仕事を頼み、報酬を交渉する丁寧な英語|『ヤングシェルドン』S01E18で学ぶ英会話

『Young Sheldon』コラム: 仕事を頼み、報酬を交渉する丁寧な英語|『ヤングシェルドン』S01E18で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

シットコム『ヤングシェルドン』シーズン1第18話では、大学に出願するための費用が必要になった9歳のシェルドンが、自分の力でお金を稼ごうと、働き口を探し始めます。大人に仕事を申し込み、報酬の額を確かめ、金額を出し合うまでの場面が続きます。

今回は、仕事を申し出る丁寧な言い方から時給をめぐるやり取りまで、頼みごとと交渉の英語を場面の順にたどっていきます。

目次

「I would like to ~」:改まって仕事を申し込む

シェルドンはまず、ランダルという人物に仕事を申し込みます。

Sheldon: Hello, Randall. I would like to apply for a job.
(こんにちは、ランダル。仕事に応募したいんだけど。)

Randall: You would?
(君が?)

Sheldon: Yes. I need to earn money so I can apply to Harvard.
(うん。ハーバードに出願できるように、お金を稼がなきゃいけないんだ。)

Young Sheldon Season1 Episode18(A Mother, a Child, and a Blue Man’s Backside)

I would like to ~ は I want to ~ より改まった「〜したいのですが」にあたる言い方で、初めに用件をはっきり伝える場面に向いています。apply for a job は「仕事に応募する」という意味です。同じやり取りの中に apply to Harvard も出てきます。apply for は職や許可などを求めるとき、apply to は出願先の学校や組織を示すときに使われ、前置詞で求めるものと宛先が分かれています。

ランダルの You would? は、シェルドンの would like を受けた短い聞き返しです。相手の文の助動詞だけを使って聞き返すと、「本当に?」という驚きや確認の響きになります。

シェルドンは Yes. と答えてから、I need to earn money so I can ~ と理由を続けました。so I can ~ は「〜できるように」と目的を示す形で、何のためにお金が要るのかを一息で伝えています。用件、理由、目的という順に話を組み立てているのが分かります。

  • A: I would like to apply for the part-time job.
    (アルバイトに応募したいのですが。)
  • B: Sure. Do you have any experience?
    (はい。経験はありますか?)

「I was wondering if ~」と「could use ~」:遠回しに頼む

続いてシェルドンは、祖母ミーモーに仕事がないかを尋ねます。

Sheldon: I need money for my Harvard application, and was wondering if there are any jobs I could do.
(ハーバードの出願にお金が要るんだ。それで、僕にできる仕事がないかなと思って。)

Meemaw: Hmm. My yard could use a little weeding.
(うーん。うちの庭は、ちょっと草取りしてもらえると助かるね。)

Young Sheldon Season1 Episode18(A Mother, a Child, and a Blue Man’s Backside)

I was wondering if ~ は「〜だろうかと思って」と、直接お願いする代わりに相手の都合を尋ねる形で依頼する言い方です。過去進行形にすることで、I wonder if ~ よりも一歩引いた控えめな響きになります。ここでは前半の I need money と主語が共通なので、and のあとの I が省かれた形です。any jobs I could do の could も、「もしあれば」と控えめに尋ねる気持ちを添えています。

ミーモーの could use ~ は「〜があるとありがたい」「〜が必要だ」という意味で、物にも作業にも使えます。My yard could use a little weeding. は、庭を主語にして「庭が草取りを必要としている」と言うことで、仕事の中身をさりげなく示す返事になっています。weeding は「草取り」のことです。

ランダルへの申し込みと比べると、こちらは理由を先に言い、頼みごとを後ろに置く順番です。同じ用件でも、言葉を並べる順番はひと通りではないのが面白いところです。

  • A: I was wondering if you could help me move this weekend.
    (今週末の引っ越し、手伝ってもらえないかなと思って。)
  • B: Sure, I could use the exercise.
    (いいよ、ちょうど運動したかったし。)

「How about ~ an hour?」:時給を出し合う

仕事の中身を聞いたシェルドンは、報酬について尋ねます。

Sheldon: How much does the job pay?
(その仕事、いくらもらえるの?)

Meemaw: Well, let me think. How about a dollar an hour?
(そうだねえ。1時間1ドルでどう?)

Sheldon: How about five dollars an hour?
(1時間5ドルはどう?)

Meemaw: How about 50 cents an hour?
(じゃあ1時間50セントでどう?)

Sheldon: Wait a minute. What just happened?
(ちょっと待って。今のは何?)

Meemaw: I’ll tell you what. I’ll give you a dollar.
(こうしよう。1ドルあげるよ。)

Sheldon: Thank you.
(ありがとう。)

Young Sheldon Season1 Episode18(A Mother, a Child, and a Blue Man’s Backside)

How much does the job pay? の pay は「(仕事が)報酬を出す」という意味で、仕事を主語にして金額を尋ねる形です。an hour は「1時間につき」を表し、時給を言うときの基本の言い方です。

How about ~? は「〜でどう?」と条件を示す形で、ここでは3回続けて使われています。ミーモーが1ドルを示し、シェルドンが5ドルを返すと、ミーモーは金額を上げるどころか50セントに下げて返しました。シェルドンの Wait a minute. は「ちょっと待って」と相手の話を止める合図で、続く What just happened? は「今、何が起きたの?」と、話の流れについていけないときの一言です。

最後のミーモーの I’ll tell you what. は「じゃあ、こうしよう」と話をまとめる前置きで、最後は1ドルという金額で話がまとまります。同じ How about ~? の形でも、どちらへ金額を動かすかで交渉の流れが大きく変わる場面です。

  • A: How much does this job pay?
    (この仕事、時給はいくらですか?)
  • B: Twelve dollars an hour.
    (1時間12ドルです。)

まとめ|頼みごとと交渉の英語

I would like to apply for a job で用件を伝え、I was wondering if ~ で控えめに頼み、How much does the job pay? と How about ~ an hour? で報酬を確かめて出し合う。シェルドンの仕事探しには、頼みごとと交渉の基本の形が順にそろっています。

この回を観返すときは、金額のやり取りの間合いにも耳を傾けると、交渉の英語がより身近になります。



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