「Respect isn’t the word I’d choose.」に見る、相手の言葉選びに別の言葉で返す言い方|『ホワイトカラー』S06E02で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「Respect isn't the word I'd choose.」に見る、相手の言葉選びに別の言葉で返す言い方|『ホワイトカラー』S06E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン6 第2話から、相手が選んだ言葉にそのまま乗らず、別の言葉で返す会話を取り上げます。ニールとケラー、ニールとピーターのやり取りの中で、相手が口にした評価の言葉に別の言葉で返す応酬が何度も見られます。

word を使った定番の言い回しから、言葉の組み合わせへの切り返しまで、場面ごとに見ていきます。言葉の選び方そのものを話題にする英語の言い回しを、まとめて押さえられる回です。

目次

「Respect isn’t the word I’d choose.」で、相手の言葉を退ける

パンサーズの集まりでニールと再会したケラーは、別の場面でモジーを下がらせ、ニールと二人きりで話をします。自分の近況を語るニールに、ケラーはお前を使いたいと本音を明かし、こう続けます。

Keller: I appreciate your work, Neal. I always have. I know you respect mine.
(お前の仕事は買ってるんだ、ニール。昔からな。お前も俺の仕事には敬意を払ってるだろ。)
Neal: Respect isn’t the word I’d choose.
(敬意って言葉は、僕なら選ばないね。)
Keller: Let’s do this together. Come on, Caffrey.
(一緒にやろうぜ。いいだろ、キャフリー。)

White Collar Season6 Episode2 (Return to Sender)

ニールの返しは、ケラーが使った respect という語をそのまま主語に据え、isn’t the word I’d choose(自分ならその言葉は選ばない)と続ける形です。I’d は I would の短縮形で、「もし自分が言葉を選ぶなら」という仮定の気持ちを表しています。相手の評価をはっきり否定する代わりに、言葉の選び方の問題として退けるため、角を立てすぎずに距離を示せます。

ここでニールは、どの言葉なら選ぶのかを口にしていません。言い換えの中身を伏せたまま respect だけを退けているので、相手は続きを想像するしかなくなります。ケラーはその点には触れず、続けて一緒にやろうと持ちかけています。

この形は X isn’t the word I’d use とも言い、誰かの「すごい」「最高」といった評価に、もう少し控えめな見方を返したいときにも使えます。

「the word you’re looking for」と「go with」で、言葉選びを返し合う

本話の前半には、ピーターとの間でも言葉選びの応酬があります。ピーターから取引の話を聞いたニールは、何年も約束を覆されてきたとして、the spoken word(口にした言葉、つまり口約束)はもう信用できないと切り出し、自作の契約書を差し出します。ニールが法律に一番詳しい知り合いに相談したと言うと、ピーターはその相手を言い当て、契約書の評価を口にしかけます。

Peter: Mozzie? Mm, certainly seems…
(モジーか? ふむ、確かにずいぶん……)
Neal: I think comprehensive is the word you’re looking for.
(君が探してる言葉は「包括的」だと思うよ。)
Peter: I was going to go with abusive.
(俺は「横暴」にしようと思ってたんだがな。)

White Collar Season6 Episode2 (Return to Sender)

X is the word you’re looking for は、言葉に詰まった相手に「言いたいのはこの言葉でしょう」と差し出す決まり文句です。ニールは自分の契約書をほめる言葉を先回りして渡しています。ピーターの go with ~ は「〜にする、〜を選ぶ」という意味で、差し出された言葉を受け取らずに別の評価語を出し返しています。

切手の任務をめぐる会話でも、ニールは言葉の組み合わせに異を唱えます。

Peter: You know, you have to admit, the stamp is a pretty exhilarating mission.
(なあ、認めるだろ。切手ってのは、なかなかわくわくする任務だぞ。)
Neal: I don’t think exhilarating and stamp have ever been used in such quick succession.
(「わくわく」と「切手」がこんなに立て続けに使われたことって、今までないと思うけど。)

White Collar Season6 Episode2 (Return to Sender)

in quick succession は「立て続けに」という意味です。ニールは exhilarating と stamp という二つの語を並べて、ピーターの言い方そのものを話題にしています。you have to admit(認めざるを得ないだろう)で同意を迫られても、相手の評価語に乗らず、言葉の側から返している点が共通しています。

まとめ|言葉選びを話題にする返し方

isn’t the word I’d choose、the word you’re looking for、go with、in such quick succession を見てきました。相手の評価語を受け止め直すと、意見の違いを軽やかに示せることが分かります。

『ホワイトカラー』の掛け合いには、言葉を選び合う面白さがこれからも詰まっています。

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