セーフティスクールって何?アメリカの大学出願|『ヤングシェルドン』S01E18で学ぶ英会話

『Young Sheldon』コラム: セーフティスクールって何?アメリカの大学出願|『ヤングシェルドン』S01E18で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

シットコム『ヤングシェルドン』シーズン1第18話では、飛び級で高校に通う9歳のシェルドンが、大学への出願に動き出します。進路指導の先生との面談、家族の前での宣言、そして出願にかかるお金の話と、大学出願をめぐる場面が次々に描かれます。

今回は safety school をはじめ、アメリカの大学出願にまつわる言葉と習慣を、劇中の場面に沿って見ていきます。

目次

「guidance counselor」と「safety school」:出願先の相談

シェルドンは、進路指導を担当するコステロ先生と面談をしています。途中、先生は出願の動機について次のように聞き返します。

Mrs. Costello: You’re applying to college out of spite?
(腹いせで大学に出願するの?)

Sheldon: I see why you’re the guidance counselor.
(先生が進路指導の担当なのも納得だよ。)

Young Sheldon Season1 Episode18(A Mother, a Child, and a Blue Man’s Backside)

out of spite は「腹いせに」「意地で」という意味で、動機を確かめる聞き返しになっています。シェルドンの返事は、先生の察しのよさを認めるような一言です。

guidance counselor は、アメリカの学校で生徒の進路や学業の相談に乗る担当者を指す言葉です。school counselor と呼ばれることもあり、役割の範囲や人数は学校や時代によって異なります。大学進学を考える生徒が、出願先の選び方や手続きについて相談する相手になることが多いとされます。

面談の中で、先生はもう一つの提案をします。

Mrs. Costello: Are you interested in applying to a safety school in case you don’t get in?
(合格しなかったときのために、滑り止めの大学にも出願してみる?)

Sheldon: Safety school. You’re funny.
(滑り止めだって。先生は面白いね。)

Young Sheldon Season1 Episode18(A Mother, a Child, and a Blue Man’s Backside)

safety school は、合格の見込みが高いと考えられる出願先を指す言い方で、日本語の「滑り止め」に近い言葉です。アメリカの大学出願では、複数の大学に同時に出願し、難しそうな大学と合格しやすそうな大学を組み合わせる考え方が紹介されることがあります。in case ~ は「〜の場合に備えて」という意味です。シェルドンは You’re funny. と返し、滑り止めは必要ないと受け流しています。

「application」と「scholarship」:出願と学費の話

その後、家族が食事をしている場で、祖母ミーモーがシェルドンに近況を尋ねます。

Meemaw: So, Moonpie, how’s adult life treating you?
(で、ムーンパイ、大人の暮らしはどう?)

Sheldon: Very well, actually. I’m working on my application to Harvard.
(実はとても順調だよ。ハーバードへの出願書類を準備してるんだ。)

Meemaw: Is that so?
(へえ、そうなの?)

Sheldon: Yes. And I’m planning on transferring there as soon as possible.
(うん。それに、できるだけ早くそっちに移るつもりなんだ。)

Young Sheldon Season1 Episode18(A Mother, a Child, and a Blue Man’s Backside)

application は「出願」や「願書」を指し、work on my application で「出願書類に取り組んでいる」という意味になります。transfer は在籍している学校から別の学校へ移ることを表す語で、シェルドンは高校から大学へ移る計画をこの語で語っています。母メアリーはこの話に反対します。

Mary: You’re not going away to Harvard.
(ハーバードになんて行かせないわよ。)

Sheldon: I don’t believe you have a say in this.
(ママにこれを決める権利はないと思うけど。)

Mary: Okay, well, Harvard’s real expensive. How do you plan on paying for it?
(そう、でもハーバードはすごくお金がかかるのよ。どうやって払うつもり?)

Sheldon: Oh, I’m sure I’ll get a scholarship.
(ああ、奨学金はきっともらえるよ。)

Young Sheldon Season1 Episode18(A Mother, a Child, and a Blue Man’s Backside)

have a say は「発言権がある」「決める権利がある」という意味です。real expensive の real は very と同じ強調で、くだけた話し言葉の形です。scholarship は学費を援助する奨学金のことで、成績や家庭の事情などを条件に支給されるものがあり、種類や条件は大学によってさまざまです。学費をどう払うかが、出願の話と切り離せない話題として出てくるのが分かります。

メアリーの How do you plan on ~ing? は「どうやって〜するつもり?」と計画の中身を尋ねる形です。シェルドンの I don’t believe ~ は本来「〜とは思わない」と意見を控えめに述べる前置きですが、ここでは母の反対をはっきり退ける働きをしています。

  • A: How do you plan on paying for college?
    (大学の学費はどうやって払うつもり?)
  • B: I’m going to apply for a scholarship.
    (奨学金に申し込むつもりだよ。)

「a pop」:出願そのものにかかるお金

話題を変えようという声が出たあと、メアリーが改めて切り出します。

Mary: I just realized something. College applications cost money just to send in.
(今気づいたんだけど。大学の出願って、出すだけでお金がかかるのよ。)

Sheldon: They do?
(そうなの?)

Mary: $50, $60 a pop. I don’t believe you have that kind of money, do you?
(1件50ドルか60ドル。そんなお金、持ってないわよね?)

Young Sheldon Season1 Episode18(A Mother, a Child, and a Blue Man’s Backside)

アメリカの大学では、出願の際に application fee(出願料)がかかる場合が多いとされます。金額や免除の仕組みは大学や時代によって異なり、作中でメアリーが挙げる1件50〜60ドルはこの場面での言葉です。just to send in は「出すだけで」という意味で、合格するかどうかの前に費用がかかる点を強調しています。

a pop は「1件につき」「1回につき」を表すくだけた言い方です。シェルドンの They do? は、出願料がかかることを意外に受け止めた短い聞き返しです。出願先を複数にすれば、その数だけ費用が重なることになります。

メアリーの I don’t believe you have that kind of money, do you? は、否定の文に do you? を添えて「持ってないわよね」と確かめる言い方です。先ほどシェルドンが使った I don’t believe と同じ形で返しているのが面白いところです。この後シェルドンは、出願料を稼ぐ方法を探し始めます。

  • A: How much is the application fee?
    (出願料はいくら?)
  • B: About fifty dollars a pop.
    (1件につき50ドルくらい。)

まとめ|大学出願の言葉と習慣

guidance counselor への相談、safety school という出願先の考え方、application と scholarship、そして a pop で語られる出願料。シェルドンの出願騒ぎには、アメリカの大学出願を形づくる言葉がそろっています。

次に観るときは、家族の会話に出てくるお金の話にも注目すると、場面の背景がより見えてきます。



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次