ。)
シェルドンにドローンの保証を無駄にしていると咎められたハワードが、AppleCareだけは別だと開き直る場面のセリフです。エンジニアとしての自信を、保証書の扱い方にまで持ち込もうとする彼らしい理屈です。
詳しい意味や使い方は、フレーズ解説記事でも確認できます。
3. step up
「前に踏み出す、責任を引き受ける」という意味です。
Raj: It’s time for me to step up and take responsibility for my life.
(そろそろ自分の人生に責任を持たなければいけない時だ。)
父親から仕送りを止められたラージが、ハワードに励まされて自分自身に言い聞かせる一言です。直後に電話で母親に助けを求めており、決意と甘えが同居する場面になっています。
詳しい意味や使い方は、フレーズ解説記事でも確認できます。
4. stomping grounds
「なじみの場所、思い出の地」という意味です。
Leonard: I thought it’d be fun to show her my old stomping grounds.
(彼女に僕のなじみの場所を見せてあげたら楽しいだろうなと思ったんだ。)
母校を訪ねる計画を語るレナードのセリフです。この直後、彼は自分がよくいじめられていた正確な場所まで覚えていると続けており、懐かしさと苦い記憶が入り混じっていることが分かります。
詳しい意味や使い方は、フレーズ解説記事でも確認できます。
5. take one’s chances
「いちかばちかやってみる、危険を承知でやる」という意味です。
Leonard: I’ll take my chances.
(危険は承知の上でやってみるよ。)
卒業式で帽子が宙を舞う際に目を負傷する危険があるとシェルドンに脅されても、レナードは意に介しません。式典への期待のほうが、彼にとってははるかに大きいことがうかがえます。
詳しい意味や使い方は、フレーズ解説記事でも確認できます。
6. make sure
「確かめる、忘れずに確認する」という意味です。
Raj: I was just calling to check in, make sure she’s doing okay.
(ただ様子を見に電話しただけだよ、母さんが大丈夫か確かめたくてね。)
母親に何を言ったのかと父親に詰め寄られたラージが、電話の目的を弁明する場面です。単なる心配のつもりが、かえって両親の間の緊張を悪化させてしまいます。
7. take care of
「世話をする、面倒を見る」という意味です。
Raj: I know, you can give me an egg and make me take care of it for a week.
(そうだ、卵を一つ渡して一週間世話をさせればいいんだよ。)
仕送りを打ち切ると告げられたラージが、責任を学ぶ別の方法として提案する一言です。真剣に交渉しているつもりが、かえって子どもっぽい発想であることが際立ちます。
8. commencement address
「卒業式のスピーチ」という意味です。
Headmaster: And now, for our commencement address, one of our most distinguished alumni, noted Caltech physicist Dr. Leonard Hofstadter.
(それでは卒業式のスピーチです。本校が誇る卒業生のひとり、キャルテックの物理学者レナード・ホフスタッター博士をお迎えします。)
校長がレナードを壇上へ招く紹介の言葉です。かつていじめられていた生徒が、今では母校の誇りとして紹介される立場になったことが、この一言だけで伝わります。
9. right now
「今すぐ」という意味です。
Raj: No, you have to put this back together right now, so I can return it.
(だめだ、返品できるように今すぐ元通りに組み立ててくれ。)
父親に仕送りを止められたラージが、ドローンを買った代金を取り戻そうと焦る場面です。落ち着けとなだめるハワードに対し、彼の切迫感だけが先走っています。
10. feel like
「〜のように感じる」という意味です。
Leonard: I didn’t even feel like I existed at that school.
