「guilty as charged」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S01E08で学ぶ英会話

「guilty as charged」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

初対面の相手にいきなり名前を言い当てられて、隠すよりも先に、開き直るように「まあ、その通りです」と軽く認めてしまった経験はありませんか。

そんなときに使いたい「guilty as charged」を、『ホワイトカラー』シーズン1第8話、株の投資詐欺の現場に偽名で潜入したニールが、初日に顔を合わせた責任者から想定どおりの偽名で呼びかけられた瞬間に、涼しい顔で軽く返す一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「guilty as charged」の意味とニュアンス

guilty as charged
意味:その通りです、認めます、まさに図星です

guilty as chargedは、もともと法廷で使われる判決の定型句で、被告人が起訴された内容そのままの罪で有罪と認定されたときに使われる言い回しです。guiltyは「有罪の」、chargedは「起訴された」という意味を持つ単語で、charged(起訴された内容)にguilty(有罪)がそのまま重なるところが、このフレーズの核にあります。日常会話に転用されると、深刻な罪ではなく、ちょっとした指摘や冗談めかした追及に対して、隠さずあっさり認める返事として使われます。単なる「はい、そうです」よりも、指摘された側が悪びれずに、むしろ軽く笑いながら受け止めているニュアンスが強く出るのが特徴です。反論する余地がないほど的確に言い当てられたときの、降参の合図のような一言と言えます。フォーマルな謝罪の場面ではなく、友人同士のからかい合いや、軽い自白のような会話でよく登場する表現です。

【ここがポイント!】

  • 核は、法廷の有罪判決から抜け出した「まさにその通り」という認めの一言
  • 深刻な謝罪ではなく、軽い指摘に悪びれず応じる、どこかユーモラスな響きを持つ表現
  • 反論せずあっさり認めることで、逆に余裕を見せられるのが使いどころのコツ

『ホワイトカラー』S01E08のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

株の投資詐欺グループを追う捜査で、ニールは「ニック・ハルデン」という偽名を使い、新人の営業スタッフとしてオフィスに潜入します。面接を担当する責任者ブラッドから初対面で声をかけられ、想定どおりの偽名を言い当てられた瞬間、guilty as chargedが軽やかに登場します。

Brad: I’m Brad. You must be, uh, Nick Halden?
(ブラッドだ。えーと…君がニック・ハルデンだな?)

Neal: Guilty as charged.
(その通り。)

Brad: Hey, uh, your U5 says you were terminated from Lehman Brothers.
(それで、お前の退職記録には、リーマン・ブラザーズをクビになったとあるが。)

Neal: Yeah, the market crashed. Haven’t been feeling the love.
(ああ、市場が崩壊してね。優しくはされていないよ。)

White Collar Season1 Episode8 (Hard Sell)

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シーン解説と心理考察

初日から偽名で呼ばれるという、潜入捜査ならではの緊張感が漂う場面です。本来なら一瞬身構えてもおかしくない状況で、ニールは表情を変えることなく、むしろ軽い調子でguilty as chargedと返し、相手のペースにすんなり合わせてみせます。この短い一言に、詐欺師としての経験を積んだ人物ならではの余裕がにじみます。直後にブラッドが職歴を突っ込んで確認してくる場面でも、ニールは動揺した様子を見せず、用意していた過去をあっさり語ってのけます。台詞そのものは軽い自己紹介の応答に過ぎませんが、その裏では「疑われずに信用を得る」という捜査の成否がかかっていることが伝わってきます。潜入という設定の緊張感と、ニールの飄々とした受け答えとの落差が、このやり取りの見どころです。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

guilty as chargedを覚えるときは、法廷で被告人が両手を軽く広げ、逃げも隠れもせず「ええ、私です」とうなずく仕草を思い浮かべてみましょう。責めるつもりで名指しされても、抵抗せずにすっと受け止める姿勢が、このフレーズの持つ余裕そのものです。ニールが偽名で呼ばれた瞬間に表情ひとつ変えなかったように、指摘や追及をいったん正面から受け止めてから、慌てず軽やかに切り返すイメージを持っておくと、日常会話でも自然に使いこなせる一言になります。

例文で覚える「guilty as charged」

guilty as chargedは、深刻な場面ではなく、ちょっとした指摘やからかいに、悪びれず軽く応じたいときに便利な一言です。3つの例文で使い方の幅を見ていきましょう。

