「I love your enthusiasm」に見る、張り切る相手をまず認めてからやんわり止める言い方|『ホワイトカラー』S06E02で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「I love your enthusiasm」に見る、張り切る相手をまず認めてからやんわり止める言い方|『ホワイトカラー』S06E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン6 第2話から、家の修理に張り切るピーターに、エリザベスが声をかける会話を取り上げます。相手の熱意をいったん受け止めてから手を止めるよう促す言い回しが、本話の冒頭と中盤の二つの場面に登場します。

止める側の前置きと、張り切る側の言い張り方を、場面ごとに順番に見ていきます。家族や同僚の頑張りすぎを気づかうときにも応用しやすい表現が並んでいます。

目次

「you do realize」と「I love your enthusiasm」で、認めてから止める

本編は、ピーターがディスポーザー(生ごみ処理機)の修理に取りかかっている場面から始まります。作業中のピーターに声をかけたエリザベスは、まず時刻を持ち出し、続けて夫の熱意に触れます。

Elizabeth: Sweetheart, you do realize that it’s 8:00 in the morning. And I love your enthusiasm for wanting to fix things around the house before the baby arrives,
(ねえ、あなた。今が朝の8時だってこと、分かってるわよね。赤ちゃんが生まれる前に家のあちこちを直したいっていうその熱意は大好きよ、)

White Collar Season6 Episode2 (Return to Sender)

you do realize (that) ~ の do は、動詞の意味を強める助動詞です。相手も当然知っているはずのことをあえて口にして「分かってはいるよね」と気づかせる響きがあり、ここでは朝の8時という時刻を指摘しています。呼びかけの Sweetheart が、とがめる調子を和らげています。

続く I love your enthusiasm for ~ は、相手の熱意を先に肯定する前置きです。for のあとに動名詞の wanting to fix things を置き、何に対する熱意なのかを具体的に示しています。この文は but で後半へつながりますが、途中で言葉が交錯するため、ここでは前置きの部分に注目します。反対や注文をつける前に I love ~, but … や I appreciate ~, but … と相手の気持ちを受け止めると、言われた側も聞き入れやすくなります。

新しいものに買い替えるといくらかかるのかとエリザベスが尋ねても、ピーターは引き下がりません。

Peter: Oh, I’ll fix this. Yeah, you watch.
(いや、俺が直すよ。まあ見てろって。)

White Collar Season6 Episode2 (Return to Sender)

you watch は「まあ見ていろ」と、結果で示してみせると宣言する一言です。命令文の形をとっていますが、相手に何かをさせるというより、自信を表す決まり文句として使われます。熱意を認めてから止める側と、見ていろと言い張る側の対比が、この短いやり取りに収まっています。

「stop putting so much pressure on yourself」で、力を抜かせる

本話の中盤にも、同じ二人による似た構図の会話があります。エリザベスにネクタイを結んでもらいながら、ピーターが一言付け加えます。

Peter: I can tie my own tie, you know.
(ネクタイくらい自分で結べるんだぞ。)
Elizabeth: You say that every time, and every time, it turns out like a wad of chewing gum.
(毎回そう言うけど、毎回ガムのかたまりみたいになるじゃない。)

White Collar Season6 Episode2 (Return to Sender)

文末の you know は「〜なんだからね」と、自分の言い分を念押しする働きをしています。対するエリザベスは every time を二度重ね、言い分と結果のずれを指摘しています。相手の言葉を正面から否定せず、毎回の結果を並べるだけで、やんわりと返しているのが面白いところです。

このあとピーターは、ディスポーザーを動かしてみせ、残る作業はあと27件だと話します。そこでエリザベスがかけるのが次の言葉です。

Elizabeth: Honey, stop putting so much pressure on yourself. Okay? Look, I’m relaxed, and I’m the one who has the human growing inside.
(ハニー、そんなに自分を追い込まないで。ね? いい、私はのんびりしてるの。それに、お腹の中で人間を育ててるのは私のほうよ。)

White Collar Season6 Episode2 (Return to Sender)

put pressure on oneself は「自分にプレッシャーをかける」で、stop ~ing と組み合わせると「そんなに自分を追い込まないで」という気づかいになります。so much が付くことで、抱え込む量の多さへの心配も加わります。

続く I’m the one who ~ は「〜なのは私のほうだ」と、自分の立場を際立たせる形です。出産を控えた本人が落ち着いているのだから、という理屈で、エリザベスはピーターの肩の力を抜かせようとしています。冒頭の場面と同じく、相手の頑張りを否定しないまま止めている点が共通しています。

まとめ|熱意を認めてから止める言い回し

you do realize の指摘、I love your enthusiasm の前置き、stop putting so much pressure on yourself の気づかいを見てきました。止める前に一度認めると、言葉の角が取れることが分かります。

次回も『ホワイトカラー』の夫婦の会話から、英語の言い回しを拾っていきましょう。

この回の会話は、ほかのコラムやフレーズ記事でも取り上げています。

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