(僕はあの学校にいる間、自分の存在すら感じられなかったんだ。)
用意していたスピーチ原稿を離れ、レナードが自分の言葉で語り始める場面です。目立たない生徒たちに向けて、自身の高校時代の孤独をそのまま打ち明けています。
このエピソードの英語学習ポイント
この回の英語は、離れた三つの場所で同時に進む出来事を追いながら聞くと理解しやすくなります。レナードの母校の場面では、get a bad rapやcommencement addressのように、土地や式典の印象を語る語彙が中心です。ペニーへの説明や校長の紹介といった、フォーマルな場でも使われる言い回しなので、口語表現とは違う硬さを意識して聞くと効果的です。
ハワードとシェルドンのドローンの場面では、in the long runのように損得を語る言い方が登場します。保証書を無駄にしていると咎められても屁理屈で切り返すハワードの言葉には、エンジニアとしての自信と強がりが同時ににじみます。
ラージと父親の電話の場面には、step up、take care of、make sure、right nowのように、責任や心配を表す表現が集中して現れます。仕送りを止められた動揺と、母親を気遣う気持ちが入り混じるやり取りなので、同じ単語でも文脈によって重みが変わることに注意すると理解が深まります。
最後に、feel likeを含むレナードのスピーチは、この回でもっとも語調が変わる場面です。用意した原稿を離れ、目立たない生徒たちへ向けて語りかける言葉には、それまでの軽妙な会話とは異なる重みがあります。台本の流れを追いながら聞くと、彼が母校で何を伝えたかったのかがはっきり見えてきます。
三つの筋を並べて聞くと、この回の英語は「胸を張って話す言葉」と「本音を隠しきれずにこぼれる言葉」の両方でできていることが分かります。ハワードの強がりも、ラージの言い訳も、レナードの飾らないスピーチも、表面の語調と内側の気持ちの差を意識して聞くと、台詞の奥行きが見えてきます。
キャラクター別|英語の特徴
ハワード|技術的な失敗から自分の能力を疑う
ドローンの不具合が直らず、サポートセンターの保留音を聞かされ続けたハワードは、「When did I become an old man baffled by modern technology?」とこぼします。マサチューセッツ工科大学出身のエンジニアという自負が、目の前の小さな機械一つに揺らいでいる場面です。
ハワードの英語を聞くときは、普段の自信満々な語り口と、この場面の弱気な問いかけとの落差に注目すると、彼の人物像がより立体的に見えてきます。サポート窓口の保留音を延々と聞かされる状況そのものが、彼の苛立ちに拍車をかけている点も見逃せません。
レナード|かつての学校で現在の自分を振り返る
用意した原稿を離れたレナードは、目立たなかった生徒たちに向けて「My point is, while you’re spending all this time on your own, building computers or practicing your cello, what you’re really doing is becoming interesting.」と語りかけます。かつて自分が同じ立場だったからこそ、説得力を持つ言葉です。
レナードのこの一言は、単なる決まり文句の激励ではなく、彼自身の高校時代の孤独に裏打ちされています。長い一文の中で誰に向けて何を伝えようとしているのかを意識しながら聞くと、彼の変化がよく分かります。
ラージ|経済的自立を迫られ、親との関係を見直す
仕送りを打ち切ると告げられたラージは、動揺しながらも「But, Daddy, I, I miss my family so much, and with you and Mummy getting a divorce, I feel sad and empty.」と本音を漏らします。お金の話のはずが、両親の離婚という別の傷に触れてしまう瞬間です。
ラージの英語は、言い訳と本心が入り混じる話し方に特徴があります。この場面でも、経済的な交渉のつもりが感情的な訴えに変わっていく流れを追うと、彼がなぜ幼く見えてしまうのかが理解できます。卵の世話や仕送りをめぐるやり取りを重ねて聞くと、独立を渋る気持ちと親への甘えが同時に表れていることに気づきます。
関連コラム記事
このエピソードに関連するコラムは、公開状態を確認できたものだけを表示します。個別リンクは記事連携時にショートコードから反映されます。
[dde_episode_columns id=”TBBT_US_S08E22″]
このエピソードが見られる配信サービス
配信状況は地域や時期によって変わるため、視聴前に公式サービスで最新情報をご確認ください。
前後のエピソード
シーズン8の物語を続けて楽しむ場合は、前後のエピソードもあわせて確認できます。
シーズンまとめはこちら
シーズン全体の人物関係と英語学習テーマは、シーズンまとめで確認できます。
シーズン8まとめはこちら

コメント