「What if I told you there’s a way」に見る、もったいぶって打開策を持ちかける切り出し|『ホワイトカラー』S03E05で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「What if I told you there's a way」に見る、もったいぶって打開策を持ちかける切り出し|『ホワイトカラー』S03E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン3第5話の後半から、事件の手がかりがなかなかつかめない場面で、ニールがピーターにひとつの策を持ちかけるやり取りを取り上げます。答えをすぐには明かさない切り出し方と、「手持ちのもの」をめぐる短い言い合いが見どころです。

提案をどう切り出せば相手が耳を傾けるのか。そのヒントが、わずか数行の英語の会話に詰まっています。

目次

「What if I told you ~?」で関心を引いてから持ちかける

舞台は、捜査の一環として開かれたピーターの独身最後のパーティーです。潜入中のピーターは、夫を次々に亡くしている女性セレーナと婚約した身分になっています。パーティーの最中、手がかりが見つからないというやり取りのあとで、ニールがピーターに切り出します。

Neal: What if I told you there’s a way to spook your lady into leading us straight to the money?
(君の婚約者を揺さぶって、まっすぐ金のありかまで案内させる方法があるって言ったら?)

White Collar Season3 Episode5 (Veiled Threat)

What if I told you ~? は、直訳すると「もし私が〜と言ったらどうする?」です。実際にはその場で話しているのに told と過去形を使い、仮定の形にしているのがポイントです。結論をいきなり言わず、「そんな方法があるとしたら?」と相手に想像させてから中身を明かすため、聞き手の関心を先に引きつけられます。日常でも What if I told you there’s a faster way?(もっと早い方法があるって言ったら?)のように、提案の前置きとして使えます。

後半の spook ~ into …ing は「〜を驚かせて…させる」という形です。spook は「びくつかせる、動揺させる」という意味の口語で、into の後ろに動名詞を置くと、動揺させた結果として相手がとる行動を表せます。talk someone into …ing(説得して…させる)と同じ組み立てです。lead us straight to ~ は「私たちを〜までまっすぐ連れて行く」で、your lady は相手の女性を指すくだけた言い方です。

方法を問い返されると、ニールの答えは一言でした。

「what we got」と「what we’ve got」、そして「Exactly.」

ここからの三行は、同じ言葉を拾い合う短い応酬になっています。

Neal: Use what we got.
(手持ちのものを使うんだ。)
Peter: Neal, what we’ve got are strobe lights, probies, women, and booze.
(ニール、俺たちの手持ちなんて、ストロボライトと新人と女性たちと酒だぞ。)
Neal: Exactly.
(そのとおり。)

White Collar Season3 Episode5 (Veiled Threat)

what we got の what は「〜するもの」という意味の関係代名詞で、what we got 全体で「私たちが持っているもの」を表します。ここでの got は have got の have が落ちた口語の形で、意味は have とほぼ同じです。ピーターは同じ言葉を what we’ve got ときちんとした形で言い直し、中身を並べてみせます。

並んだのは strobe lights(ストロボライト)、probies(新人の捜査官たち)、women、booze(酒のくだけた言い方)です。捜査の道具にはなりそうにないものを列挙することで、「それで何ができるんだ」という反論になっています。相手の言葉をそのまま拾って中身を突きつけるのは、提案を退けるときに見られることのある返し方です。

ところがニールは Exactly. の一語で受けます。exactly は「まさにそのとおり」と強く同意する副詞で、単独でも返事として使えます。That’s exactly it. のように言葉を足す形もありますが、ここでは一語だけで言い切っています。否定のつもりで並べられたものを「それこそが材料だ」と肯定し直すことで、話の主導権がニールに戻ります。ピーターの反論が、そのまま策の出発点に変わるところが面白い場面です。

ここから先、ニールの策が具体的に動き出していきます。

まとめ|切り出しの前置きと、言葉を拾い合う応酬

What if I told you ~? で相手の関心を引き、Use what we got で方向を示し、what we’ve got の列挙を Exactly. で受け止める。提案を通すための切り出しと受け答えが、短い往復の中で確認できます。

『ホワイトカラー』の軽快な掛け合いを通して、英語の会話の組み立てをこれからも追いかけていきましょう。

この回の英語は、ほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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