「break up」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S04E15で学ぶ英会話

「break up」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

電話やビデオ通話の途中で、急に相手の声が途切れ途切れになって「もしもし、聞こえてる?」と聞き返した経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。

そんな通信トラブルの場面で使える「break up」を、『ホワイトカラー』シーズン4第15話の終盤、床下の箱を探すX線スキャナー作戦の最中にモニターの映像が乱れる場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「break up」の意味とニュアンス

break up
意味:通信・映像が途切れる

break up はもともと「壊れてばらばらになる」という意味を持つ句動詞で、電波や通信の状態が悪く、音声や映像が途切れ途切れになる場面でよく使われる口語表現です。

人間関係が「別れる」場合にも使われる表現ですが、電話やビデオ通話、無線機器などの文脈では、音声や映像がブツ切れになるという技術的な意味に限定されます。You’re breaking up. のように進行形で使うと、まさに今その場で声が途切れている状況をそのまま伝えられます。名詞は同じ break up でも、話題が人間関係か機器かによって、聞き手が受け取る印象は大きく変わる点も面白いところです。

似た表現に cut out がありますが、break up が「ブツ切れの状態」を表すのに対し、cut out は音声や映像が突然完全に消える場合によく使われる点に違いがあります。どちらも通話中にとっさに使える短い一言なので、状況に応じて使い分けられると便利です。

【ここがポイント!】

  • 「break up」の核は、通信や映像がブツ切れの状態になること
  • 人間関係の「別れる」とは文脈で完全に区別される表現
  • You’re breaking up. の形で通話中にそのまま使えるのがコツ

『ホワイトカラー』S04E15のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

床下に隠された箱を見つけ出すため、X線スキャナーを使った隠密作戦が進行中です。順調に進んでいたはずの作業の途中、モニターの映像に異変が起きた瞬間の報告のやり取りに注目です。

James: The image is breaking up.
(映像が途切れてきた。)

Neal: We lost it.
(見失った。)

Mozzie: He finished 90% of the floor.
(奴はフロアの9割を終えたところだ。)

White Collar Season4 Episode15 (The Original)

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シーン解説と心理考察

ジェームズが状況を淡々と報告する「映像が途切れてきた」という言葉には、パニックにならず状況を正確に伝えようとする冷静さがうかがえます。遠隔でスキャナーを操作する作戦の最中、モニターの映像が不安定になったこの瞬間、まず口を開くのが感情的な驚きではなく事実の報告である点に、チームの手慣れた様子が表れています。

続くニールの「見失った」という短い返答には、作戦がうまくいっていない焦りが凝縮されています。無駄な言葉を挟まず、状況の変化だけを端的に伝えるその口調から、一刻を争う緊張感が伝わってきます。

その直後にモジーが「奴はフロアの9割を終えたところだ」と進捗を伝えることで、まだ完全な失敗ではないという情報が場に共有され、張り詰めた空気がわずかに緩みます。短い報告の応酬だけで場の空気が二転三転するこのやり取りには、遠隔操作という不確実な手段に頼らざるを得ない作戦のもどかしさも表れています。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

breakを「壊れる、切れる」、upを「ばらばらの状態」というイメージで重ねると、break upは一続きだった音声や映像が、切れ切れにばらばらになっていく様子がそのまま浮かびます。

電波が弱くなって声や映像が「ブツ切れ」になる感覚は、まさにこの直訳イメージそのものです。劇中でジェームズが使ったのも、スキャナーの映像信号がまさにばらばらに乱れていく状況を指す一言でした。画面の映像がノイズ混じりにコマ送りになる、あの見慣れた光景を思い浮かべると、break upという言葉の手触りがぐっと近づきます。

例文で覚える「break up」

電話からビデオ会議まで、break up を、3つの例文で確認していきましょう。

Sorry, you’re breaking up. Can you say that again?
(すみません、声が途切れています。もう一度言ってもらえますか?)
電話で音声が途切れる、日常でもよくある場面です。Can you say that again? を添えると、聞き取れなかった部分を自然に聞き返せます。

The video call kept breaking up because of the weak Wi-Fi signal.
(Wi-Fiの電波が弱くて、ビデオ通話が何度も途切れた。)
リモート会議で通信が不安定になるビジネスの場面です。kept breaking up のように過去進行形にすると、繰り返し途切れていた様子を伝えられます。

A: Can you hear me?
B: You’re breaking up a little, but I can hear you.
(A:聞こえますか?)
(B:少し途切れていますが、聞こえていますよ。)
通話の聞こえ具合を確認し合う会話です。a little を添えると、完全に聞こえないわけではないという状況を細かく伝えられます。

あわせて覚えたい関連表現

cut out
((音声・映像が)途切れる、消える)
break up が「ブツ切れになる」ニュアンスなのに対し、cut out は音声や映像が突然完全に消える場合によく使われます。

lose the signal
(電波を失う)
break up が「途切れ途切れの状態」を表すのに対し、lose the signal は電波そのものが完全に届かなくなる状態を指します。

static
((通信の)雑音、ノイズ)
break up が映像・音声が途切れる現象そのものを指すのに対し、static はその際に生じるノイズ・雑音を指す名詞です。

Note|通話トラブルの場面で使われる定番フレーズ集

電話やビデオ通話の途中で声が途切れる経験は、英語圏でも日常的に起きるものであり、それに対応する定番の言い回しがいくつも存在します。

You’re breaking up. は、まさに劇中のジェームズの一言のように、相手にそのまま通信状態を伝える最も直接的な言い方です。似た場面では、Can you hear me?(聞こえていますか)と問いかけたり、I’m losing you.(声が届かなくなってきています)と伝えたりする言い方もよく使われます。これらはいずれも、相手を責めるのではなく、あくまで状況を淡々と共有するトーンで発せられるのが特徴です。

こうした表現が定型化している背景には、携帯電話やビデオ会議が日常に深く入り込んだ結果、通信トラブル自体がありふれた出来事になったという事情があります。慌てず状況を言葉にして共有することで、通話を続けるべきか、かけ直すべきかを冷静に判断できるようになります。劇中のシーンでも、ジェームズの「映像が途切れてきた」という報告があったからこそ、続くニールの「見失った」という反応や、モジーの進捗報告がスムーズにつながっています。

break up という表現は、単なる技術的な不具合を伝える言葉であると同時に、状況を正確に共有し、次の判断につなげるための実用的な一言でもあります。通話が完全に切れる前の、あの独特なノイズと途切れを言葉にできるようになると、遠隔でのやり取りがより円滑になります。

まとめ|途切れた通信を、的確に言葉にする

break up は、電話やビデオ通話の音声・映像が途切れ途切れになる状況を、簡潔に伝えられる表現です。breakとupの2つの動きを重ねたイメージを覚えておけば、通信トラブルの瞬間にもすぐに言葉が出てくるはずです。

電話の声が聞き取りにくいときも、リモート会議の映像が乱れるときも、この一言があれば状況を落ち着いて相手に伝えられます。

X線スキャナー作戦の最中に映像が乱れたこの場面には、機材トラブルに動揺しながらも、冷静に状況を報告し合うチームの連携が表れていると言えます。小さなトラブルを乗り越えながら作戦を続ける緊張感も、印象に残る場面です。一つの機材トラブルが、チームの結束の強さを浮かび上がらせる場面としても記憶に残ります。

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