「be on the clock」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S06E05で学ぶ英会話

「be on the clock」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

変装した二人が息の合った掛け合いで場をやり過ごそうとする、そんな緊迫感とユーモアが同居する瞬間が、ドラマには時々あります。

そんな場面で交わされる「be on the clock」を、『ホワイトカラー』シーズン6第5話の中盤、ヨガスタジオに潜入したニールとモジーが、時間に追われながらも変装を崩さずに繰り広げるやり取りから、一緒に見ていきましょう。

目次

「be on the clock」の意味とニュアンス

be on the clock
意味:時間に追われている、制限時間内で行動している

be on the clock は、労働時間を計測するタイムクロック(出退勤を記録する時計)に由来するとされる表現で、時間が計測されている状態、つまり時間的な制約の中で行動していることを表します。

仕事の勤務時間中であることを表すときや、制限時間内に何かを終える必要があるときなど、幅広い場面で使われる口語表現です。on という前置詞が持つ「〜の上に乗っている、〜の状態が続いている」というイメージが、そのまま「時計に管理されている」感覚に重なります。押されたスイッチが動き続けるように、時間の計測が続いている状態そのものを表すフレーズです。

反対の状態を表す off the clock(勤務時間外で)と対で覚えておくと、on/off の切り替えのイメージがより鮮明になります。「時計の針が動き続けている限り、自分も動き続けなければならない」という感覚が、フレーズ全体の緊張感を支えています。

【ここがポイント!】

  • 「on the clock」の核は、時計に管理されている、時間に追われているイメージ
  • 仕事の勤務時間から日常の制限時間まで、幅広い「時間的制約」に使える表現
  • 反対語 off the clock(勤務時間外)とセットで覚えると理解が深まる

『ホワイトカラー』S06E05のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

かつての郵便局の建物に眠る設備を探すため、ニールとモジーはビル内のヨガスタジオに変装して潜入します。ニールが点検官を、モジーがヨガ講師を装いながら、それぞれの役柄を崩さず作業を進めようとする掛け合いに注目です。壁の向こうにあるはずの目当てのものへ、限られた時間でどうたどり着くかが、二人にとっての課題になっています。なお、レッスンを受けている受講者は複数人いるため、続く一言は話者が特定できず無記名のまま扱っています。

Neal: Building and Safety. Emergency inspection.
(ビル安全管理局だ。緊急点検に来た。)

— For the building or for us?
(建物の点検ですか、それとも私たちの?)

Mozzie: And straighten the calves. 90-degree angle.
(ふくらはぎをまっすぐに。90度の角度で。)

Neal: Swami, we’re on the clock. Come on.
(スワミ、僕らは時間に追われてるんだ。頼むよ。)

Mozzie: Okay, Yoginis, continue. If anyone needs any further instruction, I’ll be right over here.
(さあ、ヨギの皆さん、続けてください。指導が必要な人がいれば、私はすぐそこにいます。)

White Collar Season6 Episode5 (Whack a Mole)

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シーン解説と心理考察

「ビル安全管理局だ。緊急点検に来た」と点検官を装って場を取り繕うニールに対し、モジーは「ふくらはぎをまっすぐに。90度の角度で」と本格的なヨガ講師の指導を続けています。二人がそれぞれ違う役柄を同時に演じ分けながら、目的の壁の向こうへ近づこうとする息の合った連携ぶりが伝わってきます。

ニールが「スワミ、僕らは時間に追われてるんだ。頼むよ」と急かしても、モジーは涼しい顔で「さあ、ヨギの皆さん、続けてください」とヨガ講師の役柄を崩しません。時間的な制約の中で本来の目的を進めなければならないニールの焦りと、どんな状況でも役柄になりきってしまうモジーのマイペースぶりの対比が、このやり取りの見どころです。緊迫した潜入作業の最中にも関わらず、二人らしいユーモアがしっかりと保たれている場面と言えます。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

be on the clock を覚えるコツは、タイムカードを機械に差し込んで、時計が時を刻み始める瞬間を思い浮かべることです。「時計(clock)の上に乗っている(on)=時間に管理されている」というイメージを持つと、このフレーズが指す「時間に追われている」感覚がすっと入ってきます。

