「just around the corner」の意味と使い方|『メンタリスト』S03E24で学ぶ英会話

「just around the corner」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

何も起きないまま時間だけが過ぎて、そろそろ諦めようかと思った、その直後に事態が動き出す。張り込みでも、仕事の成果待ちでも、ドラマにはそういう瞬間が時々あります。

そんな場面にぴったりの「just around the corner」を、『メンタリスト』シーズン3第24話で、長引く張り込みに焦れるリズボンへ、ジェーンが平然と言い返すシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「just around the corner」の意味とニュアンス

just around the corner
意味:すぐそこまで来ている、間近に迫っている

角の向こう側は、まだ目には入らないのに、歩けばすぐ着いてしまう場所です。その空間の感覚をそのまま時間に移して、「見えていないだけで、もう来ている」と伝えるのがこの表現です。just が付くことで、距離感がさらに縮まります。

見えないことと遠いことは別だ、という前提がこの言い方の芯にあります。近づくものは成功や好機とは限らず、締め切り、規制、嵐など望ましくない出来事にも使えます。劇中のように成果が近いと述べれば励ましになりますが、表現そのものは良し悪しを決めません。

もともとの場所の意味も現役です。There’s a coffee shop just around the corner. のように、文字どおり「すぐそこの角に」と道案内に使えます。時間の用法か場所の用法かは、主語で見分けられます。主語が季節・締め切り・出来事なら時間、建物や店なら場所と読んで、まず外れません。

【ここがポイント!】

  • 角の向こう、つまり「見えないのに近い」が核にある言い回し
  • 良い出来事にも悪い出来事にも使え、前向きかどうかは主語と文脈で決まる
  • 主語が出来事なら時間、建物なら場所、と見分けるのがコツ

『メンタリスト』S03E24のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ホテルの一室から、チームがロビーの監視映像を見張っている場面です。仕掛けた罠にはなかなか誰もかからず、画面には人の出入りだけが流れていきます。時間ばかりが過ぎ、リズボンがとうとう弱音をこぼしました。ジェーンの返しがどれだけ的を射ていたかは、その直後にわかります。

Lisbon: This is beginning to look like a huge waste of time.
(これ、とんだ時間の無駄になりそうね。)

Jane: Whenever you say that, success is just around the corner. There. Look. The assassin’s here.
(君がそう言うときは、決まって成功がすぐそこまで来てるんだ。ほら、見て。殺し屋のお出ましだ。)

Lisbon: What, her? How can you tell?
(え、あの人が? どうしてわかるの。)

Jane: She’s carrying a large bag with very little in it – no jewelry, and she has a killer’s face.
(大きなバッグを持ってるが、中身はほとんどない。アクセサリーもなし、それに殺し屋の顔だ。)

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シーン解説と心理考察

リズボンの一言は、単なる愚痴ではありません。根拠を積み上げて動くこの人物にとって、成果の見えない待ち時間はいちばん苦手な状況です。無駄になりそうだと言葉にすることで、空振りに終わった場合の備えを先に置いている面もあります。

対するジェーンの返しには、慰めの色がほとんどありません。君がそう言うときは決まって、という言い方は、リズボンの弱音そのものを吉兆として扱うものです。読みが外れる可能性を最初から勘定に入れていない態度が、この一言に重なっています。

そして数秒後、画面に人影が現れます。強がりが強がりでなかったことが即座に証明される流れになっていて、二人の関係の力学が短いやり取りに収まっている点が見どころです。

『メンタリスト』流・覚え方のコツ

知らない街で、目的の店を探しながら歩いている場面を想像してみてください。地図の上では次の角を曲がればすぐのはずなのに、今立っている場所からは建物の陰になって何も見えません。看板も、明かりも、まだ視界に入りません。

それでも距離は残り数十歩です。この「見えないのに近い」というずれが、そのまま表現の中身になります。劇中のジェーンは、何も映らない監視画面を前にして成功はすぐそこだと言い、直後に人影が現れました。角の陰から誰かが姿を現す絵と、カメラの端に人が入ってくる絵を重ねておくと、意味と場面がひとまとまりで残ります。

