「That’s good.」「That’s bad.」に見る、報告を短く評価する相づちと遠回しな近況報告|『ホワイトカラー』S02E09で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「That's good.」「That's bad.」に見る、報告を短く評価する相づちと遠回しな近況報告|『ホワイトカラー』S02E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン2 第9話から、ピーターに捜査から外されたニールが、モジーに近況を報告する場面を取り上げます。良い知らせと悪い知らせが続けて届き、聞き手のモジーはそのつど、ごく短い言葉で評価を返します。

外される場面の言い合いから、遠回しな切り出し、That’s good. と That’s bad. の相づちまで、会話の順に見ていきます。

目次

「pull me off」と言い合い、「Let’s just say」でぼかす

きっかけは、ある件の扱いをめぐるピーターとニールの言い合いです。この件から外されそうになったニールが抗議すると、ピーターはこう返します。

Neal: You can’t pull me off this, Peter.
(僕をこの件から外すなんてできないよ、ピーター。)
Peter: I can do whatever I want with you. You’re lucky that I don’t put you in lockdown.
(お前のことは俺がどうにでもできるんだ。閉じ込めないだけありがたいと思え。)

White Collar Season2 Episode9 (Point Blank)

pull A off B は「AをBから外す、引き離す」という句動詞で、担当や任務から人を外すときによく使われます。ピーターの lockdown は「閉じ込めること、外出を禁じた拘束状態」を指す語です。自由を許されている立場を思い出させる、上司らしい強い返しと言えます。

その後ニールが向かったのは、モジーのいる骨董店でした。やって来たニールを、モジーは冷やかしで迎えます。

Mozzie: You come here to add to your stuffed-squirrel collection?
(リスの剥製コレクションでも増やしに来たのか?)
Neal: Oh. Well, let’s just say my day opened up.
(ああ、まあ、今日の予定が空いたとだけ言っておくよ。)

White Collar Season2 Episode9 (Point Blank)

モジーの問いは、Did you come here ~? の Did を省いたくだけた聞き方と取れます。

ニールの let’s just say ~ は「〜とだけ言っておこう」と、詳しい事情を伏せて要点だけを伝える前置きです。open up は予定や時間について「空く」という意味で、my day opened up で「今日一日の予定が空いた」となります。外されたことには触れず、予定が空いたとだけ言うところに、ニールらしい体裁の整え方が見て取れます。

「That’s good.」「That’s bad.」と、get benched の報告

モジーは続けて、アレックスに会いに行った件を尋ねます。ニールの答えは、良い知らせと悪い知らせが一つずつ並ぶ形になりました。

Mozzie: Oh! How did your black-on-black affair go?
(おお! 黒ずくめのお出かけはどうだったのだ?)
Neal: I found Alex.
(アレックスを見つけたよ。)
Mozzie: That’s good.
(それはいい。)
Neal: She has no idea how to solve the code.
(彼女は暗号の解き方を知らなかった。)
Mozzie: That’s bad.
(それはまずい。)
Neal: And I got benched by Peter.
(それと、ピーターに外された。)
Mozzie: What happened?
(何があったのだ?)

White Collar Season2 Episode9 (Point Blank)

black-on-black affair の affair は、ここでは「催し、出来事」の意味です。正装の集まりを指す black-tie affair をもじって、黒ずくめで出かけた件を茶化した言い方とも読み取れます。

報告の一つ目と二つ目に対して、モジーは That’s good. と That’s bad. の一言ずつで評価を返しています。主語 that が直前の報告全体を指し、形容詞一語で良し悪しを判定する、ごく短い相づちの型です。同じ骨組みを並べることで、良い知らせと悪い知らせのコントラストがはっきり伝わります。

三つ目の報告は And で付け足されています。ニールはここで、最初にぼかした事情をようやく明かしたことになります。bench はもともとスポーツで選手を控えのベンチに下げることを指し、get benched で「外される、干される」という受け身の意味になります。

最後にモジーが評価ではなく What happened? と尋ねるのも見どころです。一言では片づけられない知らせだと判断し、相づちから質問に切り替えたと読める流れで、聞き手の反応の変化が会話の温度を伝えています。

まとめ|短い相づちと遠回しな言い方で近況を伝え合う

pull ~ off、let’s just say、That’s good. と That’s bad.、get benched、What happened? を見てきました。聞き手の短い評価と、話し手のぼかし方の両方から、二人の気安い関係が見えてきます。

次回も『ホワイトカラー』の会話から、英語を一緒に拾っていきましょう。

この回のほかの場面の英語は、同じエピソードのコラムやフレーズ記事でも取り上げています。

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