「I wanted to say “thank you.”」に見る、改まった感謝の切り出し方と、お礼を受け止める返し|『ホワイトカラー』S02E06で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「I wanted to say "thank you."」に見る、改まった感謝の切り出し方と、お礼を受け止める返し|『ホワイトカラー』S02E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン2 第6話から、ニールがモジーに改まって礼を言う場面と、事件が片付いたあとにキャサリンが捜査にあたった二人へ感謝を伝える場面を取り上げます。普段は軽口の多いニールが、どんな前置きを経て「ありがとう」にたどり着くのかが見どころです。

感謝の前置きになる問いかけから、お礼の中身を添える型、そして礼を受け止める返しまで、順番に見ていきます。

目次

「How often do I say “thank you”?」と前置きしてから感謝を切り出す

本話の序盤、ニールはモジーにこう尋ねます。

Neal: How often do I say “thank you”?
(僕って、どのくらい「ありがとう」って言ってるかな?)
Mozzie: Sarcastically?
(皮肉として、か?)
Neal: No.
(違うよ。)

White Collar Season2 Episode6 (In the Red)

How often ~? は「どのくらいの頻度で〜するか」を尋ねる形です。ここでの “thank you” は引用符でくくられており、「ありがとう」という言葉そのものを口にする回数を聞いています。

モジーの Sarcastically? は、副詞1語だけで「皮肉としての『ありがとう』のことか」と確かめています。意図が読めない質問に、様子を表す副詞を一つ投げて範囲を絞る聞き返しです。ニールが否定したことで、皮肉ではないことがはっきりします。

いくつかのやり取りを挟んで、モジーはこう答え、ニールは本題に入ります。

Mozzie: I can’t recall. Why?
(記憶にないな。なぜだ?)
Neal: You’ve done… A lot for me. I wanted to say “thank you.”
(君は僕に……たくさんのことをしてくれた。「ありがとう」って言いたかったんだ。)
Mozzie: You’re welcome.
(どういたしまして。)

White Collar Season2 Episode6 (In the Red)

I can’t recall. は remember よりやや硬い recall を使った「思い出せない」で、頻度の質問への答えとしては「言われた覚えがない」という返しになっています。

ニールは You’ve done a lot for me と、相手がしてくれたことを現在完了で先に述べ、そのあとで I wanted to say “thank you.” と感謝そのものを口にします。I wanted to ~ と過去形にすると、「〜したいと思っていた」という含みが加わり、I want to ~ よりも控えめで改まった響きになります。モジーの You’re welcome. は定番の受け方で、前置きの長さとは対照的に一言で受け止めているのが印象的です。

「I wanted to thank ~ for ~」で、お礼の中身を添える

事件が片付いたあと、キャサリンは自分の処分と息子の件を捜査にあたった二人に伝え、こう続けます。

Katherine: I just… I wanted to thank both of you for everything. We’re gonna be okay.
(私、ただ……お二人に、何から何までお礼を言いたかったんです。私たちはもう大丈夫です。)

White Collar Season2 Episode6 (In the Red)

ここでも I wanted to ~ の過去形が使われていますが、ニールの一文とは組み立てが異なります。

表現 組み立て 伝わること
I wanted to say “thank you.” say + 言葉そのもの 「ありがとう」の一言を届けたい
I wanted to thank both of you for everything. thank + 人 + for + 理由 誰に何を感謝するかまで示す

thank + 人 + for ~ は「人に〜のことで感謝する」という基本の型で、for の後ろに感謝の理由を置きます。for everything は「すべてのことに対して」で、個別に挙げきれない助けをまとめて示す言い方です。both of you と相手を二人とも名指しすることで、捜査にあたった双方へのお礼であることもはっきりします。

冒頭の I just… は言いかけて止まった形で、改まった一言の前に言葉を探している様子がうかがえます。最後の We’re gonna be okay. の we は、キャサリン自身と息子を指すと読めます。感謝に今の状況を添えることで、助けが実を結んだことまで伝わる締めくくりです。

まとめ|前置きと中身で、感謝の伝わり方が変わる

How often ~? の前置き、I wanted to say “thank you.”、thank + 人 + for ~ の型、そして You’re welcome. を見てきました。過去形の wanted が感謝を控えめで改まった響きにしている点が分かります。

『ホワイトカラー』の会話を観ながら、軽口の合間にのぞく本音の言葉にも目を向けていきましょう。

この回の英語表現は、ほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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