「this does not count.」に見る、失点を「ノーカウント」にする言い方と切り返し|『ホワイトカラー』S04E08で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「this does not count.」に見る、失点を「ノーカウント」にする言い方と切り返し|『ホワイトカラー』S04E08で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン4 第8話の後半から、警察に捕まったニールをピーターがからかう場面を取り上げます。ニールは「今回のは数に入らない」と言い張り、ピーターはその言い分を一言で切り返します。

本話の前半に出てくる同じ言い回しにも触れながら、count の意味と、used to や Says the man who ~ の使い方を順番に見ていきます。

目次

「That does not count.」の count は「数に入る」

本話の冒頭で、潜入中のニールは警官に捕まります。その後、捜査班の打ち合わせでこの件をからかわれたニールは、次のように言い返します。

Neal: That does not count. I thought they were my backup.
(あれは数に入らないよ。応援の人たちだと思ったんだ。)

White Collar Season4 Episode8 (Ancient History)

count は「数える」という他動詞としておなじみですが、ここでは自動詞で「数に入る」「有効とみなされる」という意味です。That does not count. は「あれは数に入らない」、つまり「あれはなし」「ノーカウントだ」という主張です。遊びや試合で「今のはなし」と言うときにも使われます。

通常は短縮形で That doesn’t count. と言うことが多く、あえて does not と分けて言うと、一語ずつ区切って強調する響きが加わります。続く I thought they were my backup. は、「応援の仲間だと思っていた」と、捕まった理由を言い訳として添える一文です。backup は「予備」のほか、捜査や作戦の文脈では「応援・援護」を指します。

後半、ギャラリーでの作戦中にニールは再び警察に捕まり、ピーターが保釈金を払って連れ出すことになります。ピーターが相手の警察幹部に「潜入捜査を邪魔されたのは二度目だ」と抗議しているとおり、これがこの回で二度目の逮捕です。保釈のあと、ニールがアレックスについての見立てを話していると、ピーターは話の筋とは別のことを口にします。

Peter: No, it just used to mean something to say that you caught Neal Caffrey. But now that the police are doing it all the time…
(いや、ニール・キャフリーを捕まえたって言えば、昔はそれなりに意味があったんだがな。今じゃ警察がしょっちゅう捕まえてるから……。)

White Collar Season4 Episode8 (Ancient History)

used to ~ は「昔は〜だった(今は違う)」と、過去と現在の落差を示す形です。mean something は「意味がある・価値がある」で、ここでの you は特定の相手ではなく「誰でも」を指す一般の you です。now that ~ は「今や〜なので」と理由を示し、文を最後まで言わずに止めることで、からかいの余韻を残しています。

「once again」と「Says the man who ~」の応酬

ピーターのからかいに、ニールは前半と同じ主張を持ち出します。ピーターはそれを、ニール自身の状況で切り返します。

Neal: oh, once again, this does not count.
(ああ、もう一度言うけど、今回のは数に入らないからね。)
Peter: Says the man who spent four hours in a cell
(独房で4時間過ごした男のセリフだな。)

White Collar Season4 Episode8 (Ancient History)

once again は「もう一度」で、ここでは「前にも言ったけど」という念押しとして働いています。前半の That から後半の this へ指示語が変わっている点にも注目できます。that は少し前の話題になった件、this は目の前の今回の件を指すと考えると、ニールが二度の逮捕をそれぞれ数に入れまいとしていることが読み取れます。

ピーターの Says the man who ~ は、「〜した人がよく言うよ」という決まった切り返しです。主語と動詞が入れ替わった「says + 人」の語順で、「そう言っているのは、…した本人だ」と相手の言い分と行動の食い違いを突きます。the man の部分は相手に合わせて the woman や the guy に替えられ、軽い口げんかや冗談の場面で耳にする言い方です。

ここでは「4時間も独房にいたのに、数に入らないとはよく言う」という含みになり、長い反論をせずに相手の主張を崩しています。ノーカウントを言い張る側と、事実を突きつけて返す側という役割分担が、二人のいつもの距離感を表しているのが分かります。

まとめ|count と切り返しの定型

That does not count. の count は「数に入る」という意味で、失点を認めない主張に使えます。used to で昔との落差を示すからかいと、Says the man who ~ で相手の行動を突く返しもあわせて押さえておくと、軽口の往復が聞き取りやすくなります。

次回も『ホワイトカラー』の会話から、英語のやり取りを見ていきましょう。

同じ回のフレーズ記事やほかのコラムでも、この回の英語表現を扱っています。

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