「Focus your energy on cases we can close.」に見る、新しい上司が指示と優先順位を言い渡す言い方|『ホワイトカラー』S04E15で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「Focus your energy on cases we can close.」に見る、新しい上司が指示と優先順位を言い渡す言い方|『ホワイトカラー』S04E15で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン4第15話から、ニールとピーターのいる捜査班に新しく着任した上司キャラウェイが、ピーターに捜査の進め方を言い渡す場面を取り上げます。手を引くよう求める指示、許可と線引き、力を注ぐ先の示し方が、短いやり取りの中に並んでいます。

上司が部下に指示を出すときの英語を、同じ回のほかの場面の用例とあわせて順番に見ていきます。

目次

「I want you to ~」と「Just don’t ~」で、指示と線引きを伝える

ニールが偽物と見立てた彫刻をめぐって、ピーターはベルミエールという人物を容疑者と見ていました。ところがキャラウェイは、その件から外れるようピーターに告げます。

Callaway: I want you to move off the Bellmiere case.
(ベルミエールの件からは外れてもらいたいんです。)
Peter: What? Why?
(何だって? なぜだ?)
Callaway: There’s just not enough hard evidence. Look, if you want to dig into this in your own time, Feel free. Just don’t do it on the bureau’s.
(確かな証拠がとにかく足りないんです。いいですか、自分の時間で調べたいなら、どうぞご自由に。ただ、局の時間ではやらないで。)

White Collar Season4 Episode15 (The Original)

I want you to ~ は「あなたに〜してほしい」と、話し手の希望として相手の行動を求める形です。命令文ほど角は立ちませんが、上司から部下に向けると実質的な指示として働きます。move off ~ は「〜から離れる」で、担当を外れることを表しています。

ピーターの What? Why? は、驚きと理由の要求を二語で返した形です。キャラウェイは hard evidence(確かな証拠)が足りないと理由を述べ、続けて許可と線引きを一組で示します。Feel free. は「遠慮なくどうぞ」という許可、Just don’t ~ は「ただし〜はしないで」という制限です。最後の the bureau’s は、直前の in your own time と対になる the bureau’s time の time を省いた形で、「局の時間で」を意味します。

その後、大理石の購入費をめぐる場面でも、キャラウェイは順番をつけて指示を出しています。ピーターが裁量予算の範囲内だと答えると、こう返します。

Callaway: I will look into the discretionary budget later. Right now, explain the marble.
(裁量予算のことは後で調べます。今は、大理石の説明を。)

White Collar Season4 Episode15 (The Original)

later で後回しにする事柄を示し、Right now, で今すぐ求めることを命令文で続けています。二つを並べると、話の優先順位がはっきりします。

「Focus your energy on ~」で、力を注ぐ先と望む結果を言い渡す

ピーターはニールの勘を信じていると返しますが、キャラウェイは確かなデータのある案件が増え続けていると述べ、こう告げます。

Callaway: You and Neal are an impressive team, but you’re too impulsive. Focus your energy on cases we can close. Efficiency is our most important tool.
(あなたとニールは見事なチームですが、衝動的すぎます。解決できる事件に力を注いでください。効率こそが一番大事な道具です。)
Peter: I get it. We want a quick, high-profile win to impress the bureau.
(分かったよ。局にいいところを見せられる、早くて目立つ手柄がほしいんだな。)
Callaway: There you go.
(その通りです。)

White Collar Season4 Episode15 (The Original)

Focus your energy on ~ は「〜に力を注ぐ」で、命令文で取り組む対象を絞っています。cases we can close は関係代名詞が省かれた形で、「自分たちが解決できる事件」を表します。続く Efficiency is our most important tool. は、最上級で方針を言い切る一文です。

ピーターは I get it. と受け止め、キャラウェイが事件を持ちかけたときの quick と high-profile を使って要約します。There you go. は、それを「その通り」と認める返しです。

後半、ある作戦を認めて自分も同行すると告げたキャラウェイは、望む結果をこう言い渡します。

Callaway: I want a clean conviction, no detours. Have you got it, Neal?
(私が求めるのは、きれいな有罪判決。寄り道はなしです。分かりましたか、ニール?)
Peter: He’s got it.
(彼は分かってるよ。)
Callaway: I didn’t ask you, Peter.
(あなたには聞いていません、ピーター。)
Neal: Got it.
(了解。)

White Collar Season4 Episode15 (The Original)

I want + 名詞 で望む結果を示し、no detours を名詞句で添えています。Have you got it? は理解の確認で、代わりに答えたピーターを退け、本人の Got it. を引き出しています。

まとめ|指示・許可・優先順位を言い分ける

I want you to ~ で指示を出し、Feel free. と Just don’t ~ で許可と線引きを示し、Right now や Focus your energy on ~ で優先順位をつける流れを見てきました。指示にも複数の型があることが分かります。

新しい上司とピーターのやり取りを追いながら、『ホワイトカラー』の会話を楽しんでいきましょう。

同じ回のほかの場面の英語は、別のコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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