例文で覚える「just around the corner」

時間にも場所にも使える言葉です。両方の顔が見える3つの例で確かめてみましょう。

Spring is just around the corner.
(春はもうすぐそこです。)
季節の変わり目に交わす何気ない会話です。季節を主語に置く形はとくに定着していて、そのまま覚えて使えます。

With the new regulations just around the corner, we should review our contracts.
(新しい規制が目前に迫っているので、契約書を見直すべきです。)
社内会議やメールで提案する場面です。With 〜 の形に入れると、書き言葉としても収まりがよくなります。

A: I’ve been job hunting for four months and nothing’s come through.
B: Keep at it. Your break might be just around the corner.
(A:転職活動を4か月やってるけど、何も決まらなくて。)
(B:続けてみなよ。転機はすぐそこかもしれない。)
落ち込んでいる友人を励ます場面です。結果を保証せずに位置関係だけを言い直すので、無責任な励ましになりにくい返し方になります。

あわせて覚えたい関連表現

on the horizon
(近く起こりそうな、現れそうな)
Cambridge Dictionaryの中心義は「近く起こる、または存在する可能性が高い」です。目に見える兆候が必須という決まりはなく、just around the cornerと意味が重なる場面もあります。水平線の比喩から、やや先の見通しを語る文脈で選ばれやすい、と傾向として捉えるのが安全です。

just a matter of time
(時間の問題だ)
必ず起きるという確信に軸があります。いつ起きるかの距離は示さないため、近さそのものを伝えたいときは around the corner のほうが向きます。

coming up
(近づいている、もうすぐある)
予定や行事が近いことを、比喩を強く出さずに伝えられます。around the bend は主要辞書で「精神的に混乱した」という別のイディオム義があるため、「もうすぐ」の安全な言い換えとしては coming up のほうが明確です。

Note|「近い」を表す三つの言い方

もうすぐ、と日本語で言えば済むところを、英語は複数の言い方に分けています。何が違うのかを並べてみましょう。

just around the corner は、文字どおりの近い場所と、時間的に間近な出来事の両方に使えます。角の向こうという比喩があるため、まだ見えていないものにも自然に使えます。劇中のリズボンには成果が見えていませんでしたが、ジェーンはそれを承知のうえでこの言葉を選びました。

on the horizon も、近く起こりそうなことを表します。Cambridge Dictionaryの定義は「近く起こる、または存在する可能性が高い」であり、目に見える兆候を必須条件にはしていません。水平線の比喩から将来の見通しを語る文脈に合いやすいものの、just around the cornerとの境界は固定できません。

just a matter of time は、起こる時期よりも「いずれ起こる」という話し手の確信を前に出します。近さそのものを表す二つの表現とは焦点が異なりますが、実際の会話では同じ出来事について言い換えられることもあります。

同じ「もうすぐ」でも、角の向こうという近さを前に出すのか、将来の見通しを示すのか、確信を強調するのかで響きが変わります。辞書義が重なる部分を認めたうえで、文脈に合う比喩を選ぶのが確実です。

見えていない、を言い訳にしない言葉が英語にはいくつもあります。

まとめ|見えないことと遠いことは違う

just around the corner が言っているのは、目に入るかどうかではなく、あとどれだけ歩けば着くかです。見えないという事実をそのままにして、距離だけを言い直す。だからこの表現は、状況が何も変わっていない段階でも使えます。

覚えておくと、成果が近いと励ますときにも、締め切りや悪天候が迫っていると注意するときにも使えます。位置関係を伝える表現なので、前向きか警戒的かは、何が近づいているかで決まります。

季節の話にも、仕事の見通しにも使える汎用性の高い一言なので、表現の幅を広げてみてください。角の向こうを思い浮かべながら使うと、意味がぶれません。

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