海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン6 第2話に登場する、勝手に決められた誘いへ抗議しながらも、最終的に代役を受け入れていくやりとりです。ラージが誘ったスチュアートが急遽映画に同行することになり、蚊帳の外に置かれたシェルドンが抗議し、友人になだめられながら折り合いをつけていく場面が描かれています。
勝手な決定に異議を唱える言い方から、代役を受け入れるための場の収め方、そして即席の面接のような質問の重ね方まで、順番に見ていきます。
無断の誘いへの抗議と、「ウォロウィッツのつもりで」の収め方
国際宇宙ステーションのハワードとのビデオ通話が終わると、ラージが誘ったスチュアートがアパートに現れます。予定を知らされていなかったシェルドンは、開口一番でいぶかしみます。
Sheldon: What are you doing here?
(ここで何をしているんだ?)Stuart: Um, Raj invited me to go to the movies with you guys.
(あの、ラージに、みんなと一緒に映画に誘われて。)Sheldon: Excuse me. I didn’t authorize this.
(失礼、僕はこれを許可していない。)Leonard: Sheldon, you are not in charge.
(シェルドン、君に決定権はないんだよ。)TBBT Season6 Episode2 (The Decoupling Fluctuation)
I didn’t authorize this. は、自分の与り知らないところで決まった物事に異議を唱える言い方です。続く you are not in charge は、相手に決定権がないことを指摘するストレートな切り返しで、二人のやりとりのテンポの良さが伝わってきます。
シェルドンはさらに人数の変化への不満を並べ立てますが、レナードはひとことで場を収めます。
Sheldon: The big deal is I was expecting us to be an intimate group of five. Now, we’re going to be a faceless mass of six.
(問題は、僕たちは親密な5人組のはずだったということだ。それが今や、顔の見えない6人の群れになろうとしている。)Leonard: It’ll be fine. Just, uh, pretend he’s Wolowitz.
(大丈夫だよ。ただ、その、ウォロウィッツのつもりでいればいいから。)TBBT Season6 Episode2 (The Decoupling Fluctuation)
pretend he’s Wolowitz は、欠席者の代わりに来た人を、その人物のつもりで受け入れようという場の収め方です。深刻になりかけた空気を、ひとことでほどいている場面と言えます。
代役候補への、即席面接のような質問の重ね方
場が収まったところで、シェルドンは映画館へ向かう前に、代役候補のスチュアートについてもう少し知っておきたいと言い出します。
Sheldon: Yuh-uh, one more question, if you’re going to replace Wolowitz, I need to know a little more about you.
(いや待て、もう一つ質問だ。ウォロウィッツの代わりをするなら、君についてもう少し知っておく必要がある。)Stuart: All right.
(いいよ。)Sheldon: Wolowitz went to MIT. What’s your educational background?
(ウォロウィッツはMIT出身だ。君の学歴は?)Stuart: I went to art school.
(僕は美大に行った。)TBBT Season6 Episode2 (The Decoupling Fluctuation)
I need to know a little more about you. は、相手を受け入れる前提で、経歴を尋ねていく即席の面接のような言い方です。What’s your educational background? という質問の重ね方から、シェルドンなりの筋の通し方が見どころです。
まとめ|勝手な決定への抗議は、受け入れの言い方とセットで学べる
無許可の決定への抗議、代役を場に馴染ませる収め方、そして代役候補への即席の質問まで見てきました。I didn’t authorize this や pretend he’s X のような言い方は、急な予定変更を受け止める場面でも応用が利きそうです。
次回も『ビッグバン★セオリー』のやりとりとともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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