海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第6話に登場する、アメリカンフットボールの実況用語のかみ砕き方です。観戦に不慣れなレナードが、シェルドンから用語の意味を教わりながら理解を深めていく場面には、専門的な言い回しを分かりやすく説明する型が詰まっています。
実況ならではの言い回しは、教科書の英語とは少し勝手が違って聞こえるかもしれません。「a complete pass」という一言から見ていきます。
実況の定番フレーズと専門用語のかみ砕き方
レナードとラージが自宅のテレビでフットボールの試合を観戦している場面から始まります。画面の実況を追いながら、レナードは少しずつルールをつかんでいきます。
Leonard: Okay, a complete pass. First down, New England. I think I’m starting to get this.
(よし、コンプリートパス。ニューイングランドのファーストダウンだ。だんだん分かってきた気がするぞ。)TBBT Season3 Episode6 (The Cornhusker Vortex)
a complete passは「成功したパス」、First downは「最初のダウン」を意味する実況の定型フレーズで、どちらも短く言い切る形で試合の進行を伝えます。
ハワードとシェルドンも加わったところで、レナードは統計欄の見慣れない言葉に引っかかります。
Leonard: There’s no fooling you. Now, what is this sacks statistic they put up there?
(お見通しってわけか。ところで、あそこに出てるsacksっていう統計は何なんだ?)TBBT Season3 Episode6 (The Cornhusker Vortex)
これに答えたのがシェルドンです。
Sheldon: It’s football nomenclature for when a quarterback is tackled behind the line of scrimmage.
(それはクォーターバックがline of scrimmageの後ろでタックルされた場合を指す、フットボールの専門用語だ。)TBBT Season3 Episode6 (The Cornhusker Vortex)
レナードが聞き返すと、シェルドンはさらに説明を続けます。
Sheldon: The line of scrimmage is the imaginary transverse line separating the offense from the defense.
(line of scrimmageとは、offenseとdefenseを分ける、想像上の横線のことだ。)TBBT Season3 Episode6 (The Cornhusker Vortex)
名前を挙げてから図解のような言い方で言い換える、この2段構えの型は抽象的なルールを説明するときにそのまま使えます。
判定に異議を唱えるときの語彙
別の週末、レナードはペニーの部屋でみんなと観戦しています。コーチが判定に異議を唱える場面を、レナードが実況するように言葉にします。
Leonard: Oh, look at that. The Oklahoma coach has thrown down a red flag indicating he’s challenging the ruling on the field. I hope he’s right, ’cause if he’s not, it’ll cost him one of his three time-outs.
(見ろよ、オクラホマのコーチがred flagを投げて、判定にchallengeを申し立ててる。この判断が当たってるといいけど、外れたらtime-outsを1つ失うことになる。)TBBT Season3 Episode6 (The Cornhusker Vortex)
thrown down a red flagは「赤い旗を投げる」、監督が判定への異議を審判に伝える動作を指す言い方です。challenging the rulingは「判定に異議を申し立てる」ことを表し、そのチャレンジに失敗すると、持っているtime-outs(試合を止められる回数の決まった中断枠)を1つ失うという結び付きが、レナードの一言には込められています。動作と結果を一続きに語れると、実況らしい語り口に近づきます。
まとめ|専門用語をかみ砕く型は解説全般に使える
a complete pass、First down、sacks、line of scrimmage、thrown down a red flag、challenging the ruling、time-outs。実況で飛び交うこれらの用語は、名前を挙げて言い換える、動作と結果をセットで語るといった型で説明されています。
『ビッグバン★セオリー』の実況シーンには、まだまだかみ砕きたくなる専門用語が眠っています。
同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。


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