海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン1 第5話に登場する、シェルドンの火曜日の習慣です。2度目に訪れたチーズケーキファクトリーで、シェルドンは「新しい火曜日のハンバーガーかもしれない」と評価を一転させ、これまで通っていた店から乗り換えることを宣言します。
同じ曜日に同じ店・同じ一皿を決めておくという、アメリカの日常に根づいた習慣を見ていきます。
“my Tuesday hamburger” ――お気に入りを”指定席”にする言い方
初めてチーズケーキファクトリーを訪れた日、シェルドンは “Can’t we just go to Big Boy? They only have one burger. The Big Boy.”(Big Boyに行くだけじゃだめなのか? あそこはハンバーガーが一種類しかないんだ、Big Boyというね)と渋っていました。ところが2度目の訪問では、態度が一変します。
Sheldon: You know, I think I may have misjudged this restaurant.
(なあ、僕はこの店を見誤っていたかもしれない。)Leonard: No kidding.
(だろうね。)Sheldon: I won’t go out on a limb, but I think we may be looking at my new Tuesday hamburger.
(大胆な発言は控えるけど、これが僕の新しい火曜日のハンバーガーになるかもしれないと思ってる。)Leonard: Your old Tuesday hamburger will be so broken hearted.
(前の火曜日のハンバーガーが聞いたら傷つくだろうな。)Sheldon: Way ahead of you. I was thinking of moving Big Boy to Thursdays, and just dropping Soup Plantation.
(もうその先を考えてるよ。Big Boyは木曜日に移して、Soup Plantationはやめようと思ってたんだ。)TBBT Season1 Episode5 (The Hamburger Postulate)
my Tuesday hamburger という言い方には、単に「火曜日に食べるハンバーガー」ではなく、「火曜日はここ」と決めた指定席のような意味合いが込められています。アメリカでは、決まった曜日に決まった店・決まったメニューを選ぶという習慣が日常の一部として根づいており、お気に入りの店を”ルーティン化”する感覚は、シェルドンに限らず広く見られるものです。レナードの “broken hearted”(傷つく)という茶化し方も、この習慣を前提にした軽口として自然に成立しています。
Big Boy と Soup Plantation ――郊外アメリカのカジュアルダイニング
シェルドンが名前を挙げる Big Boy と Soup Plantation は、いずれも放送当時のアメリカで各地に店舗を持っていたチェーンレストランです。Big Boy はハンバーガーを中心にしたファミリー向けのチェーン、Soup Plantation はスープやサラダを中心にしたビュッフェ形式のチェーンとして知られていました。どちらも、高級店のように予約や特別な機会を必要とせず、気軽に立ち寄れる郊外型のカジュアルダイニングとして親しまれていました。店舗網や営業形態、現在の営業状況は各社の公式情報で確認するのが確実です。
Sheldon: Yeah, the name always confused me anyway, Soup Plantation. You can’t grow soup.
(ああ、そもそも名前がずっと引っかかってたんだ、Soup Plantation。スープなんて栽培できないだろう。)Penny: So, how’s everything.
(で、どう、全部順調?)Sheldon: Terrific, you’ll be happy to know that I plan to come here every Tuesday night for the foreseeable future.
(上々だよ、これから当面、毎週火曜の夜はここに来るつもりだと知ったら喜ぶといい。)TBBT Season1 Episode5 (The Hamburger Postulate)
I plan to come here every Tuesday night for the foreseeable future. という宣言には、一度気に入った店を当面ずっと通い続けるという、シェルドンらしい几帳面な決め方が表れています。チェーンレストランを”曜日固定の指定席”にするという発想自体は、メニューの一貫性や価格の分かりやすさを重視する、郊外アメリカの外食文化の一面を映しています。
まとめ|チェーン店を”指定席”にする習慣
my Tuesday hamburger という一言には、決まった曜日に決まった店・決まった一皿を選ぶという、アメリカの日常的な習慣が凝縮されています。Big Boy や Soup Plantation のようなカジュアルチェーンは、そうした習慣を支える身近な存在として描かれています。
次回も『ビッグバン★セオリー』の場面から、アメリカの生活に根づいた習慣を見ていきましょう。
このエピソードで交わされる会話は、フレーズ記事やエピソードまとめでもあわせて紹介しています。
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