「get back at」の意味と使い方|『BONES』S12E06で学ぶ英会話

「get back at」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

ちょっとしたいたずらの仕返しのつもりが、いつの間にか本気の対立にすり替わっていた、そんな経験はありませんか。

そんな「仕返し」を表すget back atを、『BONES』シーズン12第6話の終盤、容疑者ジャックを追い詰めるブースの尋問シーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「get back at」の意味とニュアンス

get back at
意味:仕返しをする、意趣返しをする

get back(取り戻す)に at(〜に対して)が加わることで、「相手に対して何かを取り戻す」、つまり受けた仕打ちに対して同等の仕返しをするという意味になります。revenge のような重く深刻な響きではなく、日常的ないさかいから深刻な報復まで、幅広い場面で使える口語表現です。いたずらやからかいへの仕返しについて話すときや、人間関係のもつれから相手に一矢報いる行動を説明するときに、よく使われます。軽い口調にも真剣な口調にも馴染む、懐の広さがこの表現の特徴です。

【ここがポイント!】

  • 核は受けた仕打ちを相手に「取り戻す」イメージ
  • 軽いいたずら返しから深刻な報復まで使える幅広さ
  • revengeより口語的で日常会話に馴染むのがコツ

『BONES』S12E06のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

事件終盤、証拠を突きつけられて言い逃れができなくなったジャックが、ようやく尋問に折れて白状を始める場面です。

Jack: We were joking around, doing stupid pranks, and she took it too far. She took my truck. The truck was all I had.
(ふざけ合っていただけなんだ、くだらないいたずらで。それを彼女がやりすぎたんだよ。彼女は俺のトラックを奪ったんだ。あのトラックが俺の全てだったのに。)

Booth: Okay, so, you sold off her engagement ring to get back at her?
(なるほど、それで彼女への仕返しに婚約指輪を売り払ったのか?)

Jack: I heard her gabbing on her phone to her jeweler. I just knew if I could get that ring, it was my chance to pay off my debt.
(彼女が宝石店の人と電話でべらべら話してるのを聞いたんだ。あの指輪を手に入れさえすれば、借金を返すチャンスだとすぐにわかったんだ。)

BONES Season12 Episode6 (The Flaw in the Saw)

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シーン解説と心理考察

ジャックがまず口にするのは、いたずらの応酬から始まった対立が、大切なトラックを奪われるという実害にまで発展した経緯です。「彼女がやりすぎた」「トラックが俺の全てだった」という弁明には、被害者意識で自分の行動を正当化しようとする心理がにじみます。ブースが端的に「仕返しのために指輪を売った」と言い切ることで、トラックを奪われた恨みが、指輪窃盗という具体的な行動へと結びついていく動機の流れが浮かび上がります。短いやり取りの中に、いたずらの応酬から実害への転落、そして仕返しの実行までが凝縮されている場面です。軽い口調で始まった弁明が、核心に近づくにつれて重みを増していく様子が伝わってきます。

『BONES』流・覚え方のコツ

天秤の片方に重りを乗せられたら、もう片方に同じだけの重りを乗せ返して釣り合いを取り戻す場面をイメージしてみましょう。get back(取り戻す)+ at(〜に対して)で、相手から受けた分を、その相手に向けてそのまま返す動きになります。劇中のように、いたずらの応酬から始まったやり取りが徐々にエスカレートしていく様子と結びつけると、get back at の持つ「やり返す」感覚がつかみやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「get back at」

仕返しを表すこの表現は、軽いいたずらから恋愛のもつれまで幅広い場面で使えます。3つの例文で、その使い方の幅を見ていきましょう。

He hid her keys just to get back at her for the prank.
(いたずらの仕返しに、彼は彼女の鍵を隠したんです。)
友人同士のいたずらの応酬を説明する、劇中と同じようなカジュアルな使い方です。

She started dating his friend just to get back at him.
(彼女は彼への仕返しに、彼の友人と付き合い始めました。)
恋愛のもつれの中での意趣返しを説明する、感情のこもった場面での言い方です。

A: I can’t believe he canceled the meeting last minute.
B: Yeah, he probably just wanted to get back at his rival.
(A:直前でミーティングをキャンセルするなんて信じられない。)
(B:うん、たぶんライバルへの仕返しがしたかっただけなんだよ。)
職場での対立を説明するビジネス寄りの会話で使える一言です。

あわせて覚えたい関連表現

get even with
(仕返しをする、借りを返す)
even(五分五分)という語が示すとおり、貸し借りを対等にするという精算のニュアンスが強く、get back at より計算高い印象を伴うことがあります。

pay someone back
(仕返しをする、恩返しをする)
文脈によって仕返しにも恩返しにもなる中立的な表現で、get back at のような否定的な意趣返しに限定されません。

take revenge on
(〜に復讐する)
revenge は深刻で重い響きを持ち、犯罪や暴力を伴うような復讐にも使われます。get back at はもっと軽い、日常的な仕返しにも使える点が異なります。

Note|プラクティカルジョーク(いたずら)の応酬文化とget back at

英語圏の職場や仲間内では、practical joke(いたずら)の応酬が一種の文化として根付いている場面があります。

practical joke は、言葉ではなく実際の行動でしかける悪ふざけを指す言葉で、机の引き出しに紙吹雪を仕込む、椅子にホイッスルを仕込む、といった具体的ないたずらが典型です。アメリカの職場では April Fools’ Day(エイプリルフール)に限らず、日常的にこうしたいたずらが交わされ、やられたらやり返す、という応酬そのものが同僚同士の親密さの表れとして受け止められることもあります。ただし、どこまでが「軽いいたずら」で、どこからが「行き過ぎ」なのかという線引きは曖昧で、今回の事件のようにエスカレートしてしまう危うさも常につきまといます。

劇中のジャックとフィリスのやり取りも、この practical joke の応酬という枠組みの中で始まったものでした。get back at という表現が、軽い悪ふざけから深刻な対立まで幅広くカバーできるのは、まさにこうした「どこで止まるか分からない」いたずらの応酬文化を背景に持っているからだと言えます。

軽さと重さの両方を背負える、そんな懐の深い一言です。

まとめ|仕返しの感覚を一言で

get back at は、受けた仕打ちを相手に取り戻すという発想から生まれた、軽いいたずら返しから深刻な対立まで使える表現です。practical joke の応酬文化と重ねてみると、この一言がなぜここまで幅広い場面をカバーできるのかが見えてきます。

友人同士の軽い仕返しを語るときにも、職場でのちょっとした対立を説明するときにも、この表現は自然に寄り添います。仕返しの空気感をそのまま伝えられる一言として、会話のレパートリーに加えてみてください。

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