「run out of time」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S06E01で学ぶ英会話

「run out of time」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

締め切りが刻一刻と迫る中、相手に急かされながらも、目の前のトラブルを何とか片づけようと焦った経験はありませんか。時間に追われる緊張感は、誰にとっても身に覚えのあるものです。

そんな切迫感を表す場面で使われる「run out of time」を、『ホワイトカラー』シーズン6第1話の後半、無線越しに急かすブースと、トラブルへの対応に追われるニールとのやり取りから、一緒に見ていきましょう。

目次

「run out of time」の意味とニュアンス

run out of time
意味:時間切れになりかける、残り時間がなくなる

run out of time は、run out of + 名詞で「〜を使い果たす」ことを表す定型表現の一種です。time(時間)と組み合わさることで、「制限時間が迫っている、あるいは尽きた」ことを表す非常に一般的な口語表現になります。

We’re running out of time. のように進行形で使われることが多く、時間が刻一刻と減っていく切迫感をそのまま伝えます。締め切りが迫っている状況を説明する時や、緊急事態で時間的な余裕がないことを相手に伝える時など、日常からビジネスまで幅広く使われる表現です。似た意味の be out of time が「時間がすでに尽きた」という完了した状態を指すのに対し、run out of time は「尽きかけている」という進行中のニュアンスを含む点が異なります。

【ここがポイント!】

  • 「run out of time」の核は、残り時間が刻一刻と減っていく切迫感
  • 進行形(running out of time)で使われることが多く、緊迫感がそのまま伝わる表現
  • run out of gas / run out of money など、同じ形のパターンに応用できる

『ホワイトカラー』S06E01のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

無線越しにブースがニールを急かし、トラブルへの対応に追われるニールが淡々と状況を報告する緊迫した場面です。焦りを隠さないブースと、冷静に事実だけを伝えるニールの温度差に注目です。時間との勝負が刻一刻と進んでいく、緊張感の高いやり取りです。

Booth: I’m in position. Stop screwing around, Caffrey. Caffrey, you’re running out of time.
(配置に着いた。ふざけるのはよせ、キャフリー。キャフリー、お前は時間切れになりかけているぞ。)

Neal: My travel broke.
(移動装置が壊れたんだ。)

Booth: I’m supposed to meet with the Panthers in two hours, Caffrey. Figure something out, now. Guard’s about to come around the bend, Caffrey. Now or never.
(俺は2時間後にパンサーズと会う約束なんだ、キャフリー。今すぐ何とかしろ。警備員がもうすぐ角を曲がってくる、キャフリー。今しかないぞ。)

White Collar Season6 Episode1 (Borrowed Time)

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シーン解説と心理考察

無線越しに「配置に着いた。ふざけるのはよせ、キャフリー。お前は時間切れになりかけているぞ」と急かすブースに対し、ニールは「移動装置が壊れたんだ」と簡潔に状況を伝えます。危機的な状況でも冷静に事実だけを報告するニールの実務的な対応力が、この一言から見て取れます。

ブースはなおも「俺は2時間後にパンサーズと会う約束なんだ。今すぐ何とかしろ」と自分の都合を優先させ、容赦なく圧力をかけ続けます。相手の事情を斟酌しない切迫感が、無線越しの短いやり取りだけでもはっきりと伝わってきます。トラブルの原因を問いただすでもなく、ただ結果だけを急かし続けるその態度からは、誘拐犯としての非情さが浮かび上がります。

息をつく間もなく畳みかけるように続く「警備員がもうすぐ角を曲がってくる、キャフリー。今しかないぞ」という言葉も、無線越しのブースの警告として響きます。時間的な猶予がほとんど残されていない状況をさらに追い詰める一言であり、緊張感のあるハイストシーンの、切迫したテンポを感じさせるやり取りです。移動装置の故障という予期せぬトラブルと、刻一刻と迫る制限時間が二重に重なることで、場面全体の緊迫度がさらに高まっていきます。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

run out of time を覚えるコツは、砂時計の砂がさらさらと流れ出て、残りがどんどん少なくなっていく様子をイメージすることです。run out of(流れ出て尽きる)という句動詞の形に time(時間)という資源を当てはめると、この表現の切迫感がそのままつかめます。

