「So help me, if this was part of your plan…」に見る、if 節を言いかけで止めて釘を刺す言い方|『ホワイトカラー』S02E03で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「So help me, if this was part of your plan...」に見る、if 節を言いかけで止めて釘を刺す言い方|『ホワイトカラー』S02E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン2 第3話の後半から、計画が裏目に出た直後のピーターとニールのやり取りを取り上げます。ピーターは「もし〜なら」と言いかけたまま、その先を口にしません。言わずに止めることで、かえって強い警告になるのが英語の面白いところです。

言いかけの if 節から、相手に責任を返す命令まで、二つの場面に分けて順番に見ていきます。

目次

「You used us」と、言いかけで止める「If you jeopardized this case…」

連行したラッセルが弁護士ではない相手に電話をかけ、アレックスの名前を出していたことが分かります。ニールが「アレックスが困っている」と打ち明けると、ピーターはこう問い詰めます。

Peter: You used us to take Russell out of play. If you jeopardized this case…
(ラッセルを表舞台から消すために俺たちを利用したな。もしこの事件を危うくしたなら……)
Neal: I didn’t, Peter.
(してないよ、ピーター。)

White Collar Season2 Episode3 (Copycat Caffrey)

use A to do は「〜するためにAを利用する」で、ここでは us(FBIの捜査チーム)が道具にされたことを責めています。take ~ out of play は、試合中のボールを場外に出すような像から「〜を表舞台から外す」「動けなくする」を表す言い回しです。

続く If you jeopardized this case… は、if 節だけで文が止まっています。jeopardize は「〜を危険にさらす」という硬めの動詞です。本来なら「〜したなら、ただではおかない」のような帰結が続くところを、あえて言わずに切ることで、その先は相手の想像に委ねられます。はっきり言わない分、かえって重みが増す警告の形です。

ニールの I didn’t, Peter. は、I didn’t jeopardize this case. の後半が省かれた答えです。英語では、相手の文に出た動詞をくり返さず、助動詞だけで肯定や否定を返すことがよくあります。短く言い切ることで、疑いをきっぱり打ち消す響きになっています。

なお、この直前にピーターがこぼした一言は、フレーズ記事の let one’s guard down で扱っています。

「So help me」と、自分の言葉が返ってくる「Oswald improved my con.」

8時になってもオズワルドは姿を見せず、ロッカーを確かめると、中にあるはずのケースがなくなっていました。見張りは途切れていなかったことが確認され、ピーターは再び言いかけの警告を口にします。

Peter: So help me, if this was part of your plan…
(いいか、もしこれも君の計画のうちだったら……)
Neal: It wasn’t. Oswald improved my con.
(違うよ。オズワルドが僕の手口を改良したんだ。)
Peter: Then you better figure out how to catch him.
(だったら、あいつをどう捕まえるか考えるんだな。)

White Collar Season2 Episode3 (Copycat Caffrey)

So help me は、誓いの決まり文句 so help me God を短くした形とされ、「誓って言うが」「いいか」と強い決意を前置きする表現です。その後ろに if 節を置いて止めるのは、一つ目の警告と同じ組み立てです。ニールの It wasn’t. も、It wasn’t part of my plan. の後半を省いた返しになっています。

興味深いのは Oswald improved my con. の一言です。授業のあと、ニールはオズワルドにこう話しかけていました。

Neal: It’s a little green to rip off someone’s con unless you improve it.
(人の手口を盗むなら、改良しないとまだ青いね。)

White Collar Season2 Episode3 (Copycat Caffrey)

green は「未熟な」、rip off は「盗む」「まねる」です。自分が「改良しないと青い」と言った相手に、実際に手口を改良されてしまったことが、improve という同じ動詞で結びついています。

最後のピーターの Then you better figure out how to catch him. は、you had better の had が落ちた口語の形です。then で「それなら」と相手の言い分を受け、捕まえる役目をそのままニールに返しています。

まとめ|言いかけの if 節と短い返し

帰結を言わずに止める if 節、誓いを前置きする So help me、助動詞だけで打ち消す I didn’t.、相手に役目を返す Then you better を見てきました。言葉を省くことで警告も否定も強まることが分かります。

『ホワイトカラー』の二人の緊張したやり取りを、これからも英語の目線で追っていきましょう。

同じエピソードのほかのコラムもあわせて読むと、この回の会話の流れがつながって見えてきます。

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