Guilty as charged. I ate the last slice of pizza while you were out.
(その通り、白状します。あなたが出かけている間に、残ってたピザの最後の一切れを食べちゃいました。)
家族や友人との軽いやり取りで、ちょっとした食べ過ぎを笑いながら認める場面です。

I know I’ve been checking my phone during meetings. Guilty as charged, but I’ll do better.
(会議中にスマホをチェックしてるの、自覚はあります。認めます、でも直しますね。)
職場での指摘に対して、言い訳せず素直に非を認めたうえで改善を約束する、ビジネスシーンでの使い方です。

A: You planned this whole surprise party, didn’t you?
B: Guilty as charged. I couldn’t hide my excitement any longer.
(A:このサプライズパーティー、全部あなたが計画したんでしょ?)
(B:そう、私です。もう興奮を隠しきれなかったの。)
嬉しい種明かしの場面で、隠していたことを笑顔で打ち明ける感情のこもったやり取りです。

あわせて覚えたい関連表現

You got me
(参ったな、その通りだよ)
guilty as chargedが法廷由来の落ち着いた響きを持つのに対し、こちらは「してやられた」というくだけたニュアンスが強く、罪の意識よりも驚きや悔しさが前面に出る、より口語的な表現です。

I plead guilty
(有罪を認めます)
guilty as chargedよりもさらに法廷用語に近く、フォーマルな場面や、あえて大げさに罪を認めてみせる冗談としても使われる、少し芝居がかった表現です。

Can’t argue with that
(それには反論できない)
guilty as chargedが自分自身の行動をまるごと認めるのに対し、こちらは相手の指摘や意見そのものが正しいと認める場面で使われ、認める対象が「自分の行い」か「相手の言い分」かという違いがあります。

Note|有罪判決の言葉「guilty as charged」が、日常の軽口になるまで

guilty as chargedのように、もともと法廷の言葉だったフレーズが、日常会話にそのまま溶け込んでいる例は少なくありません。この言い回しがどこから来たのか、少したどってみましょう。

英米の裁判では、陪審や裁判官が評決を下す際、被告人が起訴された内容と完全に一致する罪状で有罪と判断されたときに、guilty as chargedという定型句が使われてきました。起訴内容の一部だけが認められる場合や、より軽い罪に落ち着く場合は別の表現になるため、guilty as chargedは「起訴されたとおり、まるごと有罪」という、いわば申し開きの余地がない判決を意味する言葉でした。逆に、起訴内容と実際の判決が食い違う場合には、guilty of a lesser chargeのような表現が使われ、guilty as chargedほど言い逃れのない響きにはなりません。裁判記録や法廷劇の中で繰り返し使われてきたこの定型句は、映画やテレビドラマを通じて一般の会話にも広まり、深刻な罪ではなく、ちょっとした指摘やいたずらの自白にも使われる軽い表現へと転じていきました。堅い法律用語が、友人同士の軽口にまで居場所を広げた、言葉の移動距離の大きな例と言えます。

『ホワイトカラー』は、詐欺師だったニールが元FBI捜査官と組んで犯罪捜査に協力するという設定そのものが、法律と裏社会の境界線上に成り立つドラマです。guilty as chargedという法廷由来の一言が、潜入捜査という緊張感のある場面で軽やかに使われるのは、このドラマの世界観とどこか響き合っています。

堅い言葉が、使われる場所を変えながら軽さを帯びていく様子は、なんとも興味深いものです。

まとめ|偽名を涼しい顔で認めたニールから学ぶこと

guilty as chargedは、もともと法廷の判決文だった言葉が、日常のちょっとした指摘や軽い自白に、悪びれずさらりと応じる一言へと姿を変えた表現です。「起訴されたとおり、まるごと認めます」という響きが、そのまま軽い自白のニュアンスに転用されています。反論も言い訳もせず、むしろ余裕を持って受け止めるところに、この言葉ならではの軽やかさがあります。指摘されて焦って隠すより、堂々と認めてしまったほうが、かえって場の空気を軽くし、話を次に進めやすくすることもあります。偽名で呼ばれた瞬間にも表情ひとつ変えなかったニールの落ち着きを思い出しながら、ちょっとした指摘への切り返しとして、会話のレパートリーに加えてみてください。

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