「From now on, I make the lesson plan.」に見る、学校の言葉に乗せて釘を刺す言い方|『ホワイトカラー』S03E12で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『ホワイトカラー』シーズン3第12話では、名門校マンハッタン・プレップの捜査のため、ニールが代用教員クーパーとして教壇に立ちます。そのニールに向けて、ピーターは after class や lesson plan といった学校ならではの言葉を使い、注意や念押しを伝えていきます。

教室で使われる言葉が大人同士の会話でどう働くのかを、場面の順に見ていきます。

目次

「after class」「lesson plan」で、先生の立場を借りる

ピーターから校内のベンチで待つよう言われていたニールは、代用教員と間違えられたのをきっかけに、クーパー先生として授業を受け持ちます。ニールは授業を始める際、この日の lesson plan(授業計画)に沿って進めると生徒に告げています。そこへ、ピーターが見学者として入ってきます。

Peter: Don’t mind me. I’m just here to observe, try to learn something.
(俺のことは気にしないでくれ。見学に来ただけだ、何か学べればと思ってね。)
Neal: Of course. Have a seat.
(もちろんです。お掛けください。)

White Collar Season3 Episode12 (Upper West Side Story)

Don’t mind me. は「私のことはお構いなく」と、その場に割り込む側が相手の気づかいを先に断る決まり文句です。続いて、今度はピーターがニールを呼び止めます。

Peter: Mr…Cooper? I’ll need to talk to you after class.
(ミスター……クーパー? 授業のあとで話がある。)

White Collar Season3 Episode12 (Upper West Side Story)

I’ll need to talk to you after class. は、先生が生徒を呼び止めるときの言い方として広く知られた言い回しです。本来は教壇側が使う言葉を、見学者のピーターが先生役のニールに向けているところに、立場を逆転させたおかしさがあります。このあとピーターは、座って待っていろとは言ったがと、ニールの行動を咎めます。

それでも捜査のためにニールを学校に戻すと決めたピーターは、条件をこう言い渡します。

Peter: From now on, I make the lesson plan. If you’re smart, you’ll follow it.
(これからは俺が授業計画を立てる。賢いなら、それに従うんだな。)

White Collar Season3 Episode12 (Upper West Side Story)

ニールが教室で使ったのと同じ lesson plan という語を、ピーターは段取りを決める権限の意味で使い直しています。If you’re smart, you’ll ~ は「賢いなら〜するはずだ」と、従うのが得策だと遠回しに促す忠告の型です。

「Textbook behavior」「demerit」で、念押しと軽口を交わす

翌朝、ニールは学校から10ブロック離れた所で降りることになります。遠いと訴えるニールに、ピーターは正体がばれずに済むのだから急いで歩けと返します。ニールの返事は、役柄を大げさに名乗る軽口です。

Neal: Yes. Yes, I will, because I am a bright-eyed young substitute teacher getting a jump on his day.
(ああ、そうするよ。なにせ僕は、一日に先回りして取りかかる、目を輝かせた若き代用教員だからね。)

White Collar Season3 Episode12 (Upper West Side Story)

get a jump on ~ は「〜に先んじる、早めに取りかかる」という意味の成句です。学校での段取りを確かめ合ったあと、ピーターは一言で念を押します。

Peter: Textbook behavior, Neal. I mean it.
(教科書どおりの振る舞いでな、ニール。本気で言ってるんだぞ。)

White Collar Season3 Episode12 (Upper West Side Story)

textbook は名詞の前に置くと「教科書どおりの、模範的な」という形容詞的な意味を帯びます。教師役のニールに教科書という語で釘を刺し、I mean it.(本気だ)で冗談ではないと付け加えている形です。

同じ流れは、作戦の段取りを確認する打ち合わせにも見られます。

Peter: We do this at 6:00 P.M. on the dot.
(決行は午後6時きっかりだ。)
Neal: Tardiness will get me more than a demerit on this one.
(今回ばかりは、遅刻したら罰点じゃ済まないね。)

White Collar Season3 Episode12 (Upper West Side Story)

on the dot は「(時刻が)きっかりに」、tardiness は「遅刻」、demerit は学校などで規則違反に付けられる罰点を指す語です。ピーターの時刻の念押しを、ニールは学校の罰点にたとえて受け止め、時間厳守の重さを自分から言い添えています。

まとめ|教室の言葉が、注意を軽やかに運ぶ

after class、lesson plan、textbook、demerit といった学校の言葉を、二人は注意や念押しの場面で使い回していました。役柄に合う言葉を選ぶと、きつい指示も軽口として受け渡せることが分かります。

『ホワイトカラー』を観ながら、言葉選びの工夫にも注目していきましょう。

この回の英語は、ほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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