「There there.」に見る、英語の慰め方|『ビッグバン★セオリー』S01E06で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「There there.」に見る、英語の慰め方|『ビッグバン★セオリー』S01E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、シットコム『ビッグバン★セオリー』シーズン1 第6話で、パーティーでの一件ですっかり気落ちしたレナードに、シェルドンとペニーがそれぞれのやり方でかけていく、英語の慰め方です。

同じ”There there”という短い一言が、キャラクターからキャラクターへと形を変えながら受け継がれていく様子を、順を追ってゆっくり見ていきます。

目次

シェルドンの”There there”

パーティーで気まずい思いをしたレナードのもとに、シェルドンが紅茶を持ってやって来ます。

Leonard: What’s that?
(それ、何?)

Sheldon: Tea. When people are upset the cultural convention is to bring them hot beverages. There there. You want to talk about it?
(紅茶だよ。人が動揺している時は、温かい飲み物を持っていくのが慣習だからね。よしよし。話したい?)

Leonard: No.
(いや、いい。)

Sheldon: Good. There there was really all I had.
(よかった。実はよしよし止まりが僕の精一杯だったんでね。)

TBBT Season1 Episode6 (The Middle Earth Paradigm)

There there. は、落ち込んだ相手をなだめる時に使う定番の相槌で、「よしよし」「大丈夫だよ」に近いニュアンスです。単独でも、背中をさすりながら添える一言としても使える、感情の中身に踏み込まない優しさが特徴の表現と言えます。シェルドンは”the cultural convention is to bring them hot beverages”(温かい飲み物を持っていくのが慣習)と、慰めという行為そのものを分析的に説明してから発している点が、いかにも彼らしいところです。話を深追いされないと分かった途端、”There there was really all I had”と種明かしする流れも、感情表現が苦手なシェルドンらしい慰め方と言えます。

ペニーの”are you okay”、レナードの”I’m fine”

シェルドンが「おやすみ」と言って自室に下がったあと、今度はペニーがレナードの様子を見にやって来ます。

Penny: Hey, I just wanted to make sure you’re okay.
(ねえ、大丈夫かどうか確かめたくて。)

Leonard: I’m fine.
(平気だよ。)

TBBT Season1 Episode6 (The Middle Earth Paradigm)

make sure you’re okay は「あなたが大丈夫か確かめる」という、相手の様子を気遣う時の定番フレーズです。対する I’m fine. は、心配されたときに返す最も基本的な受け答えで、実際には気持ちの整理がついていなくても、まずこの一言で応じる場面がよくあります。ペニーの確認とレナードの短い返答の組み合わせは、深刻になりすぎない安否確認のやり取りとして、そのまま日常会話にも使える型です。

受け継がれる”There there”

取り乱した様子のペニーに対して、今度はレナードが同じ言葉を返す番になります。

Leonard: There there.
(よしよし。)

TBBT Season1 Episode6 (The Middle Earth Paradigm)

先ほどシェルドンから受け取ったばかりの一言を、レナードがそのままペニーに手渡す場面です。慰めの言葉として決して饒舌ではない”There there”が、キャラクターからキャラクターへ受け継がれていく構成になっており、短い一言でも相手に寄り添う姿勢を示せることが伝わってきます。込み入った事情を長々と説明させるのではなく、まず”There there”の一言で受け止めるという流れは、感情的な話題に慣れていない話し手にとっても扱いやすい型です。

表現 使われる場面
There there. 落ち込んだ相手をなだめる定番の相槌
make sure you’re okay 相手の様子・安否を気遣う確認フレーズ
I’m fine. 心配されたときの定番の受け答え

まとめ|短い一言で伝わる気遣い

There there、are you okay、I’m fine。長い言葉を尽くさなくても、短い定番フレーズの積み重ねで相手への気遣いは十分に伝わります。落ち込んだ相手にどう声をかけるか迷ったときの選択肢として、この一言を手元に置いておくと役立ちます。

『ビッグバン★セオリー』の世界をこれからも、英語表現とあわせて楽しんでいきましょう。

このエピソードで交わされる会話は、フレーズ記事やエピソードまとめでもあわせて紹介しています。

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