「do time」の意味と使い方|『メンタリスト』S03E06で学ぶ英会話

「do time」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

海外ドラマの刑事ものを見ていて、登場人物の前科が話題になった瞬間、聞き取れたはずの単語なのに意味がつながらなかった、という経験はありませんか。

そんなときに知っておきたい「do time」を、『メンタリスト』シーズン3第6話の序盤、殺人事件の起きた邸宅で捜査官リズボンが被害者の家族である判事から事情を聴くシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「do time」の意味とニュアンス

do time
意味:服役する、刑務所に入っている

この time は「時間」ではなく「服役期間」を指します。do time は「服役する」という informal な表現で、serve a sentence より会話寄りです。

罪名や刑期を言わずに収監経験へ触れられる一方、語調が常に中立になるわけではありません。犯罪歴を扱う口語なので、相手との関係や場面によってはぶっきらぼうにも聞こえます。公的・法的な説明では serve a sentence などのほうが収まりやすい言い方です。

serious time、hard time のように形容詞を挟めば刑の重さを添えられますし、do five years のように具体的な年数に置き換えることもできます。犯罪や司法を扱うドラマでは頻繁に出てくる一方、学校英語ではまず出てこない組み合わせです。

【ここがポイント!】

  • 核は「服役する」を表す informal な一言
  • 罪状や刑期を言わずに収監経験へ触れられるが、常に中立とは限らない
  • serious time のように形容詞を挟むと、刑の重さまで表せるのがコツ

『メンタリスト』S03E06のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

殺人事件の現場となったのは、連邦判事ポーリーン・フィッツウィリアムの邸宅でした。娘のアビーが姿を消し、その恋人が刺殺された状況で、判事は自分が実刑判決を下した男の報復だと最初から断定しています。感情のこもった主張を、リズボンが短い質問ひとつで事実の枠に戻す場面です。

Pauline: Three months ago I sentenced a man named Raymond Tubbs to 40 years without parole. Mr. Tubbs swore he would kill me and my family, so obviously someone working for him killed poor Austin and took Abby.
(3か月前、レイモンド・タブスという男に仮釈放なしの40年を言い渡したの。あの男は私と家族を殺すと言い放った。だから手下の誰かがオースティンを殺して、アビーを連れ去ったのよ)

Lisbon: But your security team says nobody entered the compound.
(でも、警備チームは誰も敷地に入っていないと言っています)

Pauline: Well, they also said Abby must still be here, and they’ve searched and haven’t found her, so obviously they’re wrong in some respects.
(警備チームはアビーがまだここにいるはずだとも言いました。でも捜しても見つからない。つまり、どこかで間違っているということです)

Lisbon: Where’s Tubbs doing time?
(タブスはどこで服役しているんですか)

Pauline: Folsom. That doesn’t stop him. Last month he sent a member of his gang to break into our house.
(フォルサムよ。でも、あの男には関係ない。先月も手下を送り込んで家に押し入らせたわ)

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シーン解説と心理考察

判事は元検事として12年のキャリアを持つ人物で、事情を聴かれる側でありながら会話の主導権を手放しません。犯人像を自分で組み立て、結論から話し始めるところに、法廷で判断を下してきた人の癖が表れています。

対する捜査官は、その主張を否定も肯定もせず、収監場所だけを尋ねます。判決の話から「今どこにいるのか」という具体へ、質問ひとつで会話の焦点が移る瞬間です。do time は会話寄りの短い表現で、法的な説明を重ねずに質問を進めています。

判事が即座にフォルサムと答え、そのまま「関係ない」と続けるところに、彼女が既に何度もこの説明をしてきたことがにじむ場面です。娘の失踪を前にしても崩れない口調が、かえって張り詰めた内側を見せています。

『メンタリスト』流・覚え方のコツ

覚え方として、刑務所の壁に日数を示す線が刻まれている場面を思い浮かべると、time が通常の時刻ではなく服役期間を表すことを区別しやすくなります。これは語源の説明ではなく、意味を結びつけるためのイメージです。

劇中では、判事が「40年を言い渡した」と語った直後に、リズボンが「どこで do time しているのか」と尋ねます。判決という抽象的な話から、壁に線を刻んでいる具体的な場所へ、カメラが寄っていくような流れです。この寄り方ごと覚えておくと、do time が「刑を言い渡された」ではなく「今それをこなしている」側の言葉だと自然に区別できます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「do time」

罪状をぼかしたまま経歴に触れられるのが、この表現の便利なところです。時制を変えるだけで「過去に服役した」「今も服役中だ」を言い分けられます。

He did time for armed robbery in his twenties.
(彼は20代のとき、強盗で服役していた)
知り合いの過去に触れる場面です。過去形にすると、すでに刑期を終えているという含みが出ます。

She’s doing time at a federal prison upstate.
(彼女は州北部の連邦刑務所で服役中だ)
現在進行形にすると、今まさに刑期の途中だと伝わります。ニュースの続報を人に話すときにも使える形です。

A: Wasn’t he supposed to get out last year?
B: No, he’s still doing time. Two more years, I heard.
(A:去年出てくるはずじゃなかった?)
(B:いや、まだ服役中だよ。あと2年って聞いた)
共通の知人について確認し合う会話です。B のように現在進行形で返すと、状況が続いていることが一言で共有できます。

あわせて覚えたい関連表現

serve time
(服役する)
意味はほぼ同じですが、serve のほうが中立で、報道や書き言葉に向きます。do time が口語寄りなのに対し、こちらは記事の見出しでも見かける言い方です。

be behind bars
(収監されている)
鉄格子の向こう側にいるという状態を描く表現で、期間の長さより「今そこにいる」ことに焦点があります。do time のように年数と組み合わせる使い方はしません。

serve a sentence
(刑を務める)
sentence(判決・刑)という語が入るぶん、法律用語としての硬さが出ます。判決文や公式な説明では、do time よりこちらが選ばれます。

Note|time が「刑期」を意味するようになるまで

do time の time は、この句では「服役期間」を表します。辞書では do time 全体が informal な「服役する」として扱われており、改まった法的表現とは区別されています。

ただし、受刑者の言葉から生まれたことや、do が「仕事をこなす」意味だからこの組み合わせになったことを、語源として断定できる資料は確認できません。学習時には「time が服役期間を指す informal な定型表現」として押さえるのが安全です。

劇中でも、判事が語った40年という判決のあとに、収監場所を尋ねる短い質問として現れます。会話寄りの表現で、焦点を判決から現在地へ移しています。

言葉の軽さが、かえって場面の重さを引き立てる一例です。

まとめ|壁に刻まれた線を数える言葉

do time は、informal に「服役する」を表す表現です。罪名や刑期を添えずに使えますが、語調は文脈や関係によって変わります。

犯罪ドラマやニュースを英語で追いかけるとき、この一語を知っているかどうかで聞き取りの解像度が変わります。serve time、be behind bars との違いまで押さえておけば、書き手がどの距離から事件を語っているかまで読み取れるようになります。

罪状を並べ立てずに経歴の一点だけを確認する、静かで実用的な表現と言えます。

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