劇中でブースが繰り返し急かした「running out of time」という言葉も、まさに砂時計の砂が残りわずかになっている状況そのものでした。刻一刻と減っていく時間のイメージとセットで覚えておくと、締め切りに追われる場面でとっさに口から出てくる表現になります。

例文で覚える「run out of time」

急いでいる場面から、学業の場面まで、run out of time を、3つの例文で確認していきましょう。

We’re running out of time. Let’s finish this quickly.
(時間がなくなってきている。これを早く終わらせよう。)
急いでいる日常会話の場面です。Let’s finish this quickly. を続けることで、切迫感とともに行動を促す姿勢が伝わります。

The team ran out of time before they could complete the final task.
(チームは最後のタスクを終える前に時間切れになってしまった。)
プロジェクトの進捗を語るビジネスの場面です。before they could complete と続けることで、間に合わなかった悔しさがにじみます。

A: How much longer do we have? B: Honestly, we’re running out of time.
(A:あとどれくらい時間がある?)
(B:正直言って、もう時間がないんだ。)
状況を確認するカジュアルな会話です。Honestly を添えることで、深刻さを率直に伝える響きになります。

あわせて覚えたい関連表現

be against the clock
(時間との戦いである)
be against the clock は「時間に追われている状態」そのものを表す形容的な表現です。run out of time が「時間が尽きる」という変化・結果に焦点があるのに対し、be against the clock は追われている過程そのものに焦点があります。

time is running short
(時間が残り少なくなっている)
ほぼ同義の表現ですが、time is running short は主語が time そのものであるのに対し、run out of time は人が主語になる、より口語的な表現です。

be down to the wire
(ギリギリの状態である)
be down to the wire は「土壇場、最終局面」を強調する慣用句で、run out of time よりも緊迫感やドラマ性が強く出ます。

Note|run out of gas、run out of luck、run out of time

英語には run out of という句動詞のパターンがあり、後ろに置く名詞を入れ替えるだけで様々な「尽きる」状況を表現できる、応用範囲の広い形です。

もっとも身近な例が run out of gas(ガソリンが尽きる)です。文字どおり車の燃料切れを表すだけでなく、比喩的に「エネルギーが尽きる、やる気が切れる」という意味でも使われます。run out of money(お金が尽きる)、run out of patience(我慢の限界がくる)、run out of luck(運が尽きる)など、抽象的な資源にもそのまま応用できるのがこのパターンの強みです。共通しているのは、蛇口から水が流れ出るように、持っていた何かが少しずつ減っていき、最後にはゼロになるというイメージです。run out of time もこの仲間の一つで、「時間」という誰にとっても限りある資源が尽きていく様子を表しています。

劇中でブースが繰り返した「running out of time」も、このパターンに素直に当てはまる使い方でした。同じ形で色々な名詞に差し替えられることを知っておくと、一つのパターンから語彙の幅を一気に広げられます。run out of ideas(アイデアが尽きる)、run out of options(選択肢が尽きる)のように、目に見えない抽象的な概念にも同じ形をそのまま当てはめられる点も、このパターンの覚えやすさにつながっています。

一つの型を覚えるだけで、様々な「尽きる」状況に対応できる便利なパターンです。

まとめ|刻一刻と迫る時間を、一言で伝える

run out of time は、残り時間が刻一刻と減っていく切迫感を伝える表現です。run out of という句動詞のパターンを覚えておけば、run out of gas や run out of money のように様々な状況へ応用できます。

締め切りに追われるときも、状況を確認したいときも、目の前のトラブルに追い立てられるときも、この一言があれば切迫感を簡潔に伝えられます。

無線越しに一方的に急かし続けるブースの姿には、自分の都合を優先し容赦なく圧力をかける切迫した態度が表れています。それでも冷静に状況を報告するニールとの温度差が、緊張感のあるやり取りをより印象づけていると言えます。刻一刻と迫る制限時間の中で、それぞれの思惑が交錯していく様子が、シーズン開幕にふさわしい緊張感を生み出しています。

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