「That’s a thing, right?」に見る、とっさに思いついた言い訳を後から自分でも使ってみせる言い方|『CHUCK』S02E05で学ぶ英会話

『CHUCK』コラム: 「That's a thing, right?」に見る、とっさに思いついた言い訳を後から自分でも使ってみせる言い方|『CHUCK』S02E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『CHUCK』シーズン2 第5話に登場する、とっさに思いついた言い訳と、それが後から別の人にも使われてしまう場面の英語表現です。バイ・モアに新任の効率化コンサルタントが着任した日、遅刻したチャックをかばおうとしたモーガンの機転が、思わぬ形でチャック自身の口からも飛び出します。

とっさの言い訳が転用される流れと、日程交渉があっさり退けられるやり取りを順番に見ていきます。

目次

とっさに時間を稼ぎ、その場で言い訳を思いつく言い方

新任の効率化コンサルタント、エメットの面談が続く中、モーガンにも順番が回ってきます。素朴な質問に対してモーガンはすぐには答えを出さず、次のように締めくくって席を立ちます。

Morgan: You know, I’m going to have to think about that.
(うーん、それはちょっと考えさせてほしいな。)

CHUCK Season2 Episode5 (Chuck Versus Tom Sawyer)

即答を避けて I’m going to have to think about that. と言い、ソーダを取りに行くという名目でその場を離れるモーガンの様子は、答えに詰まった時にひとまず時間を稼ぐ手口として分かりやすい一例です。

ちょうどその頃、遅刻したチャックが慌てて出勤してきます。モーガンはとっさに、チャックのために言い訳を用意しようとします。

Morgan: So if he asks, you have gallstone issues. That’s a thing, right?
(いいか、もし聞かれたら、お前は胆石持ちってことにしろよ。それってちゃんとした病気だよな?)

CHUCK Season2 Episode5 (Chuck Versus Tom Sawyer)

you have gallstone issues. といったんでっち上げておきながら、直後に That’s a thing, right? と自分でも自信なさげに念を押しているのが見どころです。もっともらしい理由を装いながら、本人もその場しのぎであることを隠しきれていません。劇中のコメディとしてのやり取りであり、実際の言い訳の手本というわけではありません。

その言い訳がそのまま自分に返り、日程交渉もあっさり退けられる場面

面談の場に呼ばれたチャックは、エメットから体調を尋ねられ、動揺した拍子にモーガンが用意した言い訳をそのまま口にしてしまいます。

Chuck: Actually on second thought, I think my gallstones are acting up, so…
(あ、いや、やっぱりよく考えたら、僕、胆石の調子が悪くて、それで……)

CHUCK Season2 Episode5 (Chuck Versus Tom Sawyer)

数分前にモーガンが即興ででっち上げた gallstones という言葉が、今度はチャック自身の口から my gallstones are acting up という形で出てくる流れが、この場面の面白いところです。人から借りた言い訳が、まるで自分の実感であるかのように使われています。

その後、チャックの面談の場面では、チャックが日程をずらそうと持ちかけますが、あっさり切り返されます。

Chuck: How is tomorrow? ‘Cause I’m really more of a morning person.
(明日とかどうですか? 僕、朝型なので……)

Emmett: I’ll be the judge of that.
(それは私が判断します。)

CHUCK Season2 Episode5 (Chuck Versus Tom Sawyer)

How is tomorrow? という控えめな提案に理由を添えて説得力を持たせようとするチャックに対し、エメットは I’ll be the judge of that. の一言で判断を自分の手元に引き戻します。理由を並べて交渉する側と、それを聞いた上で最終判断は譲らない側という、立場の違いがはっきり表れるやり取りです。

まとめ|とっさの言い訳と、その場をしのぐ言葉の伝わり方

モーガンが即興で作った言い訳が時間を稼ぐ言い方から始まり、チャック自身の口から飛び出すまでの流れと、日程交渉があっさり退けられるやり取りを見てきました。I’m going to have to think about that.I’ll be the judge of that. のように、その場をしのぐ言葉にも型があることが分かります。

次回も『CHUCK』のやり取りとともに、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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