劇中でも、変装による時間稼ぎに限りがある緊迫した場面で使われており、「刻一刻と進む時計」のイメージが記憶の助けになります。残り時間を意識しながら行動する緊張感ごと覚えておくと、締め切りに追われる場面で自然に口をついて出てくる一言になります。

タイムカードという具体的な道具と結びつけておくと、抽象的な「時間に追われる」という感覚が、より手触りのあるイメージとして頭に残ります。

例文で覚える「be on the clock」

仕事の締め切りから日常の残り時間まで、be on the clock を3つの例文で確認していきましょう。

We’re on the clock, so let’s finish this presentation quickly.
(時間に追われているから、このプレゼンを早く終わらせよう。)
締め切りが迫った作業を急ぐ、ビジネスの場面です。so let’s 以下を添えることで、具体的な行動への呼びかけになります。

I know we’re on the clock, but I still want to say everything I feel before you go.
(時間に追われているのはわかっているけど、行ってしまう前に、思っていることを全部伝えたいんだ。)
別れ際に募る気持ちを抑えきれない場面です。but I still want to という形で、焦りの中でも思いを言葉にしたい気持ちがにじみます。

A: How much time do we have left?
B: We’re on the clock—only ten minutes remain.
(A:あとどれくらい時間がある?)
(B:時間に追われてるよ、残り10分しかない。)
残り時間を確認し合う、カジュアルな会話です。ダッシュのあとに具体的な残り時間を添えると、切迫感がより伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

against the clock
(時間との戦いで、時間に追われて)
be on the clock より切迫感が強く、「制限時間ぎりぎりで」というニュアンスが色濃く出る表現です。

off the clock
(勤務時間外で)
be on the clock の反対語にあたる表現です。仕事から離れている状態を指し、on/off のペアで覚えると理解が深まります。

under the gun
(プレッシャーの中で、切迫した状況で)
時間だけでなく、あらゆる種類のプレッシャーを含む、より広い意味の表現です。

Note|「時間に追われる」を仕事と日常で使い分ける

be on the clock は、勤務時間を指す文脈でも、日常の締め切りを指す文脈でも使える便利な表現ですが、使われる場面によって温度感が変わります。

ビジネスの現場では、タイムシートやシフト管理と結びついた実務的なニュアンスで使われることが多く、「今は業務時間中だ」という事実確認のような響きを持ちます。上司が部下に We’re on the clock. と声をかければ、それは単なる時間の指摘というより、集中を促す軽い注意喚起として機能します。一方、日常会話での be on the clock は、試験の残り時間や待ち合わせまでの時間など、もっとカジュアルな「制限時間」全般に使われ、緊張感は保ちつつも深刻さは薄れます。仕事の場面と日常の場面、どちらで使われているかによって、聞き手が受け取る切迫度も自然と変わってくるのです。

劇中でニールが口にした be on the clock も、まさにこの日常寄りの用法です。変装による時間稼ぎという、フォーマルな職場とは無縁の状況でありながら、時間に追われる切迫感だけはしっかりと伝わってきます。会話の相手がモジーという気心の知れた仲間だからこそ、事務的な報告というより、軽い催促のニュアンスが色濃く出ているとも読み取れます。

同じフレーズでも、置かれた状況次第で軽重が変わってくるのですね。

まとめ|変装コンビが刻む、それぞれの時間

be on the clock は、時間が計測されている状態、つまり時間的な制約の中で行動していることを表す表現です。タイムクロックに管理される感覚が、そのままフレーズの語感に息づいています。

仕事の締め切りに追われるときも、試験や待ち合わせの残り時間を気にするときも、この一言があれば状況を端的に伝えられます。ビジネスの場でも友人同士の会話でも通じる、汎用性の高さも魅力です。

ニールが急かしてもマイペースを崩さないモジーとのやり取りには、時間に追われながらも役柄を演じ切ろうとする、二人らしい息の合った連携が表れていました。限られた時間の中でも笑いを忘れない、焦りとユーモアが同居する、そんな一言です。

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